About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

リバランスが面倒な理由(その1)

2007-08-09 20:25:33 | Weblog
 資産配分を定期的に見直す作業のことを「リバランス」といいます。投資をする際には、「年に1回くらいはこのリバランスを行いましょう」とよく言われます。
 リバランスの一般的な方法としては、当初決めた比率に戻すために、値上がりして比率の増えたものを売って、比率の下がったものを買うことで、当初決めた比率に戻すことになります。
 ところが、いざ実践しようとすると面倒くさいと感じてしまうことも多々あるもの。実際、「リバランスせずに放置したまま」という人も意外と多いようです。

 投資信託だけで運用している場合に限ってみても、面倒と感じる理由はいくつかあります。代表的なものをあげると、

①複数の販売会社を利用している
→売却したい投信がA証券にあってそれを売却すると、MRFに入ります。けれど、買い増したい投信が別の証券会社にある場合にはA証券で解約した分の現金は使えないので、新たに入金しなくてはなりません。

②たくさんの商品を保有している
→外国株の投信を売って(比率を下げ)、日本株の比率を上げる(日本株投信を買う)ような場合。保有しているのが日本株投信1本、外国株投信1本なら、さほど考えなくてもいいでしょうが、外国株の投信を3本持っていて、しかも上昇率はバラバラだとことは複雑になります・・・。

③口数単位でしか解約できない 
→さらに、ネット証券で投信を解約するときは口数を指定するケースがほとんど。そうなると、「○円売るためには何口解約するか」をいちいち計算しなくてはなりません。

こうしてみると、口で言うほど「1年に1回はリバランス」というのが簡単ではないことがわかります。では、どうしたら少しでもラクにリバランスができるでしょうか・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。