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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
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鎌倉投信 第6回「結い2101」受益者総会(その1)

2015-09-15 09:20:10 | 直販投信

去る9月5日に行われた、鎌倉投信の第6回「結い 2101」の受益者総会に参加してきました。受益者総会が開催されるのは6回目です(第6期の決算)。

受益者総会は、鎌倉投信が運用する「結い2101」の年1回の決算後に、運用会社が受益者(投信保有者)に対して運用報告を行うとともに、投資家、投資先企業、運用者が一堂に会する場、と説明されています。鎌倉投信は第1期の決算からこの受益者総会を継続的に開催しています。自分たちが投資したお金がどういう会社に投資されているのかを投資先企業の講演やパネルディスカッション、企業展示などを通して肌で感じてもらう場をつくりたい、というこだわりが感じられます。

今年の総会は京都・国立京都国際会館で行われました。毎回テーマが設定されていますが、今回は「~循環型社会創造元年~京都議定書が交わされたこの地で、民間の力で循環型社会を再構築する」でした。
12時30分~17時まで行われた受益者総会の内容は以下の通りです。

■プログラム
・鎌田恭幸代表取締役社長による挨拶
・新井和宏取締役・資産運用部長による「結い2101」の決算・運用報告
(後半はダックス四国=投資先であるエフピコの特例子会社の且田久雄社長との対談)

・投資先のひとつである日本環境設計株式会社 代表取締役 岩元美智彦氏の講演
・パネルディスカッション(トビムシ竹本吉輝氏、IKEUCHI ORGANIC池内計司氏、マイファーム西辻一信氏、パタゴニア篠健司氏)*パタゴニアは投資先ではありません

そのほか、午前10時から投資先企業などの企業展示もあり、開演前や、総会の休憩時間に自由に企業ブースをみられるようになっています。企業ブースには各企業の担当者がいるので、商品・サービス、取り組みなどを直接聴くことができますし、実際に商品等の展示・販売している会社もあります。午前中には資産運用部長・新井さんが企業展示のブームを回るツアーもありました。新井さんが各社のいいところや新しい試みなどを解説、その後、各社の担当者から想いや商品・サービスの説明やPRなども。

*企業展示には、投資していないけれど、応援している企業やNPOのブースなどもはあります。良いことだと思いますが、一方で投資先の会社も増えてきたので、できれば、現在投資している会社の展示を増やしてほしいです(要はバランスの問題なのでしょうが…)。特に上場企業の展示は少ない気がしました(今年はカヤック、前田工繊、カゴメ、アニコムホールディングス、エフピコの5社)。

以下、ポイントのみまとめました。

■鎌田社長のあいさつ
・受益者総会は(投資先の)会社が主役、お客様が主役。
・6期の決算時、受益者は1万3427人、純資産総額は191億円になった。

・あっという間の5年半だった。その間、ギリシャショックや東日本大震災など、平坦な道のりではなかった。ここまでこられたのは、寄り添ってくれるお客様があってこそ。一番印象に残っているのは東日本大震災。こういう時だからと、日本の企業を応援したいとたくさんの方が投資してくれた。祈りにともいえるお金だった。

・「純粋な独立系の運用会社」としてやっていきたい。会社を作るときもそれを大切にしたいと思ってきた。海外でも100年を超えて続いているのは(販売会社の資本系列に属なさい)純粋な独立系の運用会社。投資哲学を貫けるのはそうした運用会社だと思う。

・日本の投信の現状について、販売会社の投信の販売の在り方などが問題視されている。だが、それは本質的な問題ではない。我々運用会社の問題だ。鎌倉投信はいい会社を増やそうと思ってやってきた。商品の質にこだわって、魂を込めて運用をする。(そして)質の高い商品を提供し続けていきたい。

・今年のテーマは「循環型社会創造元年」。(受益者総会は)単なる運用報告ではなく、いい会社とつながることで、いい会社をふやしたい。3つ「わ(和、話、輪)」が鎌倉投信の信条だ。
・1人ひとりの力は微力だが、無力ではない。今日はいろんなことを感じながら、自分にできることは何かを考えてほしい

<ご参考>直販リレーブログ|「独立系の運用会社」であること

(その2)に続く…


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