確定拠出年金の記録関連運営管理機関として、記録関連業務(レコードキーピング業務)を行う、JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー)が「個人型確定拠出年金ポータル」を開設しました。
●個人型確定拠出年金ポータル
個人型DC制度の説明や、メリット・デメリット、節税金額のシミュレーション機能などもついています。
個人的には、企業型DCから個人型DCに「移換」する際の手続きについての説明が親切だと感じました。退職後に必要な手続きをフローチャート形式で確認できます。セミナー等でもよく質問を受けるので、こうしたコンテンツは役に立つのではないでしょうか。
ただし、金融機関(運営管理機関/受付金融機関)選びについては、このサイトはあまりおすすめできません。というのも、ここで紹介されているのは、JIS&Tが記録関連業務を行っている個人型DCのプランの限定されているからです。
記録関連業務を行っている会社はJIS-Tを含めて4社(NRK=日本レコード・キーピング・ネットワーク、SBIベネフィットシステムズ、損保ジャパン日本興亜DC証券)あります。つまり、このサイトではすべての運営管理機関(受付金融機関)を掲載しているわけではない、ということです。また、運営管理機関のHPにリンクを張っているだけなので、口座管理手数料などでスクリーニングすることもできません。
金融機関の選択については、以前ご紹介した、NPO法人 確定拠出年金教育協会の「個人型確定拠出年金ナビ」を参考にするとよいでしょう。
●個人型確定拠出年金ナビ
個人型DCのサイトがふえるのはよいこと。制度の理解や手続きについて理解する一歩になります。