ここは採石場。
時々通る道傍に在る。
いつもは埃っぽく、音がガラガラとうるさい。
砕石を運ぶダンプカーも行き交っていて、
出会う度に冷やりとする。
ゆっくり通りたい場所ではない。
この日はお盆休み。
削り進む山の崖に1台のパワーショベルも見えず、
当然、ベルトコンベアーは止まっていて、無音。
硬い岩石の無機質が、愛想なく陽に晒されている。
山歩きを楽しむそこかしこの山々も
深部はこんなのだろうか?
山いっぱいの日本にいて、
今更の?に、
採石場の佇まいは静かに広がって見えている。
この日は、車を止めて眺めたのだ。