見て歩記

暮しの中で心に留まったこと、なんでもかんでも。

今年の彼岸花

2013-09-26 20:00:23 | 

21日、いつもの遊び仲間で「錦川清流鉄道」に乗る小旅行に出かけた。
1ヶ月前の21日は、仲間のひとりのお葬式の日で、
彼女を忍んでの追悼旅行である。
誰もが「○○ちゃんが、亡くなったということが、どうしても実感出来んのよ。」
と、言いながら思い出話を語った。
彼岸花が盛りのお天気の良い日に、
残った5人は、また新しい思い出を作った...。









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レベル 4

2013-09-18 14:19:00 | 暮し

今日の新聞に「防災情報5段階に整理」
副題として、「気象庁3年後に導入へ」の見出し記事が載った。
先ごろの台風18号で初めて発表された「特別警報」という言い方は
「レベル4」の防災情報危険度に該当する。
「レベル4」の気象の状況は、
重大な災害の発生する恐れが著しく大きいことを示していて、
緊急対応の行動を取らねばならないとある。
 この記事を読みながら、1ヶ月前の正に今日18日、正午12:02に
逝った友人のことを想う。

 彼女本人から「2月23日入院するから。見舞いに来なくていいからね。」と、
まだ元気いっぱいの声でTELをもらい、半年足らず入退院を繰り返して、
もう「あの世」とやらに旅立ってしまった彼女への診断は、
「肺がん」の「レベル4」だったのだ。

2013年、1月9日には、仲良しの遊び仲間で恒例の新年会を開いた。
友人本人も、また、その仲間の私たちも、誰一人として、
彼女の健康異常を感じる者はなく、楽しいばかりの集いだった。
そして、2月5日、別のグループの食事会が開かれたらしく、
その時の様子が「○○ちゃん(友人のこと)が、ハンカチで口を覆いながら、
咳をいっぱいしてた・・・」と、伝わってきた。
その後、なかまの中の別の人が膝に水が溜まり、
抜いてもらってコラーゲンとかを注入しているらしいと伝わり、
その話に、○○ちゃんが、
「水が溜まるのが流行るねえ。自分も胸に水が溜まっていて、今度抜くんよ。」と、
反応したという話も伝わってきた。

「?」
膝と胸の水では、なんだか大きく印象が異なる。
不安が忍び寄ってきている私に、
情報は次々伝わってきて、その中に「レベル4」らしいよ。」というのがあった。
病名は「肺がん」、医療関係でいう「レベル4」は、
「末期」を意味し、つまり、「末期ガン」。

「手術はしないんよ。」と、言った彼女だったが、
本当は「手術はもう出来ないんよ。」だったのではないか?
余命だって知らされていた半年だったのかも?と、
今になって、彼女の最後の半年余りの心中が、やりきれない想いで迫ってくる。

入院を知ってから、4回、見舞った。
どの日も明るく話し、1度も回復を疑ったことは無い。
付き添う弟さんご夫婦から、病状の深刻な進行を伺っても尚、
奇跡を信じていた。

だからなのか、
お棺の中にしっかり納まっている彼女をきちんと見届けて来たにもかかわらず、
未だにこの世にいない彼女を実感出来ないでいる。
そのことは、ある意味私にとって幸せなことでもあるのだが。

本日、友人の最初の月命日。
いい友人同士であったと、胸を張れる交友の数々を想い出しながら、
勝手に喪に服していた自分を少し明るい気持ちで解く。


いい読者でいてくれたあなたに、またブログを届けます。
天国から、メール送ってください。

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