Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

酷暑脱出

2024-07-09 19:13:14 | 雑談

スコットランド旅行記はまだまだ続きますが

 ただいま成田。

カレー食べて涼しい所に脱出します。

 

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スコットランド紀行 17 さらにグラスゴー

2024-07-08 16:47:19 | ヨーロッパ

5月27日

今朝もパブで朝食を摂り、荷物を預けて街歩き開始。

  
 
マーチャントシティーの建物の凝った装飾を見ながら歩いて
 
中でも一番凝りまくった建物、ジョージ・スクエアに面して建つ市役所へ。
この内部は平日の10時からのガイド付きツアーでのみ見学可能とのことなのでちょっと早めにやって来た。
ところが玄関を入ろうとして張り紙に気が付いた。「本日、Bank Holiday につき入館不可」。Oh, my god!

他にもやって来てがっかりしている人たちがいたが、開かないものはしかたがない。
気を取り直して予定変更、地下鉄でPartickという駅まで行き、10分ほど歩いてクライド川沿いに建つRiverside Museumへ。
 こちらは交通博物館。
  
 
なので馬車が引く市電やら汽車やら所狭しと並べられ、背の低いグラスゴーの地下鉄は1896年創業との展示もある。
 
オートバイや自動車の展示の仕方も面白くて、子供連れの見学者が多いが、昔を知る年寄りにもなかなか楽しい。

 
川辺に出ると帆船が係留されていて、この内部も見学可能。
 
1896年にグラスゴーで建造されたこの船は貨物船だったが、帆船が時代遅れになった後も練習船として使われたので現在まで生き残ったとか。船倉をカフェにしているのも気が利いていて
 船首からはクライド川沿いに新しい建物がいろいろ建っているのが見える。

ところでこの博物館まで来たのは実は展示品よりも建物を見るため。
 
こちらの設計者は日本ではボツになった新国立競技場のデザインで有名になったザハ・ハディッドさん。
ギザギザの屋根が特徴的だが、バクーのヘイエル・アリエフ・センターや、ソウルの東大門デザインプラザに比べるとおとなしい。

この後はグラスゴー市内でマッキントッシュ建築の落穂ひろい。

まずは Queen's Cross Church。
 マッキントッシュが設計した唯一の教会で内部のステンドグラスも見事、とのことだが、この日はやはり休日で見学不可、外から眺めるだけ。

ここから歩いてグラスゴー美術学校へ。この建物はマッキントッシュの最初期の設計で、なおかつ彼の代表作ともされているのだが、2014年に火事に会い、その再建工事中の2018年にまたもや発火してしまったという不幸な建物。
 現在もこのありさまで、隙間からわずかに見えた内部の状況からするとまだ10年ぐらいは再建工事にかかりそう。

市内中心部にあるのは The Lighthouse という建物。
  
これも初期の設計で、中にはマッキントッシュに関する情報センターがあり、タワー上部には展望台もあるとのことだったが、コロナ禍で閉鎖されていまだに再開しておらず、ここも入館不可。

もう1ヶ所、川向うに Scotland Street School というグラスゴーでは最後に設計された建物があるのだが、ここも現在リノベーション中で見学することができず。一度の訪問ですべて見ようとしてもなかなか難しい。

気を取り直して、最後は Mackintosh at the Willow へ。
  
2軒並んだ左側が展示室になっているので、£5を支払って中へ。
しかしここは正直言って入る価値なし、解説パネルが並んでいるだけで見るべきものが何もない。
 
ただし解説されている Miss Cranston はかなり面白い。親兄弟がホテルやお茶を扱う商売をしていたそうだが、新進気鋭のデザイナーを採用して女性でも入りやすいおしゃれなティールームを次々に開業、その一つがマッキントッシュにデザインを任せて1903年に開いた Willow Tea Room。

展示室は隣のティールームにつながっているので、客の入っていない2階から1階へ。
  
 
ここは50年も放置されていた元のティールームを1983年に再開し、さらに2016年に再修復したということでまわりじゅういかにもマッキントッシュというディテールでいっぱい。
 
ここでお約束のスコーンとお茶をいただいて、マッキントッシュ探訪もこれで終了。
見られなかった所もいくつかあるとはいえ、マッキントッシュを満喫できたグラスゴー、来て良かった。

往路はバスで来たが、帰りは鉄道にしようとクイーンズストリート駅へ。
  
事前にネットで買った切符は£16なのでバスよりだいぶお高い。スマホのQRコードを券売機にかざして紙の切符を印刷、自動改札を通る。

エジンバラまでは最速の列車で50分。
  
降り立った駅が大きくて立派で、乗降客の多さに圧倒される。

友人宅に戻るバス乗り場もすごい数のバスが次々に来る。
 
エジンバラに降り立って10日目にして、やっとエジンバラ城を見た。


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スコットランド紀行 16 バレル・コレクション

2024-07-07 12:23:17 | ヨーロッパ

5月26日 続き

マッキントッシュの家を出た時には雨もやみ、薄日が差したりもしてきたので次の目的地まではちょっと距離があるが歩くことにした。

大通りをしばらく歩くとポロック・カントリーパークという大きな公園に入る。
 濃い緑の中を遊歩道が続き
 
シャクナゲなど花もいっぱいでとても気持ちのいい散歩。

40分ほど歩いて目的の建物が見えてきた。
 
これがバレル・コレクションという美術館。グラスゴーの海運業で財を成したウィリアム・バレル卿の個人コレクションを展示している。

 
こちら、通常展は入場無料だが、ちょうど開催中のドガ展は時間指定の予約で£11。
まずはカフェでブラウニーとコーヒーで一息。

 
ガラス天井で明るい休憩スペースの一角、16世紀の入り口を通って展示室へ。

 入ると正面は一面ガラスで公園の緑が見え、その前に彫像が並ぶ。
  
中世の宗教彫刻が好みにどストライクなのだが
  
面白いのはその中に中国の陶器やらブロンズ、エジプトの石板まで混ざり合って展示されていること。
いかにも「気に入った美術品をみんな集めました」と言う感じが個人コレクションらしくていい。

 これに続く部屋はバレル卿の居城の一室を再現したもの。
 
所々に映像パネルがあって、俳優が演じるバレル卿や夫人、執事やメイドまでが自分たちのことを語る仕掛け。面白い。

コレクションは実に多岐にわたっていて
  
ヨーロッパ絵画はもちろん、家具やカーペット、イスラムや中国の陶器、
  レースや刺繍などの布工芸
 
ステンドグラスもいっぱい。
雑多なようだけれど収集には奥さんも重要な役割を果たしたという美意識には筋が通っているように見える。

やがて予約時間になったので、地階のドガ展へ。
 
バレル卿自身がドガの絵を20枚以上所有していたということで中心はこの美術館の収集品だが
   
 
大好きなパステル画がいっぱいあって、小規模な展示ではあったが見ごたえ十分。

 広いショップも充実していて、バレル・コレクションは個人コレクションとは思えない規模だった。この美術館とドガ展のことを教えてくれた友人に感謝。

それでは帰りましょう、と外を見ると本格的に雨が降っている。
広い公園は公道に出るまでに10分以上かかる。園内を無料シャトルバスが巡回しているというのでこれを待つと、20~30分ごとに来るはずが40分も待つことになってしまって、こういうのはいつ諦めるかが難しい(笑)。
公園の出口からはバスに乗って中央駅まで20分、£2。

宿までの途中でスーパーに寄って、今夜は部屋でサラダ・ディナー。
 これで£6、1200円と換算してしまうと高い。


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スコットランド紀行 15 House for an Art Lover

2024-07-05 16:33:14 | ヨーロッパ

5月26日

宿の朝食は1階のパブでいただく。
 
残念ながらフル・スコティッシュ・ブレックファーストではないけれど、たっぷりとフルーツが用意され、クロワッサンがちょっと驚くおいしさ。何よりかわいい男の子がおいしいコーヒーを淹れてくれるのがうれしい(笑)。

 
今日は残念ながら朝から雨。
傘をさして地下鉄駅を目指し
  
途中、アール・デコ様式だというプリンセス・スクエア・ショッピング・センターを覗いてみる。
中には入れたがお店はまだ営業準備中。いずれにしろ高級ブランドショップに用はない。

さらに少し行くとグラスゴー中央駅が見えてくる。
昨日見たクイーンズストリート駅がエジンバラなど主にスコットランド内の列車が発着するのに対して、こちらはイングランドからの列車が入ってくる所。
  
 
改札は自動ゲートになっているが、ガラス天井や売店がクラシックでいかにもターミナル駅らしい。

今日もまた地下鉄に乗って、今回はクライド川を渡った南側、Ibroxという駅で降りる。
Google先生と相談しながら15分ほど歩くとBellahouston Parkという公園に入り
 
芝生の中になぜか大きな象が見えたら、そのお向かいが目指す場所。

  
 
House for an Art Lover と名付けられたこの家はマッキントッシュが1901年にドイツでのコンペのためにデザインしたもの。ただし実際に建てられたことはなく、1996年になって残されたデザイン画や他の家を参考に再構築されたのがこの施設なのだ。

 
1階の入り口を入ると売店があり、その奥は広いカフェになっている。
この売店で入場料(割引で£7.5)を払って2階に上がる。

 
するとスタイリッシュな廊下が目の前に伸び、すぐ左手の部屋ではこの家に関する資料やビデオを見ることができる。自分は面倒なので使わなかったが、受付ではオーディオガイドも渡してくれて、日本語もあったような気がする。

この隣の部屋は小さなオーバル・ルーム。
  
名前の通り、楕円形をしたこの部屋は正式なディナーの後、女性たちが一息入れるための部屋。
 
なので壁も家具も白く、カーブが優しくて女性らしい。

この隣の部屋も真っ白だが、広いこちらはミュージック・ルーム。
 
片方の壁際に凝ったデザインのピアノがあり
 
反対側の壁の暖炉、部屋の外の暖炉のデザインもかわいい。

このミュージック・ルームの向かいは大きなホールになっていて、その先にあるのがダイニング・ルーム。
  
 
こちらは壁も家具も黒っぽくクールで 
  
 
しかし暖炉や、マーガレット夫人による天井下のフリースは甘い。

マッキントッシュ・スタイルによる再構築とはいえここでは照明器具や窓のデザインまで凝っていて
   
 あちらこちらにはめ込まれたステンドグラスまで素敵すぎる。

貸し切りでパーティーなどに使われることもあるというこの施設、期待以上の楽しさで、見学できてよかった!


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スコットランド紀行 14 マッキントッシュ・ハウス

2024-07-04 14:18:34 | ヨーロッパ

5月25日 続き

ケルビングローブ博物館を出たらケルビン川を渡ってグラスゴー大学の構内へ。
  
 1451年に設立されたというグラスゴー大学、現在の場所に移転したのが19世紀後半とのことで、広い構内には威厳たっぷりの校舎が並ぶ。

しばらく歩いてたどり着いたのは図書館の隣に建つハンテリアン美術館。
 
美術館本館は入場無料だが、付随するマッキントッシュ・ハウスは有料。どこでも65歳以上は割引になることが多くて、ここも£10 が£6に。証明書を求められることもない。

マッキントッシュ夫妻はこの場所からすぐ近くの家に8年ほど住んでいたそうで、その家は取り壊されてしまったがその内装を忠実に再現したのがこの施設。
  
入場口の解説を過ぎると玄関ホールがあり、左手に入るとダークな色調のダイニングルーム。
  
 
2階は明るい居間とスタジオになっていて、天井の照明がおしゃれ。
 
3階はやはり白基調のベッドルーム。
 
さらに別の家のベッドルームが再現され、オリジナルの家具もいっぱい。
100年以上前のデザインだが、直線的でありながらかわいいマッキントッシュのデザインは今でも古さを感じない。

家の見学を終えたら本館のギャラリーへ。
 
ワンフロアの小さな美術館だが落ち着いた赤い壁がシックで
 
マッキントッシュ夫人のフリースもあるし、シャルダンのお茶を飲む女性の絵の周りにティーカップが並んでいるのもかわいい。

しかしこの美術館の自慢はホイッスラーのコレクションで、油彩だけでも80枚も所有しているとか。
   
 縦長の肖像画のイメージが強いが、ちょっとターナーを思わせるこんな風景画もあって、この美術館もいい。

また地下鉄に乗って、一番の繁華街であるブキャナン・ストリートへ。
 
土曜日の午後とあって歩行者天国は人でいっぱい。
  
周りの建物は重厚感いっぱいで圧倒される。
 
古い建物が並ぶ中、ガラス張りで目立つのは鉄道のクイーンズストリート駅。

 その前にはスコットランドの著名人の銅像が並ぶジョージ・スクエア。
 
ひときわ高い所にいるのはウォルター・スコット。広場の向こうの立派な建物は市役所。

この広場の南東側はマーチャント・シティと呼ばれる地域。
  
 
18世紀以降、大英帝国の最盛期に商業倉庫やオフィスが作られたということで一段と立派な建物が並ぶが、今は再開発でお店や飲食店になっている。

この一角のパブがグラスゴーでの宿、Rab Ha's。
  
パブの脇の階段を上がると宿泊エリアのロビーになっていて
  
 
案内された部屋は2階。まあまあの広さがあるのは良かったが、衛星テレビが複雑すぎて地上波が見られず、シャワーがお湯になるのにものすごく時間がかかるのには参った。

この週末は3連休で、案内してくれたお兄さん曰く「今夜はサッカーの大きな試合があるからうるさいかも」って、だからホテルになかなか空きがなかったのか。

悪名高いイギリスのサッカーファン、アルコールを出すところはやばそうなので今夜は中東料理の店にしてみた。
 
家族連れやスカーフ姿の女性たちもいる中、お勧めの羊料理を頼むとすごいのが来てしまった。ピラフの山の上に大きなすね肉がドンと乗っているが、これがホロホロと骨から外れてすごくおいしい。
日本ではなかなか食べられない羊、外で見つければ思わず頼んでしまうが、さすがに食べきれなかったとはいえこれには大満足。スープ付き、お茶も頼んで£16。

早めに宿に戻ったが、意外に外の音は聞こえず、よく寝られた。


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