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初夏の山形 2 麩懐石とさくらんぼ狩り

2010-07-02 00:32:22 | 国内旅行
峠駅からまた奥羽本線の鈍行に乗り、米沢、山形で乗り換えつつ北へ向かう。

途中の山形駅の自販機で買った桃ジュース。
 これ、本当に「んまい」の。

そして到着したのは「さくらんぼ東根」駅。
  
佐藤錦発祥の地ということで、駅前には生みの親、佐藤栄助さんの像が立ち、シーズン真っ盛りのさくらんぼ狩り案内のテントが出ている。
まわりは田んぼと果樹園ばかりのこの駅に新幹線まで停まるのは佐藤錦のおかげなんだろうか。

駅前で仙台からいらしたKさんのご主人の車に拾ってもらい、まず向かったのはお麩屋さん。
東根市の六田地区は江戸時代から麩で有名なのだそうで、道沿いに何軒もお麩屋さんが並んでいる。
 
そのうち、一番大きなこのお店。
ふ料理処「清居」のご案内 - -創業文久年間- 文四郎麩

さくらんぼの前にこちらで麩懐石をいただこうという趣向。

このお店は完全予約制で我々は11時半に予約を入れた。
店内のお座敷はあまり大きくなくて、テーブルがみっちり、30人ほどの席が用意されている。

そして大忙しの仲居さんがそそくさと説明しながら出してくれたお料理。
  
まずは梅ジュースと生麩のくるみミソ和えの先付け。お皿に盛られているのはしぐれ煮やコロッケ、ハンバーグ、田楽など、当然すべてお麩の料理。
  
お吸い物の生麩饅頭はなんとさくらんぼ入り。甘酸っぱくて面白い味。
お造りは生麩と湯葉。
  
あんかけのお団子の中にはアスパラガス。
白きくらげとニンジンをお麩と湯葉で巻いた酢の物はかなり甘口でデザートみたい。
  
定番の煮物はやっぱり甘口。
おこわには桜の塩漬けがのってとてもいい香り。上にはお麩の「焼き鳥」ものっているけど、これはやっぱりお麩だ。
 最後のデザートは麩まんじゅうか豆乳アイスクリームのチョイス。アイスクリームにはお麩ドーナッツを砕いたものとりんごがのって面白い味。

普通は煮物ぐらいにしか使わないお麩もこんなに食べ方があるのか、と感心するお料理。
味付けは東北らしくちょっと甘めだけれど、まったく飽きることなくおいしくいただけた。

しかしこれだけのお料理が次々に出されて、食事終了まで30分。なにしろお昼に3回転させるのだから忙しい。
おそらく大忙しはさくらんぼのこの時期だけなのだろうが、もうちょっとゆっくり食べられたらもっとよかった。

さて、お麩でお腹がいっぱいになったけれど、これからがメインイベント、別腹をあけてさくらんぼ狩りに向かう。

お麩屋さんで紹介された遠藤果樹園さん。
 入園料は紹介割引で1200円。しかしこっそり持ち帰りは厳禁となかなか厳しい。

 ちょうど雨が降ってきたけれど、園内はすべて屋根に覆われているので大丈夫。地面には反射シートが敷かれ、さくらんぼの世話は大変そう。
  
園内には真っ赤できれいなさくらんぼもあるが、これは酸っぱくてあまりおいしくない。それよりちょっと黄色っぽい佐藤錦がやっぱり断然おいしい。

春先が寒かったので例年より遅れているという今年のさくらんぼ。農園の人も「あと3,4日だな」というほどでかなり黄色いのが多かった。
 というわけで高い脚立のてっぺんに登り、枝先のなるべく赤いのを選んで次々と口の中へ。甘酸っぱくて味が濃くて、本当においしい~。

時間制限はないものの、30分ほどでお腹がはちきれそうになりさくらんぼ狩り終了。
果物狩りは元が取れないと相場が決まっているが、このさくらんぼに関しては店で買う1200円分は絶対に食べたと思う。これは来年も来たいなあ。

大満足してKさんに駅まで送っていただき、奥羽線の新庄から陸羽東線へ乗り換え。
時間の関係でちょうどリゾートみのりに乗ることができてラッキー!
  
  
3両編成のこの車両、前後には外がよく見えるバーカウンターのような止まり木があり、真ん中にはイベントスペースというのがあって今日は観光ビデオを流している。
  
がそれよりも座席の窓が大きくて外がよく見える。
今は緑が美しいこの路線、有名なのは秋の紅葉だそうだ。

せっかくのリゾート列車だけれど、我々は40分乗っただけで赤倉温泉で下車。
 
みのりを見送って、今夜の宿の迎えを待つ。


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