Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

中央アジア花の旅 1 アルマトイ

2016-07-15 15:27:36 | 中央アジア
時間が経ち、記憶も怪しくなり出しているところでGWに行った中央アジアの旅。

今回は個人で行くのは面倒そうな所なのでおなじみS社のツアー利用。
題して

「春のキルギスへワイルドチューリップを求めて」 2016年4月26日から5月4日

4月26日

今回は午後の出発なのでゆっくりと成田に集合。
ツアーメンバーは10名とコンパクト、うち2名は友人なのでお気楽だ。

 アシアナ航空でソウルまで2時間半。
乗り継ぎ2時間弱で目的地カザフスタンのアルマトイまでは6時間。ヨーロッパに比べれば近い、近い。

カザフスタンは地下資源が豊富で潤っていると理解していたので昨年行ったアゼルバイジャンのバクーのような空港を期待していたが
 到着してみれば日本の地方空港ほどの地味さでちょっとがっかり。1998年に首都がアスターナに移されてしまったためだろうか。
すっかりローマ字表記に変えてしまったウズベキスタンとは違い、ここからはキリル文字の世界だ。

ビザもいらないカザフスタンへの入国は簡単、空港からは30分、23時に市内のホテルに到着。
  
グランド・ボヤージュという一応4つ星ホテルの部屋は広く
 お寿司のデリバリー・メニューが備えられていた。

4月27日

 早朝に目を覚まして窓の外を見ると、緑の街路樹の向こうに雪をかぶった天山山脈が見える。

 朝食ビュッフェにクレープがあるところがロシア風だろうか。

出発の時間までホテルの周りをちょっとお散歩。

 
市民の脚はトロリーバスのようだが、経済状態がいいせいか車も多く、ヨーロッパ車にまじってトヨタなど日本車も見える。
歩行者信号には待ち時間表示まで付いているが、サングラスの看板はなんだろう。

ホテルが町のどこにあるのかもさだかでないが、周辺には高い建物もなく
  
木造のデザイン・スクールや、水色のお役所っぽい建物が目立つぐらい。
しかし緑の街路樹が多くていい感じだ。

 ホテルに戻ると今日一日お世話になるバスが待っている。
たった10人のツアー客のために50人は乗れる大型バス利用とは贅沢。

これに乗って市の南に向かうと、郊外には大型のショッピングモールや高層マンションをガンガン建設中。
 
  
整備された広い道路の脇に立つのはカザフスタンの独立以来、もう四半世紀大統領を続けているナザルバエフ氏の看板。列柱の並ぶモニュメントの向こうには確か大統領の広大な別荘があると聞いた気がするが、一族の権力独占は明らかなものの、平和が続き、経済力も上がっているので大統領支持は変わらないのだそうだ。
カザフスタンのような若い多民族国家では確かにある程度の独裁者の方が国が安定するのだろう、と最近ぐちゃぐちゃになってしまった国々のことを考える。

ここから山の方へしばらく上り、やって来たのはスンカールのイヌワシ飼育場。
 
門の所に犬と鷲がいるのでイヌワシ、と言うわけでは決してない。

敷地内に入ると様々な猛禽類のいる檻が並び
 
特に大型の鳥は脚に鎖を付けて外にいる。

 
一番手前にいるかわいいのはソウゲンワシ、次がイヌワシで英語のゴールデン・イーグルと言う名前の通り、頭が金色がかってかっこいい。
 
比べてハゲタカは本当にハゲでルックスがあまりよろしくないが、サービスで羽を広げてくれると大きくて威圧感が半端ない。

そうこうしているうちにデモンストレーションが始まると言うので会場へ。
 我々の他にアメリカ人の大きな団体が来ているのでなかなかの盛況。達者な英語で説明してくれる鷹匠はロシア人だそうだ。

 
まず登場したのはミミズク君で、観客席にまで入ってくるこの子のかわいさにみんなノックアウト。
 ただし鷹匠がご褒美に与えるエサをよく見るとばらしたヒヨコで、脚や頭が見えてなかなかグロい。

  次に登場したのはハヤブサ。
  
それから鷹とだんだん大型になり
 
最後がハクトウワシだったのはアメリカ人へのサービスだろう。ただしまだ頭が白くないのでまだ子供のよう。

鳥の説明をし、飛ばしてみせてデモンストレーションは予想以上の面白さ。
なによりどの鳥もかっこよくて、猛禽類ファンの気持ちがよくわかる。

ショーの後は犬の方も見ておこうと敷地の奥へ行くと
 
猟犬だと言うカザフ犬はこのていたらく。隣の檻にいたオオカミたちがかっこいい。

これでアルマトイの観光は終了。
 名前の由来であるリンゴを見ながら町を離れ、西へ向かった。


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コメント (8)
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