Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ボローニャのポルティコ

2014-12-30 13:32:49 | ヨーロッパ
旅行記の中でも小出しにしていたが、ボローニャの町はとにかくポルティコだらけ。
旧市街の建物の80%にあり、全長は38キロと言うからそこらじゅうポルティコだらけなのも当然。

 通りの両側にずっと続いているが、ぴったりくっついてはいるが別々の建物なので造りも少しづつ違う。

  
そのどれもが実に絵になる。

サント・ステファノ教会へ向かう道の入り口にあるのはボローニャでも最古と言われるポルティコ。
 
始まりは13世紀ごろ、ボローニャ大学の学生が増えて、建て増しして張り出した部屋を支えるために木製の柱を立てた。それがこの建物を横から見るとよくわかる。
 こちらはそのポルティコへの進化過程と言ったところだろうか。

 
宿の近くにも木柱のポルティコはあった。

町の中心に行けば大きな商店の並ぶポルティコは天井も高くて立派。
  
前を歩くダンディーなコート姿のおじさん、「さすがイタリアのおしゃれ男は靴まで素敵」と同行者がつぶやいた途端、靴屋のウィンドーに吸い寄せられた。

 天井からこんなかわいい看板が下がるところもあり

  
特に夜は雰囲気がある。

出かける前にアマゾンで買ってしまったアメリカの某ガイドブック(ラベンナ以外は全く情報がなかった)には「ボローニャは立ち寄る価値なし」なんて一刀両断されていたが、名所はなくとも素敵な町だった。
この町の価値のわからないアメリカ人なぞ来ないことを幸いとしよう。


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4 コメント

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Unknown (losange)
2014-12-31 12:27:55
密度の濃いイタリア旅行記、楽しませていただきました。ポルティコは雨天を考慮してのものかと思ったら、もともとは二階の建て増し対策だったのですね。シンプルなものから立派なものまで、興味深いです。
2015年はLuntaさんはどのような旅をするのでしょうか。来年も楽しみにしています!
losange 様、 (Lunta)
2015-01-03 11:44:23
あけましておめでとうございます。
イタリア旅行は短い日程ながら貧乏性なものでつい盛りだくさんにしてしまいましたが、とても楽しめました。
ボローニャも誘われなければ考えもしない所でしたが、予想以上に気に入ってしまいました。
今年の前半は近場が多そうですが計画はいっぱい。
またよろしくお付き合いください。
Unknown (タヌ子)
2015-01-04 18:26:41
明けましておめでとうございます。
ボローニャ、素敵な街ですね。
元々アーケードとして作られたものと後に強化のために建てられた柱、両方が混在してる感じですね。
フランスでも時々似たような建物を見かけますが、その下を通るのがちょっと怖いぐらい怪しい梁も見かけます。
ボローニャの近くで、数年間前に大地震があって、かなりの被害が出ましたが、このポルティコはそのまま残っているのだから、見かけによらず凄く頑丈なんでしょうね。
私も観光名所にどっと人が集まる町よりも、全体の雰囲気が良いこういう町が好き。
今年も色々な国の疑似旅行にお供できること、楽しみにしています。
タヌ子様、 (Lunta)
2015-01-05 11:21:56
ヨーロッパでもどこでも、遺跡などは別にして、観光地よりも人が普通に生活しているところの方が面白いですよね。
エミリア・ロマーニャはその点有名観光地ではない分、普通の生活が垣間見られてとてもいい所でした。
ボローニャなら1週間ぐらいどこにも行かずに「生活」してみても楽しいかも。
と、今年も遊びの計画は次々に思いつきます。
前半は国内旅行が多くなりますが、今年もよろしくお付き合いください。

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