Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

南極旅行 20 エレファント島

2014-04-11 19:26:00 | 北米/南米/南極
2月17日

スコシア海を西へ航海中。
 朝は太陽がかろうじて見える曇天。
気温は0℃だが風が30ノット、つまり秒速15メートルでかなりの強風。
体感温度は風が強いと低くなり、気温0℃で風速20ノットの場合マイナス6℃となる、と壁に説明書きが出ていたから今朝はおそらく体感マイナス10℃以下。風の当たるところには1分も出ていられない。

 朝食を済ませたあたりから天気が良くなって快晴になった。

 今日はこのまだら模様の海鳥が船の周りをずっと飛び回っている。
 
Cape Petrel、マダラフルマカモメ
 
海面すれすれ、波しぶきをかぶりながら飛び回るのが面白くて写真を撮りまくってしまう。

昼間はまた南極の植物や地理などのプレゼンテーションを聞いて過ごす。

現在南極には30ヶ国以上が観測基地を持ち、夏には5000人ほど、冬でも1000人ほどの「住人」がいるとのこと。
南極条約によってどこの国にも領有は認められていないが、チリやアルゼンチンの大きな基地には家族連れもおり、学校まで作って領有する気満々らしい。
それにしても「出身校は南極」なんて、かっこいい!

やがて夕方の17時、エレファント島に到着。
 こここそシャクルトンの一行がボートで命からがらたどり着いた島。
フランク・ワイルドをリーダーとして22名が救援を待って4ヶ月過ごしたビーチに上陸予定だったが
 深い霧でまったく何も見えない。
天気が良い時でも波が荒く、上陸は難しいところと聞いてはいたが、ここまで見えないとは。
 せめても、と本の記念撮影(笑)。

あきらめて船を動かし、東の岬を回ったあたりでようやく霧が晴れて島が見えてきた。
  
思ったよりもずいぶん大きな島だが 
 
見えるのはいくつもの氷河
 あとは切り立った崖ばかりで、本にもある通り、上陸できそうな浜辺などほとんど見えない。
こんなところで生き延びたのか、と上陸できなかったからこそ実感できたかもしれない。

 エレファント島を後に、船は進路を南に向けた。


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