Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アンダルシアの旅 16 セビリア一人歩き

2017-08-18 19:54:05 | ヨーロッパ
5月10日 続き

アパートに戻った所で友人はリタイア。
セビリアには以前にも一度来ているので、午後は部屋で寝ていることになった。

結構な雨が降る中、一人でグアダルキビル河畔へ。

 お目当てはもちろん「黄金の塔」。
イスラム時代に川の防衛のために建てられ、後の時代には牢獄にも使われたという名前とは裏腹、地味な塔だが、ここにドン・ペドロが愛人のアルドンサを住まわせたのは史実らしい。
現在内部は海洋博物館になっているとのことなので、外観だけ眺める。

 
遊覧船が多く停泊する川沿いを歩いて行くと闘牛場があり
 
かっこいいイサベル2世橋がある。
この川沿いや街の至る所にジャカランダの木が植えられていて、紫の花がちょうど満開で美しい。

橋を過ぎた所にあるのはロンハ・デル・バランコ市場。
 
マドリッド、コルドバに続いて3つ目のフードコート型市場だが、一人のランチには一段と都合がいい。
 
と言うわけで、各種揚げ物やら寿司やらもある中、さっぱりとタコのサラダを選択。青い水のボトルがおしゃれ。

軽くお腹を満たしたら、地図を見ながらサルバドール教会へ。
 
旧市街の真ん中にあり、カテドラルに次ぐ大きさのバロック教会だが、ここではカテドラルとの共通入場券が並ばずに買え、しかも9ユーロはカテドラルのみの入場料と変わらないとの耳より情報をアパートのお兄さんからもらっていたのだ。
せっかくなのでこちらの中も覗かせていただけば、いかにもバロックらしいキンキラ金の祭壇がいっぱい。
 
彩色のリアルな聖人像が並ぶ中、ヒラルダの塔を挟むのはこの町の守護聖人だろう。
祭りの時に担ぐらしい銀の御輿も見事で、バロック好きにはかなり見ごたえがある教会だろうと思う。

降り続く雨の中、路面電車も通るメイン・ストリートへ。
 
馬車の似合う大通りにはムデハル様式のきれいな建物がいっぱいあって
 
fnacの壁面もかっこいい。

そしてやってきたカテドラル。
 チケット売り場には案の定長い列ができているが、これをスキップできてちょっと優越感。お兄さん、ありがとう!

大聖堂としては世界で3番目、ゴシック様式としては世界一というだけあって、この内部も圧巻。
  
  
巨大な空間に偏執的に細かい彫刻などあって、細かく見る気も失せるほど。

この中で有名なのはもちろんコロンブスの墓。
 
スペインの4人の王に担がれた立派な棺だが、作られたのは1891年、キューバからこのセビリアに移されたのは1902年と最近のこととは意外。中の遺骨はちゃんと本人の物とDNA鑑定されているのだとか。

この大聖堂の地下にはドン・ペドロの遺骨も安置されていて、本来ならコロンブスなんかよりもそちらにお参りしたい所だが、特別な許可がなければ入れないらしいのは残念。

お目当ての方にはお会いできないので、最後はヒラルダの塔へ。
 
礼拝堂の奥に入口があるが、高さ96mの塔へは階段ではなく人もすれ違えるスロープなので上るのはわりと簡単。

 高さ70m、鐘の下から外を見れば

大聖堂の全体像も

周りの景色も良く見える。

 
アルカサルも闘牛場もよくわかるが、例のパラソルは意外に高さがないのでここからはすぐ見つからない。
それよりも川向うに巨大な煙突のように建っているセビリア初の超高層ビルとやらの方がよほど目障りではないだろうか。

 ヒラルダの塔を降りてオレンジの中庭に出ると団体の観光客でいっぱい。
これだけの人を収容していても混み合わないのだから、カテドラルがいかに大きいことか。

運動をしたら小腹が空いてきたので、おやつを食べにまた地図と首っ引きで旧市街歩き。
 やって来たのはこちらのアイスクリーム屋さん。
 
表も中もクラシックな店だが、迷いつつ頼んだ「セビリアなんちゃら」というアイス、コクがありつつさわやかですごくおいしい。
この店、歩いて回るグルメツアーに入っているだけあって、2.6ユーロとちょっとお高めでも許す。

この後は今度はトラムに乗車。
 
歩いている時にTio Pepeの帽子をかぶったかわいい車両も見かけたが、乗ったのは普通のスマートなトラム。
  
ホームの券売機で買うと1回1.4ユーロ、車内もきれいで、停留所の名前もわかりやすい。

大きな公園の前で降りて、なぜか道を間違えてひどく遠回りしつつ、やっとたどり着いたのはスペイン広場。
 
1929年のイベロ・アメリカ博覧会の会場として造られたそうだが、セビリアの建物はなぜどれもこれもこんなにでかいんだ。
 建物の中は使われているのかどうかもわからないが、広場に沿ってスペイン各地を紹介するタイルがあって
 
セビリアの前の地図がめちゃくちゃかわいい。

と、散々歩き回ってアパートに戻ると、友人はいまだ絶不調でとても食事などできそうにない。

そこで川を渡って新市街に入ると
 
観光客は使うことのない地下鉄駅があって、その隣に小さなスーパーがあるので、ここで今夜の夕食を調達。
生ハムなど1パックがたったの1ユーロ、パンやチーズ、果物などもスペインは安い!

こんな時にキッチン付きのアパートは本当に便利だ。


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コメント (5)
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