ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

2009年04月13日 | 酒と料理と
土曜日には、知り合いの実家に筍掘りに行こうという話になり、
総勢7人で宇土まで行ってきた。
1台はトラックで筍を積んで帰るというのだからスケールが違う。

竹山の持ち主さん(知り合いの弟さん)から筍掘りの要領を教えてもらったので、
結構スムーズに掘ることができた。
筍を上手く掘るためには鍬を入れる方向があって、
反対から掘ると、えらく苦労することになる。

まだそんなに伸びていなくて、10㎝ほど頭を出したくらいがいいのだが、
3㎝程度のものでも、土の中では随分太っていて、
旬のものとして食べるには、これくらいがやはり美味い。
柔らかい上に、敢えて糠や米のとぎ汁であく抜きをしなくても、
少し時間を掛けてゆがけば、えぐみはとれてしまう。

筍掘りが11時過ぎに終わったので、道具を返しに行き、
今度はそこの裏山の蕗を取ることになった。
五畝ほどの斜面に、びっしり蕗が生えている。
30分ほど取って終了。それでも十分な量である。
阿蘇に帰って、筍は大釜で4回に分けてゆがいた。
全て終わったのは夜の9時になんなんとする時間だった。

蕗は、翌日上さんが料理。
少し皮をむいて薄口醤油とみりんで薄く味付けしたものが夕食に出た。
もう一品は、皮を剥かずに濃い口醤油と砂糖、酒にみりんで少し時間を掛けて佃煮風に煮たもの。
皮がついていても柔らかい、いい蕗である。

蕗を口に含むと何とも言えない香りがする。
ふきのとうが春の始まりなら、蕗は夏の初めの香りだ。
熊本市は、毎日25℃以上の夏日である。

さて、この蕗の香りに合わせる酒は、
「本州一 純米 無濾過」
杯を口に持って行くとフッとフルーツの香りがし、
口に含むとその香りがファワーッと広がる。
味は純米酒のしっかりした味で、辛くなく甘くなく、う~ん極楽。
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