ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ワインと日本酒三昧

2015年09月24日 | 酒と料理と
先日友人と熊本市内で飲んだ。
目的の日本酒の店は、午後7時開店で、肴は酒のアテくらいしかなく、
あまり食べるものはないということだったので、
それじゃあどっかでちょっとだけ腹ごしらえをすることになった。

駕町通りにある「ロミオ」というイタリアン&バルの店。
ここで、スモークサーモンのサラダと鶏肉の小悪魔風なんとやら。
白と赤のグラスワインをそれぞれ一杯ずつ飲む。
料理もうまく、ワインも美味しかったです。
約1時間で店を出て、下通のほぼ端っこにある、「日本酒バー龍」へ行く。

カウンターだけ8席の小さな店である。

カウンター正面の冷蔵庫に約60種類近くの日本酒がある。
駆けつけ3杯ではないが、3種類の酒を無料でテイスティングさせてくれる。
地元熊本、花の香酒造の大吟醸・佐賀の万齢・群馬の聖をテイスティング。
みな美味しかったが、私は聖に軍配をあげる。

十四代もあって、佐賀の鍋島もある。なかなかの取り揃えである。
私が飲んだことのない酒も沢山あって、飲む前にテイスティングさせてくれる。
わたしの今日の一番は聖に決定。

しかしここで一番驚いたのは、来福の超精米大吟醸だった。
なんと、精米歩合が8%、つまり米の92パーセントを削ったもので造ったお酒。
米はちょっと粗めの砂粒程度の大きさ。
これで酒を醸すとなると、どんだけ米が必要なのか想像もできない。

実はこの酒は金額が9千円未満で、獺祭の「磨きその先へ」が3万円以上することを考えると非常にお得。
来福の超精米にしろ、削ったからと言って、その分の金額に見合うほど美味いかというと、そうとは限らない。
酒は様々な顔を持っているので、どの顔が好みかは人によって異なる。
いずれにしろ、話のネタにはなりました。
なお、来福の超精米が欲しい方は、「くるみや」というネット酒店にご来訪を。
ここには今人気の「豊盃」も置いてあります。これも美味いです。

アテはごくごく素朴な、しかし上質のイカスミの塩辛や手作りのイクラはもっと食べさせて欲しいくらい。
6杓ほどのグラスに一杯がいくらなのだろう。
メニューがないので言われただけ払うことになる。
予想通りかなりのお支払いになった。テイスティングも料金のうちと考えれば、まいいか。
また行ってみよう。

その後10時前に友人と別れて、少し飲み足りず、腹も減っていたので、
銀座通りの「サルバトーレ・クオモ」に一人で入って、
モッツァレラチーズ、小エビのフリッター、白ワイン2種で終了。
十分に腹くちてホテルに帰りました。

ワインと日本酒という同じく醸造酒を堪能した夜でした。
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黒龍吟醸垂れ口

2015年09月16日 | 酒と料理と
その名も高い、福井県の銘酒「黒龍」。
新酒出始めの垂れ口は、本醸造が先に出て、その後吟醸が発売される。
今年は本醸造の垂れ口に間に合わず、吟醸のみとなったが、
これを冷蔵庫の野菜室に約半年間眠らせておいた。

昨年は、本醸造の方を同じようにして飲んだところ、
先輩の奥様がいたく気にいられて、実はかくかくしかじかでと、説明したことを覚えている。


既に半分以上飲んでしまった「黒龍」吟醸垂れ口の手作り秋あがり

今回の吟醸を一昨日開栓した。昨年の本醸造垂れ口に比べると若干辛口の印象。
新酒からは、やはり味のまろやかさは増しているようだ。
香りはあまり変わらないような気がするが、よくは分からない。
買ってすぐ飲んだものとは、香りも味も変化しているのは間違いない。
瓶の中に入っていても、酒はやはり生きているということを感じる一瞬である。

毎年、何かしらの酒をこのように保存して、自分なりの秋あがりを作っているのだが、
一番鮮烈な印象を受けたのは、和歌山の「黒牛」特別純米生だった。
味や香りもさりながら、食感がとろりと舌を包むように流れていったあの感触は今でも忘れられない。
あれは確かに冷蔵庫で眠っている間に変化したものだ。

どのような酒が美味くなるのかは分からない。
半年間冷蔵庫の野菜室に眠った酒がどんな姿で現れるのか、
これは開けてみてからの楽しみである。

今までの経験から言うと、酒の種類としては純米酒、それも少し格上の特別純米酒ならなお良い。
吟醸香はあまり強くなく、しかし、口含めばほのかに香るような酒が適しているような気がする。

全くの個人的な感想ですけどね。
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久々に料理しました

2015年09月10日 | 酒と料理と
お客さんがあったので、久しぶりにちょっと手の込んだ料理をしてみました。
まずは懐石風にお品書きから。

一.先付け
  ・和牛のローストビーフ山葵載せ
  ・鶏そぼろの煮こごり、コンソメ風味で
  ・大葉巻き卵焼き
  ・プチトマト

一.お造り
  ・ヤリイカとサーモンの刺身

一.サラダ
  ・レタスとタマネギのシーザーサラダ(手作りドレッシングをかけて)

一.焼き物
  ・カレイの二色焼き(マヨネーズ味噌と梅肉で)
  ・馬刀貝のガーリックバター焼き

一.椀物
  ・冬瓜の蟹あんかけ

一.蒸し物
  ・手作り海老焼売

一.揚げ物
  ・天ぷら(キビナゴ、なす、白マイタケ、大葉、アスパラガス)

一.飯物
  ・麻婆豆腐丼、中華スープを添えて

一.デザート
  ・赤紫蘇ゼリー

卵焼きと赤紫蘇ゼリーは妻君の作品で、後は私が作りました。

我ながら美味いと思ったのは、ローストビーフで、
これはガスレンジのグリルで、まずは強火で両面に少し焦げ目をつけて、
その後弱火にして中まで火を通すようにします。
しかし完全に焼いてしまうとローストビーフにならないので、その加減に気を付けると美味くできます。

冬瓜の蟹あんかけは、蟹缶を使うので、冬瓜をちゃんと出汁で煮ておけば問題ありません。

一番手間だったのは、意外にも焼売で、これは皮も手作りにしたためでしょう。
皮は中力粉7と米粉3に塩を少し入れてしっかり捏ねて一晩冷蔵庫に入れておきました。
いつも作る餃子の皮と同じ製法です。
具の方は合い挽きミンチで作った具の中心に剥き海老を包んで、これをさらにのばした皮で包みます。
後は蒸し器に入れて10分ほど蒸せばできあがり。
これを芥子を溶いたポン酢でいただきます。
まあまあの出来でしたが、餃子ほどには皮が美味しくなかったのは???かな。

麻婆豆腐も手作りですが、私は絹豆腐を使います。
特に丼にする場合は、豆腐の食感が邪魔にならず美味しいようです。
最後で結構腹がくちていますので、ご飯の量は小さな茶碗に軽く一杯程度にします。

赤紫蘇ゼリーは紫蘇ジュースから作ります。
この紫蘇ジュースは我が家の孫も大好きなジュースです。
作り方は妻君しか知りませんが、赤紫蘇とクエン酸と砂糖があればいいそうです。
砂糖を結構使うので自然食品と言えるかどうか・・・。

さて、この日の酒は以下です。

      

宮城県の日本酒、「愛宕の松」スパークリングともう1本は、
新潟県の酒、「たかちよ」にごり活性生紫ラベルの2本で、
4人で4合瓶2本をほとんど空にしました。
いずれも発泡のシュワシュワ感のあるお酒でしたが、大変美味でした。

拙い料理にお付き合いいただいた5人の皆さん、
次回はもっと精進いたしますので、またお付き合い下さい。
一番楽しんだのは、1週間以上前からメニューを考え、
内容を練り上げていく過程を楽しんだ私ですからご遠慮なさらずに。
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