ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

カンボジアの田舎に行ってみよう 8

2015年12月18日 | カンボジア2015
11月7日(土)
夜の便でシェムリを発ち、ホーチミン乗り継ぎで帰る日です。

レイトチェックで午後2時までは部屋を使えるので、朝のうちに町をぶらぶらします。
あまり歩きたくないので、3日連続全く同じメニューの朝食を摂って出かけます。
オールドマーケットくらいが関の山でしょうか。


宿の食堂、これは専属のようなトゥクトゥクドライバー

ソックサン通りには宿も多く、そのためかトゥクトゥクもよく待ちをしています。
目立つのは結構新しい車体です。
プノンペンでは車に押されてトゥクトゥクは斜陽気味ですが、
シェムリでは需要が多いのでしょう、新車や洒落た車体が多いです。
通りで暇そうにしていた運ちゃんに、
「これはベンツの新車か」と訊いたら、「いや、トヨタだ」と返されてしまいました。
日本人と知ってのことなのか、お主やるな。


レクサスが人気のカンボジア、トゥクトゥク版レクサスです

本物のレクサス。給油口は特注でしょうか

昼はせめてもカンボジア料理をと思ったが、
オールドマーケットのわらじステーキの店の並びにおかず屋があり、
そこに一度は食べたかった鯰の素揚げが置いてあります。
隣は串に刺されて焼き上がった、今が旬の蛙様が2匹。


おかずやさん

左が鯰、右が蛙の串焼き

何が何でもここで食わねば・・・、と店に入りその二品を注文。
ご飯とスープは付いてくる、ベトナムのCOM屋方式です。
旬の蛙様は、ちょっと焼きすぎでパサパサした感じ、もう少しジューシーさが欲しい、な~んて。
鯰は白身で淡泊。持参した山葵と醤油でたべると、これは美味です。

ずいぶん下調べしたシェムリのレストランも一軒だけ行って、
あとは出たところ任せの旅となりました。
体調との兼ね合いもあり、一人だとどうでもいいやという投げ遣りさも出て、
ま、いいんです。
下調べ自体が楽しみということなのですから。


オールドマーケットの通りです

最後に、氷の運搬屋。これを見ると、氷の入った飲物を注文するのはちょっと躊躇いますかな

さて、4度目となるカンボジア旅行。ほぼ行き尽くしたようにも思えますが、
彼の地に、まだ私の興味をひく場所があるのでしょうか。
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カンボジアの田舎に行ってみよう 7

2015年12月17日 | カンボジア2015
11月6日(金)
シェムリ3日目です。
今日のメインは、やはりスケッチトラベルツアーのベンメリア遺跡。
真偽のほどは定かでないが、宮崎駿監督のアニメ「天空の城ラピュタ」のモデルとなったと噂されています。
楽しみです。

宿の朝食は洋食を頼む限り毎日同じメニューです。
クイッテウを食べる選択肢もありますが、
これはシヴァタ通りにとても美味しい店があるので、そこで食べることにします。


カウンターのお姉さんとは日本からの土産で仲良くなりました

8時過ぎに日本語のできるガイドが迎えに来ました。
ミニバンには既に6名の若い日本男子が乗っています。
日本人だけですので、気楽なもんです。
このベンメリアツアーも車をチャーターするとかなり高くなるので、ツアーの方が効率がいいです。
2人以上だとチャーターがいいでしょうが。
トゥクトゥクという手もありますが、40キロの距離をトゥクトゥクというのはいささか躊躇います。

ガイドさんのいろんな説明を聞きながら、小1時間でベンメリアに着きます。
本当に辺鄙なところにあり、ゲートもなく、ガイドさんはどこで入場料を取られたのでしょうか。
しばし奥の方へ歩いていくと、崩壊した石積みが見えてきます。

確固として建っている建造物は一つと言ってありません。
崩壊した石、浸食する木の根、
行き着くところ、自然の営みには決して抵抗できない権力の残滓がそこにあります。


先頭がガイドさん

最初に目にする場所

崩壊した遺跡

崩壊

絡みつく木の根っこ

崩壊した石積みと、絡みつく木の根、延々と続きます。

ベンメリアの遺跡は、アンコールワットのように整備されたところを歩きません。
崩壊した石の上を慎重に歩を進めるしかないのです。
これ以上年齢を重ね、足下がおぼつかなくなったなら、この遺跡を巡ることは叶わないでしょう。
今回来ることができて本当に良かったと思います。

アンコールワットの壮大さやバイヨンの穏やかさ、バンデアスレイノのたおやかさはなけれど、
もっとも遺跡らしく、人の力や権力の儚さをこれほどに見せつけるところはありません。
多少なりとも足に自信のある方は是非訪なってください。

ガイドさんは自分の身の上話を例に取りながら、カンボジアの田舎の学校の実情について話してくれました。
ベトナムの田舎では学校が不足し、片道1時間歩いて通っている子もいるそうです。
中学校に進むともっと遠くなって、途中退学者は3割を超すとか。
自分も何度か辞めようと思ったが、先生の説得で続けたから今この職に就くことができた。
あのとき辞めていれば、田舎で細々と農家の手伝いをしているしかなかっただろうと。
富める者はますます富み、貧しい者はそこから抜け出せない、そんな状況が見えます。
発展途上国のこれが教育の実情です。

シェムリへ来るときのバスでも気になった、竹筒を焼いて売っている屋台について訊くと、
あれは竹飯だと言います。竹の中に餅米と豆を入れ、ココナツの汁で炭火にかけて蒸すのだそうです。
ベンメリアの帰りに寄ってもらって1本買いました。1ドルです。
ついでにその竹を作っている様子や高床式の家を見せてもらいました。


お母さんが道端で焼いて売っています


お父さんは家の下で竹筒作りです


娘は竹の皮などを始末して手伝っています

昼過ぎに帰ったので、オールドマーケットで昼食です。
北側にある通り沿いは食堂になっています。
店の看板の1杯0.5ドルのドラフトビアが気になります。早速生ビールを頼んで、食事ははて?
メニューにビーフステーキとあります。一瞬嫌な予感はしたのですが、これを頼みました。
タイヤで作ったゴム草履といい勝負の堅さです。思わず足に履きたくなります。
ポテトがあったのでよしとするか。


ティラノザウルスの歯でも借りたい

午後は休息のあと、スーパーに土産を買いに行きます。
カンボジアコーヒーと蓮の実の砂糖まぶし菓子、パームシュガーが目的です。
帰りに再度オールドマーケットでクローマーを買って帰る途中、
カンボジアティータイムという店の店員に日本語で声をかけられ、
つい、餅米の焼酎とライム塩を買ってしまいました。いかんいかん、衝動買いはいかん。

夕食にでる頃雨が降り出したので、腹と相談して、宿の食堂で生ビール1$(ちと高い)。
2杯飲んで部屋に帰り、昼間買った竹飯を食することに。
食べてみるとこれは全く日本の赤飯ではないか。美味い!


実に美味しい豆ご飯でした

結果、これが夕食となりました。外は激しい雨で出られません。
最後のディナーは貧弱ではありましたが、今回カンボジアで食べた一番美味しいご飯でした。
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カンボジアの田舎に行ってみよう 6

2015年12月16日 | カンボジア2015
11月5日(木)
カンボジアに行けば、取り敢えずシェムリは外せません。
一番の理由は、快適に過ごすことがでいるからです。
2番目の理由は、4回目の訪問にして、まだまだ見ていない遺跡があるからです。

今日の午前中は国道6号線にある、シェムリの台所と言える市場に行きます。
徒歩は少々辛いので、宿の近所で自転車を借りて出かけます。
シヴァタ通りを6号線の交差点で右に曲がれば、ゆっくり行っても30分はかかりません。
車が多い路線ですので、右側通行します。帰りは左側通行だから、帳尻は合うというものです。

かなり大きい市場です。
何でもあります。日用品に衣類、魚から肉、野菜、果物、ゲテモノ。
蛙が旬だそうで、数軒蛙肉販売の売り子がおりました。
その皮をむく手捌きは、熟練の技で、思わず見とれるほどでした。
近くには、天敵の蛇を売っている人もおりまして、生きておりましたな。






上から豚さん、蛙さん、蛇さん。さん付けするほど長閑な状況ではないですが

一通り市場を見学したあとは、パブストリートに戻ってお茶します。
パイナップルのシェイクでしたか、2.5ドルとこの店は高かったです。


高いのでたっぷり休ませていただきます

1時間ほど時間をつぶして、いよいよ昼食。
この日の気分は・・・と、カレーにしよう。
本格インド風の辛~いマサラを、と言うことで、シヴァタ通りの中程にある「カレー・ワラ」へ。


オーナーはインド人らしい。

この店のカレーは好みでした。
このところ腹具合があまり良くなかったので、久しぶりに美味いものを食った気になりました。

さて、今日はスケッチトラベルにトンレサップ湖の夕陽鑑賞ツアーを申し込んであります。
ツアー嫌いの私ではありますが、往復の車と船の料金を考えると、ツアーの方が割安なのです。
あいにくの曇りで、夕陽は見られませんでしたが、雲の写真が撮れました。
今日はそれで我慢するとしましょう。








トンレサップの雲

途中の展望台で、中国人のお姉さんがちょっとすまして写真を撮っておりました。
なぜか彼女たちはミニスカートが多かったですな。



ツアーの車をオールドマーケット付近で降りて、「富士」という日本料理店に行ってみました。
まだ食欲がなかったので、丼物は止めてお好み焼きにしました。


見た目も不味そうでしょう

はっきり言って、私の作ったお好み焼きが5倍ほど美味しい。
日本料理のレベルにはなっておりません。早々に引き上げました。
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カンボジアの田舎に行ってみよう 5

2015年12月15日 | カンボジア2015
11月2日(月)
今日は再びバイクを借りてカンポットを流すことにする。

カンポットは何もない割には、欧米観光客がよく来るところらしく、
洒落たレストランなども並んでいるし、ホテルも結構あります。
何がよいのかさっぱり分からない町です。


カンポット市場前の通り


手前がオールドブリッジ、車は通れません

山の中腹まで行ってみると、半袖では寒いくらいの風です。
ケップと違って、交通量が多いので、運転には気を遣います。
現に、2回バイク同士の接触事故に出会いました。


山の中腹から

焼け焦げるほどの日差しの中を走って、すっかり疲れたので地元民だけの食堂で昼食。
アンコールの缶にカレーで4ドルはちょっと高過ぎないかい?
カレーはココナツミルクを入れた甘口で、不味くはないが辛いマサラ好みには物足りません。



ウロウロしているとき、目についたのが下の写真。
何事だろうかと近づいてみたら、お葬式でした。
結構派手で、音楽もなっておりました。


取り敢えずカンポットの報告はこれまで。
少し後を急ぎます。

11月3日(火)
カンポット-プノンペン
今朝の8:30の便で一度プノンペンに帰ります。

バスは、初めて乗るGiant Ibisのマイクロバス。
このバス会社は、新しいバス会社で、
外国人専用と行ってもいいくらいの観光客乗車率が高いバスです。
ただし料金が高い。キャピトルの2倍近い金額です。


GIバス

プノンペンのほとんどのホテル・ゲストハウスまでピックアップサービスをします。
それと、目的地までの間に乗降はしません。その分早く着きます。
カンポット-プノンペン間はマイクロですが、シェムリやシアヌークビルは大型です。
たいていの便はほぼ満席ですが、事前にネット予約でき、座席も指定できます。

プノンペンの宿は初めてリバーサイドにしました。
観光客が多く、宿は沢山あります。オールドマーケットもあり便利なところです。
上のバス会社や、メコンエクスプレスのバスオフィスもあり、旅行者には至便です。

「De Art]と言うホテルで、真新しい、ちょっと高級な感じのホテルです。
実際少し料金高めでしたが、朝食付きならそうでもないかという値段です。
部屋に入ると仕切りガラスの向こうにバスタブがあります。
女性と2人なら艶めかしいでしょうが、男一人では何の感慨も湧きません。
テレビはNHKプレミアムの日本語放送が入ります。
翌日シェムリ移動にはもってこいの、GIバスの隣です。


男一人で残念

昼はリバーサイド通りのメキシカン料理をいただき、
夜はあまり食欲がないので、オールドマーケットで鶏皮の唐揚げを買って、
コンビニでアンコール缶とカップ麺をを調達し、これをもって夕食としました。
ホテルの高級感とは似ても似つかない食事です。


昼のメキシコ料理

写真撮ったら睨まれちゃいました

11月4日(水)
プノンペン-シェムリアップ

朝食後、予約していたGIバスで9時前にシェムリへ出発です。
途中数十キロにわたって未舗装というか舗装がはがれた悪路が続き、
シェムリアップ着まで7時間かかりました。
以前は5~6時間だったので、あの悪路のせいだと思われます。
時速40キロ以下でしか走れないような道でしたから。

バス会社のターミナルに着くとトゥクトゥク攻勢。
面倒なので、言い値の2ドルでソックサン通りのホテルへ行きます。
ブッキングコムの評価の高いホテルですが、実際はそれほどでもありません。
水回りが古く、ちょっとトラブルもありましたが、
スタッフの対応は非常に良かったです。

この日はバス乗り疲れで、パブストリートを散策し、
2筋ほど入った通りで「SAKEBar Anji」を発見。
ここで冷やしウドンと、日本酒お試しセットを注文し、
店主のカルロスさんとしばし歓談して、宿に帰りました。


カルロスさんと記念撮影。オーナーでは日本人で、彼は店長かな。

カルロスさんは、岡山に住んでいただけに日本語はペラペラです。
手作りの冷やしウドンも、まあまあの味でした。
場所はパブストリートに平行して、一つか二つ北にある通りの中程です。
シェムリに行かれたら是非寄ってみて下さい。
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カンボジアの田舎に行ってみよう 4

2015年12月04日 | カンボジア2015
11月1日
とうとう11月を迎えた。
朝食はやはりクラブマーケットまで行きます。
もう既に稼働している屋台もあり、準備中の屋台も多い。
その人たちを対象にしたお粥屋さんの屋台があって、子どもが食べています。
「これこれ」早速指さしてお粥を注文。
東南アジアのお粥は、麺と同様ハズレはないなぁ。





朝食後、マーケットや周辺の人々、子どもたちの写真を撮り、1時間ほど過ごします。
少しは思い通りの写真も撮れたかな・・・。
そろそろ宿に帰り、出立の準備をすることに。


漁船


なかなか綺麗な方でしょう


オイオイ、あかんやろう


お店の留守番ご苦労さん

10:00に5分前に約束のトゥクトゥクが来る。
10:00丁度に宿を出る。
あまり干渉もなく、要望にはすぐ応えてくれて、なかなか良い宿でした。

今まで知らなかったのだが、トゥクトゥクのバイクのエンジンを水冷しているらしいのです。
ポリタンクからポタポタと水が出るような装置を自作しています。
今時、水冷のバイクはないでしょうからね。

途中用事もないのに停まるから、「どうした?」と訊くと、
ニヤニヤ笑って、そのポリタンクを外して道端の小汚い小川の水を汲み始めました。
それで以上のような事が判明したわけです。


水冷用水は泥水でいいの?

トゥクトゥクで30分以上走るのは初めてですが、
車はもちろん、バイクにも追い越され、さすがに自転車だけは、
クラクションで「パフパフ」と威嚇しながら追い越します。
のんびりしたものです。ただ、マスクは必需かな。

カンポットの手前で、塩田の方に左折し、塩田を見に行きます。
残念ながら作業中ではなく、広々とした塩田を見るにとどまりました。


塩田と小屋で休んでいる働き人

国道から塩田までは1キロ未満で、これで2$プラスしろというトゥクトゥクの運ちゃんが、
「じゃあ要らない」と私が言ったとき、すぐその要求を引っ込めたはずであります。

カンポットの宿は、ブルーブッダホテルという、結構新しい宿です。
1泊朝食無しの20ドル。ちょっと高めですが、場所と清潔さで選びました。
すぐそばにミニマートもあり、コストパフォーマンスは悪くないと思います。
そこまでトゥクトゥクで送ってもらい、すっかり御機嫌の運ちゃんと別れました。


宿の2階の部屋から見たロータリー。電柱の電線に目が行っちゃいますね

ブルーブッダホテルのオーナー夫婦は若い外国人で、
テンションの高い旦那と、ちょっと素っ気ない奥方の組み合わせです。
チェックイン後はもう昼食時間なので、
ぶらぶらとドリアンモニュメント(カンポットはカンボジア一の品質のドリアン産地だそうです)へ歩いていき、
オールドブリッジに回ります。暑いです。
もうぐったりで、それでもドラフトビア0.5$の看板を見つけます。
ここでチャーハンの昼食。


一番中心にあるドリアンモニュメント。

帰りにミニマートでヨーグルトとワインを買って帰ります。
暑さにもやられたのか、腹具合が良くなくて、
夜は近くの屋台でフランスパンのサンドイッチを買って済ませました。
本当は食べなくても良かったのですが、これが美味かったので完食しました。
ま、買ってきたワインだけは飲みました。
こういう状況でもワインを飲む自分にちょっと呆れますが・・・。

カンポットの夜は、体調の具合で温和しく且つ静かに暮れていきました。
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