ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

久しぶりの一品(逸品)

2018年11月09日 | 酒と料理と
新政酒造は、秋田市にある酒蔵で、いま評判の高い酒造会社である。
非常に真面目な酒造りと革新的なネーミングで日本酒会にムーブメントをもたらしている。
秋田には、横手市にある「阿櫻酒造」も非常に美味い酒を醸す酒蔵があり、
さすがの酒所という気がする。

さて、今回の一品は「エクリュ(生成)2017」。
この酒は、あきた酒こまちという米を原料として、麹米50%精米の大吟醸し立てと言っていいが、
大吟醸や吟醸等の表記はない。生酛純米という表記があるのみ。
私はここに新政酒造の酒造りの自負のようなものを感じるのだが、思い過ごしか。


ラベル

生酛作りという製法は自然にいるたくさんの微生物があるが、
その微生物の中で強い乳酸菌をうまく取り込み、育てるのが「生酛」作りと言える。
ちょっと難しいが、明治半ば頃までの酒造りの主流だったらしい。

味は一般的には、濃醇と言われていて、すっきりした酒を好む人はそれだけで生酛作りを避ける人もいる。
しかしである。
その一般的な思い込みを見事に覆しているのがこの「エクリュ」である。

栓を開けると、なにかしらフルーツ香が香る。
残念ながら、私の臭覚をもっては、洋梨かマスカットか、或いはリンゴかパイナップルか、
そこまで判断するほどに匂い立っているようには思えない。

味はとても爽やか。
すっきりしていると言うより、爽やかという表現がぴったり来る。
かと言って、そのまま無くなるというのではなく、余韻はある。
その余韻も重みはなく、あくまでも爽やかな感じに終わる。

な~んて、偉そうな感想を書いたが、要するに旨い。
アルコール度数15度の原酒だそうだが、クイックイッ行ける。
ともあれ、エクリュ、生成という命名がぴったり来る酒。
久しぶりに感激の一品に出会えました。

さて、何をこの酒の供とするか。
生サンマがあったので、これを数尾買ってきて、初日は自分で捌いて、普通に刺身を供に、旨い!

2日目は、サンマの煮物。
これは、圧力鍋に梅干し数個と醤油、味醂と砂糖を適量(目分量)、
身や骨を柔らかくするために黒酢を少々入れて火を入れ、
10分程度で火を消し、そのまま圧力が抜けるまで放っておけば完成。
実はこの料理はサンマが冷えてからの方が美味い。
缶詰同様、骨まで柔らかくなって、身体にも良いし、孫もお気に入り。

初日のさっぱり肴も、2日目の濃い味の肴も、どちらも行けました。
ま、いつものことではありますが・・・。
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名も知らぬ駅に来ませんか ー15ー ティフィン・レモネード

2018年09月27日 | 「名も知らぬ駅」に来ませんか
「おや、今日はおふたりですか」
 Cさんが女性2人連れでのご来店である。一緒の女性は初めて見る顔だ。年齢はCさんと同年配で、40代半ばと見受けられた。
「私はいつもの」
 Cさんはソルティ・ドッグをオーダーすると、隣の連れの女性に向かって、
「あなたは何にする?」
「そうね、ティフィン・レモネードを頂けるかしら?」
 私の方を向いてオーダーした。
 ティフィンは紅茶リキュールのブランド名で、ドイツのミュンヘンにある酒造メーカーで作られている。
 それを使ったカクテルのひとつが、ティフィン・レモネード。
 氷を入れたグラスにティフィンを注ぎ、レモンジュースを入れてステアする。
 これに炭酸を注いで再度ステアする。レモンジュースの代わりにレモンスライスを入れることもある。
 紅茶の香りが爽やかなカクテルである。


紅茶リキュールのティフィン

「何年ぶりかなぁ」
 Cさんが感慨深げに隣の女性に語りかける。 
「Cちゃんが、旦那さんとうちに遊びに来たとき以来だから、3年ぶりかな」
「もうそんなになるのかぁ」
「ところで、ご主人はお元気?」
「宿六?元気々々。亭主元気で留守がいいって言うけど、なかなか留守しないのよねこれが」
「フフッ、相変わらずね」
「今日は、わざわざ鹿児島からご苦労さんでした」
「ううん、仕事だからね。それに明日は土曜日だし、丁度非番だったのでこれ幸いよ」
「今は生活安全課だったわよね。本部の方なの?」
「ううん、所轄の方なんだけど、本部の方が誰も手が空いていなくて、お鉢が回ってきたという次第よ」
 Cさんの連れの女性も、どうやら警察関係者のようだ。Cさんは、今は地方の警察署に勤めている。一時期は生活安全課の刑事で、熊本市内で忙しい時期を過ごしていたらしい。今は内勤の仕事に変わったと言っていた。
「で、小川刑事さんはどのような御用事で熊本へ?って、言えるわけないか。」
「そうね、警察の仕事はたとえ二人きりでも、軽々しく話せないのが普通だからね。」
「じゃあ、お互いの旦那について愚痴話でもしますか」
 Cさんが軽い口調で言うと、
「今日はね、捜査情報という話でもないし、どちらかというとできるだけ多くの人に聞いて貰った方がいいような話だから、Cちゃんにも聞いて欲しいの」
 小川さんは、少し沈んだ調子で切り出した。
「私は向こうに行っていましょうか?」
 私は遠慮した方がいいかもしれないと切り出すと、Cさんは、
「何言ってんのマスター。こんな狭い店で、あっちもこっちもないわよ。マスターに聞かれてもいいんでしょう?」
 小川さんの方を向いて、Cさんが確認する。
「ええ、秘密にするような捜査情報ではないですし、むしろマスターのように交流関係が広い方には是非聞いてもらいたいくらいです。」
 そう言って、小川さんは今日熊本に来た理由を話し始めた。
「3週間くらい前になるんだけど、私の所轄にあるビルから飛び降り自殺があったのよ」
「事件性でもあったの?」
Cさんが問う。
「ううん、調べたところ自殺に間違いは無いって結論に達したんだけど。身元が分からないの」
「どういうこと?」
「身元を示すものを何も持っていなかったのよ。免許証、保険証、携帯やスマホ、何にも無し。着の身着のままで、ポケットにはハンカチ1枚も無かった」
「自殺するのに、そういうことってあるかしら。普通だったら、誰か身近な人に自分のことを知らせておきたいって思うものよ」
「そうなのよねぇ。でもね、最近そういうご遺体が結構な数あるそうなの。」
 私は先日録画して見たNHKの「クローズアップ現代+」を思い出して小川さんの方に顔を向けた。
「もしかして、縁切り死というのじゃありませんか?」
「あらっ、マスターはご存じなんですね。」
「ええ、先日NHKで放送したやつでしょう」
「ああ、私も見た見た。それ絡みなの、今回の出張は?」
 Cさんも同じ番組を見たようだ。
 以前から身元不明の遺体は全国で約2万体に上る。
 最近特に増えているのが、身元につながるものを一切持たずに自殺する人たちだ。
 そういった遺体の身元特定のために、警視庁の身元不明捜索チームが活動しているが、それに密着した番組だった。
 ある女性の身元が分かり、その女性と一緒に暮らしていた男性には、女性が自殺する理由に思い当たることは何もないと答える。
 あまりに唐突な死に呆然とする様を見て、捜査員は掛ける言葉も無い。
 それでなくても、自殺で残された家族や近親者には、何故相談してくれなかったのかという思いがつきまとう。
 それが、死の直前までそういう素振りもなく、別れの言葉を初め、身元の分かるものを何も残さず、唐突にいなくなられたら、身近にいた人はどうしたらいいのだろうか。
 番組の中で、いろいろな考察はなされていたが、どんな理由付けをされても、残された者が救われることはないだろうというのが、私の感想だった。
「警視庁に不明遺体の身元確認専門チームがあってね、そこに鹿児島のご遺体の情報を上げたの。」
 小川さんは、Cさんに顔を向けて言った。
「へぇ、警視庁にねぇ」
 Cさんが感心したように言う。
「それで、向こうのデータと照合してくれて、熊本県警から出ている行方不明届の人物に、似ている人がいると連絡があったんです」
「なるほど、そういうこと。で、確認の結果はどうだったの?」
「年齢や体格、それに顔など、似ている部分はかなりあったんですが、実際に確認すると違っていたわ」
「それは残念ね。ご遺体を帰るべきところに帰してあげたいものね」
 Cさんも少し悄然とした様子でソルティドッグに口を付けた。
 私はその話を聞きながら、先ほどから気になっているのは何だろうと、モヤモヤとした自分の記憶を探っていたが、はっと思い出した。
「そう言えば、先日カンチャンが、自分のアパートに住む夫婦の方で、ご主人がいなくなったという話をしていたような気がするんだが、どうだったかな?」
「私も聞いたよ。確かマスターからだったじゃない。行方不明届について相談したいことがあるっていうんで、手続きのことを教えたわね」
 Cさんのアドバイスをカンチャンに電話で伝えたのだった。
「で、どうだったの、カンチャンの方は?」
「まだ聞いてないんだ。電話してみようか」
「まさかと思うけど、もしかしてということもあるし、いなくなった人の詳細を聞けるかな。今すぐ確認できる?」
 Cさんに催促されて、私は慌てて携帯を取り出した。
「どうやら今は仕事中みたいで、あとで掛け直すと言ってた」
 カンチャンとの遣り取りのあとで、Cさんにそう告げた。
 小川さんもいくぶん緊張した顔で、私たちの様子を伺っている。
 何となく静かになった店の中で、私の携帯が鳴ったのは10分ほど経ったあとだった。
 カンチャンの名前が表示されているのを確認してから、私は2人の方に頷いて通話ボタンを押した。

 で、結果はどうだったかですって? お知りになりたければ、名も知らぬ駅に来ませんか。
 フフッ。それじゃあ蛇の生殺し状態ではないかですって。確かに仰る通り。結論だけ申し上げましょう。
 カンチャンの店子さんの失踪人も、鹿児島のご遺体と状況は似通っていたのですが、やはり違っていました。
 詳しいことは店に来てから、カンチャンかCさんに直接お聞きになって下さい。
 それにしても「縁切り死」という言葉は哀しい響きですね。
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隠岐の島旅 4

2018年08月21日 | 隠岐の島へ

宿の窓から、多分名物のさざえ漁かな

朝のうちに移動。


フェリーどうぜんで、菱浦港から西ノ島町に移動。の別府港に移動。

レンタカー(普通乗用車)を2台借りて観光へ。
先ずは、自殺者も出るという断崖絶壁の「魔天崖」。
展望所までは500mくらい牧野を歩く。
突端から下を覗くことはできないが、景色は抜群。


魔天崖の上から見渡すと、切り立った断崖が多い

その中でも275mもの高さがある最も峻烈な断崖の上にいる


赤尾展望所からも、手前の山が邪魔して魔天崖の全景は見えない。船で海上から見ないと無理かな

ま、魔天崖の上部を借景に記念撮影

このあと、港の近くにある店、「コンセーユ」で、

さざえ丼と写真はないがさざえカレーを食べる

別府港14:12の高速船、レインボージェットで七類港に帰る。
港から、出雲経由で各地に解散する人と別れ、Hさんと私はバスで松江市に行く。
松江の駅近くのホテルに泊まって、あとで合流する幹事のIさんと三人で反省会の予定。

6時からIさんが予約してくれた美味い魚を食べさせる居酒屋で一献。
メニューに16種類あった島根の地酒を、14種類まで飲んで、反省会も終了。
そんなに飲んだことを反省する反省会を、今度東京でやろうとHさんと約して終了。

前々日には伯備線は開通していたが、事前予約していたので、翌朝のバスでHさんと岡山駅まで移動した。
岡山駅で昼食を共にしてから、Hさんと別れる。
新幹線のさくらで熊本に帰る。4泊5日の夏旅でした。
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隠岐の島旅 3

2018年08月20日 | 隠岐の島へ
隠岐の島と一口に言うが、島後(どうご)と島前(どうぜん)に分かれている。
前日着いたのが一番大きな島で、島後になる。
今日はその島後から島前の町、海士町にフェリーで渡り、
午前中は海士町の観光で、午後は知夫里島に内航船で渡ってまた海士町の菱浦港に戻るという行程である。


西郷港を8:30に出るフェリーの待合室

フェリー内で歓談


海士港で待っていたマイクロバスで観光へ。

後鳥羽院史跡巡りへ

何という神社だったっけ


展望所で記念写真


隠岐の海は本当に美しい

真ん中付近の穴が、ハート型に海が見える小島


いざ隠岐神社へ

正面

昼は直会御前

午後からは知夫里島観光へ。
港でレンタカーを借りるが、全て使い古した軽自動車。
おまけに我々の乗った車はエアコンのガス切れか、冷房効かずじまい。


赤ハゲ山展望所から見る海は絶景

上ってきた道。レンタカーが軽自動車の意味がよく分かる狭い道でした
数回放牧の牛に行く手を阻まれる


断崖の赤壁。高いところは苦手な私は近寄らない

向こうに見えるのが赤壁。手前が命知らずのHさん

知夫里島の観光を終えて、再び内航船で海士に帰る。
ホテルのレストランで夕食宴会後、ナイトクルーズへ。
船の底がガラス張りになっていて、夜光虫が綺麗でした。
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隠岐の島旅 2

2018年08月19日 | 隠岐の島へ
今日から、いざ念願の隠岐の島へ。
朝9時の船で、七類港から隠岐の島の西郷へ。
西郷の港に着いたのは、11:30。


七類港待合室

向こうに隠岐の島が見えます

その後、Iさんはミニバンのレンタカーを借りに行く。
その間、我々は港のすぐそばにある、島の資料館で時間を潰す。


玉若酢神社にある大杉の枝だったという大木

Hさんとツーショット。連れ合いのいない者同士の寂しいショット

Iさんが連れのTさんを伴ってやってきた。
TさんはIさんの仕事上の後輩。
隠岐の島出身で、ずっと島で仕事をした後、最近退職したという紹介があった。
ミニバン一台には乗りきれないので、島の観光の助っ人に頼んだという次第である。

先ずは、「味の蔵」という店で昼食。
珍しいことに、つなぎなしの10割そば。美味でした。


つなぎがないので、そばが切れやすくて短い

では写真で観光地を案内しましょう。


先ずは隠岐国分寺

寺で入場料を取られたのは初めてです。


玉若酢神社

先ほど見た大杉の本体。でかいです


船小屋。山育ちの私は初めて見ました


壇境の滝にある神社

裏から見えるの日本の滝100選の一つらしいが、如雨露程度の水量でいまいちか


屋那の松原からの展望。日本海の海は本当に綺麗です。

記念撮影


水若酢神社。御朱印が溜まります


いよいよ今日の一大イベント、ロウソク島観光へ

途中、対岸に手彫りのトンネルがあります


眩しい船内

ロウソク島が見えてきました


夏の日は明るすぎて、LEDのロウソク状態でした

いいショットでしょう

やっぱりLED。あまりに天気が良いとこうなるそうです。少し雲が多い方がいいとか

そろそろ帰ります


帰りに見えた「魔天崖」。海の向こうに薄く見える、切り立った断崖です

Hさんによると、「太陽の道」だそうです。Hさんてそんなにロマンチックでしたっけ?

夕食は、昼間はうどん屋をやっている民家食堂の「志母」。
一本釣りの漁師さん数人と契約していて、その魚だけを提供している料理屋さんです。
この日は、20種類近い隠岐の魚を、刺身としゃぶしゃぶ、煮付けで頂きました。
最初は説明された魚の種類を書いていたのですが、あまりに多くてグチャグチャになってしまいました。


今日釣れたやつだといって見せてくれました

刺身1

刺身2

刺身3

しゃぶしゃぶ。みんな渋い顔をしているでしょう。実は既に満腹で、譲り合っているのです。

煮付け

天ぷらにはサザエの天ぷらもありました

さらに追い打ちを掛けて、釜揚げのうどんが出ました。
強制的に器に分けられて、皆さん食しました。美味しゅうございました。
男どもは、二杯目も配られて、死にそうな顔で食べていました。
そのため、うどんの写真はありません。

ホテルに帰ったのは、もう11時でした。
食事に3時間以上かかった計算になります。
ああ、しんど。
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隠岐の島旅 1

2018年08月15日 | 隠岐の島へ
在勤中の研修仲間との旅も、今年で最後になった。
最初の頃は、2年に一回のペースで、幹事を交代しながらの旅だったが、
ここ数年は毎年、やはり幹事を交代して続けていた。
一応、前回で幹事が一回りしたので、最初の幹事だったIさんが最後を飾って、詳細な計画を立ててくれた。
「直会の旅」と名付けられた今回は、行きたくてもなかなか行けなかった、隠岐の島の旅となった。

九州も阿蘇からだと、1日目の宿、境港までは遠い。
それに追い打ちを掛けるように、今年の西日本豪雨災害で被害を受けたJR伯備線が不通。
当初は岡山から北上する予定が、新幹線「さくら」を新山口で降りて、
山口線-山陰本線を経由して出雲まで、特急「スーパーおき」に乗る。
出雲駅からは境港線で終点境港駅に到着。


出発地。肥後大津駅


熊本駅の新幹線乗降場。くまモンが出迎えてくれます


さくらの車内は結構広くて快適です


新山口駅のうどん屋さんで昼食


特急スーパーおきの車内


山陰本線に入って、日本海が見えます


出雲駅の0番線に待つ、すなかけばばあ列車。ほかにも妖怪列車があります


終点、境港駅


駅前にある今夜の御宿、野乃。結構な御宿でした

阿蘇からは2016年の地震で豊肥本線が不通のため、肥後大津駅までは奥方に送迎して貰う。
9:30過ぎに肥後大津駅を出て、境港駅に着いたのは18時過ぎ。
待ち時間も入れて、8時間近くの大移動。東南アジア並みですな。
さすがに疲れました。

宿入りは私が最後。幹事のIさんが待っていてくれた。
チェックインは済んでいたので、鍵を受け取り早速風呂に行く。
ゆっくり休んだあと、午後7時から宿のビュッフェレストランで夕食会。
Iさんが用意してくれた出雲大社の御神酒を取り出して、1年ぶりの再会を祝って「乾杯!」
この仲間で飲む酒は本当に美味い。

1日目は、疲れを考慮して宴会は早めに終了し、
Iさんの部屋に移動して、今後の予定を確認して解散する。
本番は明日からです。
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国酒の会 2018

2018年07月17日 | 酒と料理と
阿蘇市内牧の酒屋、「千代の屋」さんが主催する「国酒の会」が、7月14日に開催されました。
参加者は250名ほど。うち、宿泊パッケージの参加者は100名に及んだそうです。
テーブルに4本置いてある4合瓶の酒を注ぎ合って、少々長い挨拶にイライラしながらやっとの事で乾杯。


生演奏、生歌もありました

最初の乾杯の酒が美味くて、ラベルを見たら佐賀の酒だった。
佐賀県三養基郡基山町にある基山商店の基峰鶴 純米吟醸麗峰。
限定販売商品らしく、特定の取引がある酒屋にしか卸していないらしい。
この酒蔵のものは他に4種類ほど、雄町や山田錦などの米から造られた吟醸酒も中央ブースにおいてあった。


我々のテーブルから見た中央ブース

テーブルにあったのは、ほかに龍力の特別純米、黒龍の吟醸酒いっちょうらいなど。
テーブルにあった中では、基峰鶴が一番評判がよかった。
中央ブースで最も早くなくなったのは、三重県の「作」の「槐山一適水」。
伊勢志摩サミットで提供された酒を造る酒蔵の一つ。
これは美味かった。

そのほかに、東洋美人や、東一、澤屋まつもとなど毎年飲める定番酒もあった。
もう一つ美味いのを飲んだが、銘柄を思い出せない。
最後にテーブルに残った酒は頂いて帰った。
それが分かっていたので、基峰鶴は最初に飲んだ後栓をして取っておいたのだ。

プラザホテルの料理も美味しくて、これだけ飲んで6千円はお得でした。
今年は奥方と大学の後輩との三人で参加しました。
来年は、多分7月の第一土曜日に開催されます。
詳細はまたこのブログで紹介しましょう。
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閉塞感 

2018年07月12日 | 日記(?)
正確ではないが、「国民はそれに値する政府しか持てない」という意味の格言がある。
選挙で政府を選択する民主主義においては、仕方のないことなのだろう、がしかし。

最近の日本では、政府の個別の政策についての世論は反対の方が多いにもかかわらず、
自民一強という(公明はコバンザメ状態)状況で、
そういった世論は全く無視されて、法案が成立していく。

そうした状況の中でも、政党支持率は加計・森友問題後の一時期を除き、
30%を切ることはない。
そして今、NHKの世論調査で、44%まで回復したそうだ。

私にはそれが分からない。
世の皆様、いろんな政策にあんなに反対してたじゃない。
森友問題の後、ゾロゾロ出て来た不祥事に、あんなに怒っていたじゃない。
もういいの。それでいいの。
そんなんじゃ、平成の口先男の思う壺じゃありませんか?

先日から引き続いている西日本豪雨被害について、日刊ゲンダイに記事がある。
次のような写真があって、多分国民のほとんどが呆れて、怒ったことだろう。


日刊ゲンダイから引用。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232956

口先男を囲んだ酔っ払いの自民党議員が間抜け面でニタニタ笑っているそのとき、
被災地では既に避難勧告も出ており、気象庁も重大な事態だと発表している。
その後8日に非常災害対策本部を設置。
初会合で平成の口先男は「救命救助、避難は時間との戦い。引き続き全力で当たって欲しい」と。
相変わらずの口先ぶり。図々しいにもほどがある。

この写真や対応を見ても、あなたは44%の支持率を認めますか。
「ほかにましな政治家がいないから」という理由で指示するっていうことは、
この連中が好き勝手するということを認めるということなのです。

もっとましな政治家はいますよ。
国民が声を上げないから、口先だけで国民をだます口先男が幅をきかせるのです。
「救命救助、避難は時間との戦い。引き続き全力で当たって欲しい」なら、
何故もっと早く対策を出さなかったの。口先だけでなくてさ。

最近、異常気象による災害が毎年のようにあるけど、いろんな対策はいつも犠牲者が出てからである。
災害で活躍する「レッドサラマンダー」という特殊車両だって、
本気になれば、市町村に1台は配備できるはずだし、
「国民の命を守る」というのは、何も他国の攻撃からだけじゃないはずだ。

2012年九州北部の豪雨で阿蘇でも甚大な被害が出た。
床上浸水の水害の後片付けの時は、本当に心が折れそうになった。
手の指10本、爪の付け根のところに細菌が入って病院に行き、
抗生剤を飲みながら、床下の土砂を取り除いたこともあった。

今、各地の被災者の人々の様子をテレビで見ると、心が痛む。
「頑張れ」とは言えない。これ以上頑張れないほど皆頑張っているのだから。
ただ、時間が経てば、少しずつでも前進できるだろう。
その希望は捨てないで下さい。

他国の攻撃にはやたらと危機をあおり立てるが、今回のような危機はどうなんだよ。
本気で「国民を守る」気概が見えないよね。
上の写真を見て貰いたい。こいつらが明日ものうのうと日本の政治をやりたいようにやるなんて。
民主主義が恨めしい。

ここ数年、政治には顔を背けてきた。
自分自身の閉塞感に心を蝕まれそうだから。
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久しぶりの新潟

2018年07月08日 | 日記(?)
6月最後の日曜日に横浜に行くことになり、そのついでに土曜日から出かけて新潟の友人を訪ねた。
友人と言っては失礼になる4才上の先輩だが、グアテマラの日本人学校に勤務されていた方である。
グアテマラに旅行した時に知り合ってから早40年近くになる知人である。


越後湯沢。スキーで有名なリゾート地


さすがに米どころ。きれいな水田が続きます

今回が4回目の訪問になるかな、確か。
思い出したように訊ねては御馳走になっている。
今回は、Hさんご夫妻の行きつけの店で、
鮭が美味しい店だという「鮭山マス男商店」という冗談のような名前の店だった。

新潟は魚が美味しいところだが、鮭が名産とは知らなかった。
「この店はサケが美味いんだよ。」というHさんの言葉に、
つい「どんな酒なんですか?」と私が反応したのは無理ないことでしょう。
だって、新潟は日本酒の酒所ではあるが、鮭が美味いというのは始めて聞いたのだ。


左がHさんご主人。何度もステントを入れる手術をした、ある意味で強者なのだ。
どうぞいつまでもお元気で。

新潟も南の方になると寒ブリ、北の方は鮭がよく捕れるとのこと。
鮭は北海道というのは思い込みなのだ。
たしかに特別に焼いて貰った鮭カマの焼きは絶品だった。
酒は吉乃川という新潟の銘酒。
酒も鮭も美味しゅうございました。
Hさんご夫妻、ご馳走様でした、そしてありがとうございました。

翌朝、新幹線で東京に向かい、乗り換えて桜木町で降りる。
ここから徒歩でJICA横浜で開催される会合へ行く。
かって日本に存在していた学生団体である日本学生海外移住連盟という団体のOB会に参加する。
北から南まで、多数の大学の海外移住を目指すサークルが加盟していて、
南米を中心に多数の移住者を輩出している団体である。


JICA横浜へ行く途中の風景

既に連盟は解散しているが、いくつかの大学では未だにサークルは存在している。
参加者は皆60才以上の爺さま婆さまばかりで、年々高齢化するばかりの、いわば老人会である。
かって、学生時代に夢を共にした者の同窓会みたいなものだ。
年に1回、思い出話や現状を知らせ合ってしばし懇談するという会である。


この日は50名を超える参加者。

至る所で記念撮影

私と同期のOB。学生時代に連盟の派遣で1年間海外に行った仲間である

こういう講演もありました

その会に2年ぶりに参加して、品川まで帰り、宿にチェックインしてから神田に向かう。
これも毎年1回は会うという、いわば息子夫婦のような若い友人Aさんご夫妻と会うためである。
飲みに行ったのは、前回と一緒の「中国東北料理」の店。
普通の中華料理とは一味違っていて、この日も多くの客で賑わっていた。

Aさん夫妻とは、世界一周の旅行中、カッパドキアの現地ツアーで偶然知り合ったので、
今年で丸々10年の付き合いになる、とっても気持ちのいい夫妻なのだ。
一度はわざわざ我が家まで遊びに来てくれたこともある。
私のような老人の話を嫌がらずに聞いてくれる聞き上手の夫妻で、
この夜も気持ちよく飲んで話して、再会を約して別れた。

翌日は、東京で評判の「プレスバターサンド」が、
6月限定で羽田のスタースイーツの店で販売していたので、
約束通り上さんに土産で買って帰った。
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絶品のオムライス

2018年06月19日 | 我が絶品シリーズ
私が子どもの頃、オムライスは大の好物だった。
父親は菓子屋を営んでいて、その仕入れ関係で熊本市に行くことが何度かあった。
小学生になると、時には私を一緒に連れて行ってくれて、
そのときの昼ご飯は、いつもデパートの上階にある食堂だった。

その食堂で私が食べるのはいつもオムライスだった。
最初にオムライスを食べたのはいつだったか記憶は定かでないが、
当時の阿蘇ではこんな洒落た食べ物はなく、始めて食べたときの衝撃は計り知れなかったのであろう。
それから幾度となく行ったデパートの食堂ではいつもオムライスだった。

三つ子の魂百までで、大人になってからもオムライス好きは変わらず、
学生時代は、天文館の狭い路地にある「キング」という店でよくオムライスを食べた。
この店の売りはケチャップライスの量の多さで、学生に人気があった。
ただし、上に乗った卵焼きは、極めて薄く、持ち上げると向こうが透けて見えるくらいだった。

あれから幾星霜。
縁があって産山村で仕事をすることがあり、そこで出会ったオムライス。
店の名前は「山水亭」。オムライスにはちと遠い和食屋風の店名。
ここのオムライスは、人生二度目の衝撃。


産山村田尻にある山水亭。池山水源の手前にある

ケチャップライスの上に乗った卵焼きは分厚く、スプーンで割るととろりと半熟の卵焼きが広がる。
皿の底にたっぷりと横たわるスープはデミグラでもなく、単純なケチャップでもない。
若干辛みがあって、しかし胡椒の辛さではなく些か複雑な味がする。
山水亭独特のスープで、これこそが山水亭のオムライスたる所以なのだ。


卵は一つのオムライスに4コ使用しているそうだ

実は、この店のご主人とは古くからの知人で、一度あるイベントでタイに行ったとき御一緒した。
そのときに、ご主人が地元の小さな店に入って、ナンプラーなどのタイの調味料をいくつか買っていた。
なかなかの研究熱心な人だと思ったものだ。
その後一度会う機会があって、ナンプラーの件を話題に出したら、
「試してみたけど、あれは使えなかった」ということだった。
現在は息子が後を継いでいて、でも親父さんも一緒に厨房に入って、忙しく働いている。

あのスープが絡んだオムライスの旨さは食べてみないと分からない。
バイカーも多く寄る店で、10数台のオートバイが並んでいることもあるが、
店を覗くと席が空いてることもある。
さあ、入ってみよう。
メニューにはいろんな種類があるが、ほかのものには目もくれず、
「オムライス下さい!」と。
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