ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

シードル(林檎の酒)は意外に評判で

2020年06月28日 | 酒と料理と
林檎から造られる酒はフランス語でシードルと呼ばれている。
ブドウ栽培の北限を超えたフランスの地方が有名な産地だそうだ。
イギリスでは、英語でサイダーと呼ばれ、ビールのような感覚で大抵どこのパブでも愉しまれているという。
その他にもヨーロッパ各地でも、呼び名は異なっているが、林檎の酒はあり、
リンゴを原料としたお酒は世界各国で愉しまれているらしい。

ワインと同じく、ポリフェノールを含有していて、健康にもいいという(飲み過ぎなければの話)。
で、今回の国産シードルについて。
日本最大の林檎栽培地である青森県にある林檎の自家栽培農園の森山園。
ここでは、自社で栽培するりんごの摘果時に捨てられてしまう未成熟りんごを使って、
自社工場にて醸造、 「TEKIKAKA(テキカカ)シードル」を作っている



そこのサイトで見ると、樹上に成る9割の実は、手作業で摘果し捨てているという。
これを何とか利用することはできないかという思いで作られたのが、TEKIKAKAである。
未熟りんごには、リンゴポリフェノールが成熟果の約10倍高濃度に含まれているそうで、
1本(330ml)あたりに含まれるリンゴポリフェノールの量が、リンゴ6個分含まれているという。

過日、BS1で放送があった「コウケンテツの日本100年ゴハン紀行」で紹介があり、
初めて、日本でもシードルが作られていることを知った。
で、早速試してみる。

グラスに注いだ感じは、色と言い泡立ちと言い、ほぼビールである。
口に含むと、爽やかな果実の香りがする。
味は少し苦みがあるが、ビールほど強くはない。
全体に爽快な飲み心地である。確かにサイダーという感じか。


(画像は全て森山園のサイトから拝借)

奥方には意外に評判がよく、林檎の香りがいいそうだ。
だからといって、彼女は「私が金を出す」とは決して口にしないのだ。

330入りの瓶で、1本あたり660円(税込み)で、送料も必要なので、決して安くはない。
お試しに飲んでみたらいかがでしょう。
https://moriyamaen.jp/product/
で販売しています。

最近酒の話題が多いですが、決してアル中にはなっていません。
コメント

残り物で梅酒を作る

2020年06月26日 | 酒と料理と
毎年梅酒を作る。
一昨年は、ホワイトリカーで梅酒用のビン容器で2本作った。
そのうちの移した4合ビン1本のみはまだ寝かせてある。

昨年は、ホワイトリカーの他に、家にあった泡盛の古酒を中心にしたものと、
これも飲んでなかった焼き芋焼酎を中心とした焼酎で計3本を作った。
一升瓶で3本できたので、各々何が原材料か記して保存してあるが、
ホワイトリカーが材料の梅酒は既に底をついた。
飲み手は主に奥方で、私は一升瓶のうち、1合ほども飲んだだろうか。

味は原材料によって少しずつ異なる。
ホワイトリカーのものはいかにも梅酒という味で、
泡盛や芋焼酎のものは、その香りがいくらか残り、
ホワイトリカーに比べて、コクを感じるのは気のせいか。

梅酒を作るのは、梅を頂くからで、梅干しよりずっと簡単に作れるからである。
今年は不幸にも梅をもらえなかったので、梅を買ってきて、
アルコールは、ブランデー中心のものと、ウォッカ中心のものを2本仕込んだ。

ウォッカは20年ほど前に一時ハマったこともあって、開栓していないのが2本、
半分ほど残っていた、オールドウォッカの3本で大体事足りた。
ブランディは、開栓していないビンはなく、全部残り物である。
これも既に10年以上口を付けていないものが多く、でもまあ大丈夫だろう。
実はこのブランデーの残り物は、かなり高額なものだった。
ヘネシー、レミーマルタン、ナポレオン等々で、VSOP以上のものが多かった。
もちろん全ていただき物である。
今年の仕込みで、棚がスッカラカンになって10数年振りにすっきり片付いた。


こういうビンもありましたな。ちょい高そうでしょう。梅酒にしたら罰が当たります

今年は仕込みが遅かったので、10月には飲めるかなと思うが、
焼酎との違いもあるので、9月になったらちびちびと味見しよう。
楽しみである。

先日、近所のディスカウントショップに行ったら、梅酒コーナーがあって、
原料アルコールはホワイトリカーの他に、梅酒用のブランデーの他、
ナント日本酒まで販売していた。

市販の日本酒はアルコール度数が20度以下なので、梅酒に用いてはならないと言われている。
梅酒を作る際の決まり事の一つに、アルコール度数を上げてはならないという規則があって、
度数20度以上のアルコールだと、果実をつけ込んでも度数の変化がないとされている。
確かに店で売られていた梅酒用の日本酒のパックには、AL20度以上と記載してある。
来年はこれで仕込んでみますかな。

味の報告は10月頃にでもいたしましょう。
コメント

日本酒の贅沢

2020年06月18日 | 酒と料理と
先日新築祝いのお返しに、「川中島 幻舞 大吟醸 Premium 原酒」を頂いた。
寡聞にして聞いたことがない酒だったので、ネットで調べたところ、1升11,000円の値がついていた。
熊本弁で言うところの「ひったまがった(とても驚いた)」である。


幻舞 大吟醸

さすがにこの値段の酒を買ったことはないし、買えもしない。
酒米は山田錦、精米度は35%、蔵元は長野県にあり、杜氏は酒蔵杜氏の千野麻里子さん。
蔵元の一人娘として、醸造・微生物学を東京農業大学にて学んで、
藏元で修行中に急逝した父の跡を継いだそうで、とても綺麗な人である。

だからというわけではないだろうが、この酒もメロンのような香りの綺麗な酒である。
久しぶりに豊かな気分で酒を味わいました。

ついでにその前に飲んだ、大嶺酒造の「Ohomine」ブランドの純米酒も秀逸でした。
値段は三分の1以下だが、酒の味が三分の1になるわけではないのは言わずもがなで、
日本酒はその個性を味わうものだと改めて認識する。


Ohomine 純米酒

さて、酒の肴は何にするかって?
まず、冷凍保存してあるホタテの貝柱を解凍する。
生でも食べられるので熱を入れずに、四つ葉乳業社の発酵バターを少し溶かしてホタテにまぶす。
バターの塩気があるので、塩はせずに、カンボジアから買ってきたピンク胡椒を挽いて掛けるだけ。
なんという贅沢、これに極まれり。
一人で飲んでごめんなさい。
コメント

ア○ノマスク 番外編

2020年05月27日 | 日記(?)
番外編なので、実質的にはマスクの話題ではない。
一昨日だったか、国の緊急事態制限解除の記者会見における、
ア○クンの発言に唖然としたというか、それを通り越して吐き気がしてきた。
彼が得意気に広言した「日本モデル」とは一体何なのか。
具体的には何も示さなかったように思う。というより具体的に示せるようなものはなかったと言っていい。

政府指導で何をしたというのだ。
対策に後手に回って、思いつきで政策を打ち出しては迷走したではないか。
検査数を増やすと言って、ひと月以上たっても何も改善されなかったことを国民は皆知っている。
その間、全国の自治体では、首長を初めとして、医療関係者などなどの獅子奮迅の奮闘があったから今があるのではないのか。

私の周りでも、このふた月ほど営業を止めているホテルを初めとしたサービス業の人々が喘ぐように我慢して、
もう終わりかもしれないという境界を彷徨っている人たちの頑張りではなかったのか。
それらの全てを十把一絡げにして、全部が自分の手柄のごとく「日本モデル」を声高に発表するあんたは、
まだ届かないマスクを配っただけじゃないか。

100兆円の200兆円のという財政支出の大風呂敷を広げているが、
そりゃあ人の金だから、どんなに広げても胸も懐も痛みはしないだろう。
しかし、生活苦に晒されている人にとっては、大風呂敷の中の派手な御馳走も、自分の口に入らなきゃ絵に描いた餅に過ぎない。
相変わらずの口先男の面目躍如だ。
耳ざわりのいい、空虚な言葉を口にすることは得意なくせに、
いざ追い詰められたら、あたふたと逃げ回っているのは誰だ。

かって、高校野球の監督に話を聞いたことがある。
監督の役目は敗北の責を全面的に負うことにあるという。
高校野球では、勝利は選手のものであり、敗北は監督のものであると言われている。
彼は、野球の監督は孤独なのだという。
試合中に勝っているとき、選手は盛り上がっていても、自分は常に冷静で次の手を探っておく必要があり、
選手と同じような熱量で試合に臨むことはできないとも言っていた。
次のような話もしてくれた。
地方大会の準々決勝で、選手にスクイズを命じたが、選手がバンド空振りをして結果的に敗戦したという。
失敗した選手自身はもちろん自分を責めたし、後方の保護者席からも選手を責めるような声があったが、
監督はそうじゃないと言った。責任は自分にあるのだと。
「スクイズというのは非常にデリケートな作戦で、プレッシャーも半端ではない。そういう状況でスクイズを成功させるまでに、選手の技量とメンタルを高めてやれなかったのは自分の責任である」と。
高校野球の監督もまた過酷なのだと。

翻って、国家の監督ともいうべきア○クンの一昨日の発言は、高校野球の監督のあり方とは真逆で、
自分が典型的な反面教師ということを世に知らしめた。
コロナの沈静化がある程度成功したのは自分のおかげ。
そして検察官の定年延長については、法案を出したのも、当該検察官の不祥事に対する処分も、自分はあずかり知らぬ。
全部、検察庁や法務省に問題があったように言う。
先の監督の発言があまりに潔かったのを思い起こして、ア○の発言に腐臭のようなものを感じて私は吐きそうになったのだ。

小沢一郎が、「彼は息をするように嘘をつく」と言っていたが、まさにその通り。
自分だけならまだしも、検察官処分の件では、法務大臣の発言も一転させ、嘘をつかせている。
モリカケ問題以降、いやその前から、自分が嘘をついたことで、多くの人が巻き込まれ、
心ならずも(とばかりも言えない、正直に生きることもできたはずだが、そうしなかったのはそれぞれの責任である)嘘つきになってしまった。
それだけでもア○クンの責任は重い。
だけど、そういう自覚は全くないだろうなぁ。あったらこういう人間は恥ずかしくて穴から出てこられないに違いない。

終わったつもりが、吐きそうになるほど怒ったのでまた書いてしまった。
本当に最後にしよう。
ア○クン、お願いだからもう余計なことは言わないでね。
本当にお終いにしたいの。
コメント

名も知らぬ駅に来ませんか 17

2020年05月21日 | 「名も知らぬ駅」に来ませんか
ジントニック

高倉さんは、長い馴染みのお客さんである。
決まった席に座るというような拘りはあまりなくて、空いていればカウンターのコーナー付近に座るのが常で、今日もその辺りのスツールに腰を下ろした。
「マスター、ジントニックを」
高倉さんの「いつもの」は、ジントニックだが、「いつもの」というオーダーを聞いたことはない。
「いつもの」と言うことで、馴染みであることをひけらかすようなことを自分に許したくないのだろう、と思っているのだが、はて?

ジントニックと言えば、ジンベースのカクテルの中では、定番中の定番。
ジンとトニックウオーターだけのシンプルなカクテルで、ジンを4分の1、トニックウオーターを4分の3、氷の入ったロンググラスに注いでステアする。
トニックウオーターは、柑橘類の果皮から抽出されたエキスや糖分に炭酸水を加えたものである。
元々は、キナという木の樹皮に、マラリアに有効な成分(キニーネ)があることが分かり、その成分を入れた飲料として飲まれたらしい。
それにジンを入れたら意外に美味しかったことから生まれたカクテルという説がある。
熱帯地方で仕事に就いていた東インド会社の人間に飲まれたという話もある。
シンプルなカクテルだけに、ジンやトニックウオーターの種類と組み合わせによって味が異なるという、なかなかに味わい深いカクテルでもある。

「最近はね、熊日(新聞)のお悔やみ欄を見るのが慣習になっているんです」
口に含んだジントニックを飲み込んで、高倉さんは話し始めた。
「それはまたどういう・・・」
私が問うと、
「半年前になるかな。偶々お悔やみ欄を見ていたら、知っている名前があったんです」
「・・・・・」
「昔職場が同じだったことのある男でね。当時は時々2人で飲みに行ったりしていたんだが、職場が別れてからここ20年以上、年賀状のやりとりくらいの無沙汰になってしまっていたんです。そいつの名前がお悔やみ欄にね」
「ビックリなさったでしょう」
「ああ、ビックリというのもあったのだけれど、彼の名前を見た瞬間はただボーっとしてさ。現実感がなくて、ふわふわした感じで思考が彷徨うような、上手く表現できないんだけど」
「なんとなくですけど、分かるような気がします」
「その日はいろいろと考えましたね。私もそういう歳になったんだと。自分の周りの人が皆、お悔やみ欄に載ってもおかしくない歳に自分もなったんだと、そういう現実を突きつけられたんです」
「高倉さんはおいくつになられました?」
「70才、古希ですよ。お悔やみ欄を毎日見て、知った名前がないかを確認している自分を俯瞰する自分が別にいて、ふと、いつかは自分の名前がここに掲載されたのを誰かが見つけて、『あいつもとうとう逝ったんだ』と思うんだろうなぁ、なんてことを思ったりしてね」
「いやいや、まだまだですよ」
慰めにもならない言葉は高倉さんにスルーされたようで、
「マスター、モヒートをいただけるかな」
高倉さんはジントニックを飲み干して、グラスを押し戻しながらオーダーを告げた。
「おや、珍しい。」
高倉さんがジントニック以外のカクテルをオーダーすることはここ数年来なかったことだ。何か気分を変えたいことでもあったのか。

「私はね、これまでの人生で友人を4人自死で亡くしているんです。」
遠くを見る目で高倉さんは話し始めた。
「そのうちの2人はもう30年以上になるかな。先に逝った友人は脱サラ後、旅行会社を設立して、当初は順調だったんだが、段々客足が遠のいたみたいで、借金が嵩んでいったんです。さらに悪いことは重なるもんで、奥さんが悪性の癌に罹患して、1年保たずに亡くなってしまった。それもあったのか、しばらくは鬱病のようになって、とうとう自死してしまったんです」
高倉さんは呟くように話を続ける。
「2人目の友人も最初の男同様に幼馴染みでした。昔はかなり有名だった熊本地場のスーパーチェーンに就職して、頑張って会社でかなりの地位まで行ったんですが、それがかえって彼の命を縮めたのでしょうね」
「といいますと?」
「全国チェーンの大手スーパーが熊本にも進出して、会社は赤字転落、次々と店舗を閉鎖しました。もう駄目かなというような記事が出た頃でした、彼の訃報が届いたのは」
「残念でしたね」
「男気があって、責任感の強い男でした。私と違って、スポーツ万能で喧嘩も強く、よく私を庇ってくれたものです」
その頃を思い出したのか、高倉さんの顔に小さな微笑が浮かんだ。
「友達に先に逝かれるのは、結構堪えますよね」
「マスターもそういう経験があるの?」
「この歳まで生きていると何やかやと・・・」
口を濁した私は、昨年暮れに急逝した友人の顔を思い出していた。
いつかは自分も通る道とは分かってはいるが、友を亡くした時の寂寥感はなかなか癒えるものではない。
「残された時間が少ないからこそ、悔いのないように生きないといけないのでしょうね。先に逝った友人のためにも」
そう言って、高倉さんはモヒートのグラスに浮いた露を指でなぞりながら独り言ちた。

高倉さんの話にある、あと2人の友人の話が知りたい?
それはどうでしょう。聞いて辛い話は語るのも辛いといいます。
多分無理だとは思いますが、それでもよければ名も知らぬ駅に来ませんか。
コメント

ア○○ノマスク その3

2020年05月18日 | 日記(?)
まさかこの話題で、第3弾まで行くとは思いもよらなかった。
先日、熊本日日新聞に、ア○さんが、政府配布のマスクについて、
「この政策があったから、今日のマスク販売価格が値下がりした。一定の成果はあった。」
というような発言があったらしい。

この発言に、ネットでは「荒唐無稽」などの反応があったということも書いてあった。
言い得て妙。
専門家の意見としては、中国等の国で需要が少なくなったのと、
供給源が増えて供給過多で値が下がっただけで、マスクの配布とは関係ないということらしい。

そりゃあそうだろう。
日本国内でマスクが届いているのは10%にもなるまい。
届いていないものをもって、一定の成果云々と言われても、まさに荒唐無稽、笑い話にもなりゃしない。
今後届いたときは、小中学生がいる家庭では、学校再開の折に、給食用マスクで使用することを勧めます。
夏休みまでに間に合えばの話だが。

相変わらず自分の発言や行為に拘泥して非を認めないのはいかにもで、
やはり、この人はずいぶん甘やかされて育ったようだ。
政治家の一家に育ったのなら、親は帝王学の一端でも教育してこなかったのか。
世襲政治家の限界と劣化が垣間見えて、この国の現状に暗澹たる思いを抱く。

コロナ禍が始まる前までは、テレビで日本の人や物、その技術等を礼賛する番組が目白押しだった。
そんな番組を見た多くの人は、自分の国を、少なからず心地よく、かつ自慢に思うこともあっただろう。
しかし、コロナ禍という未曾有災難の中で、日本の政治というものの本質があぶり出され、
自分が住んでいる国の現実を突きつけられて、ただ愕然とする人もまた、いたのではないだろうか。
「俺の住んでいる国はこんなに酷かったのか!」と。

もとより個人的には、責任=無責任という風に新解釈(解釈を変えるのはこの人の得意技)した人がトップであることを容認していたことは一瞬たりともない。
しかしながら、ここまでとは。

火事場泥棒のように国会審議を進めた検察庁法改正案は、今国会での成立を見送るという情勢だが、
いつかまた、自分や近しいもののために、再提出するだろう。
批判の矛先も、そのうち下火になるだろうと高を括っているし、既にそういう状況を何度も学習しているから。

マスク騒動についてはこれで終としよう。
何故か、書くたびに虚しい気分が心を占めている割合が大きくなっていくようで、どうにもやるせない。
コメント

アベノマスク その2

2020年05月02日 | 日記(?)
前回、アベノマスクの受取拒否について書いたが、既に受け取ってしまった。
と言っても我々夫婦ではなく、小学校に通う孫2人の話だ。
長引く休校措置の中、4月30日に臨時登校があり、その時もらってきた。
その前日のこと。

どうやら、明日の登校日にマスクは配られるらしいと聞いて、夕食時にその話題になった。
私が、この政策をほとんどぼろくそに貶していることを、孫は聞いていたようで、
下のが、「僕は要らないから先生に返す」と言うと、
兄の方が「先生に返しても、先生が困るとバイ」と至極まっとうな意見を述べた。
彼ら二人の話を聞いて、迂闊にめったなことは言えないと反省したものである。

ところで、先日ネットで以下のような記事を見た。
聖路加大の大西一成准教授(公衆衛生学)はアベノマスクの漏れ率(マスクの内側に粒子が入り込む率)を計測した。
5回とも100%の漏れ率。つまり、外に浮遊している粒子が全て内側に入ってしまう。
ということは、逆に言えば、内にいるウィルスも全て外に漏れるってことじゃないのって思うのだが、はて?
つまり、実験上、このマスクは感染を防ぐという目的には、全くの役立たずということになる。

本人だけが装着して、他の閣僚が誰も同じマスクをしていないのを見れば、自明のことではある。
国会の質疑で、466億円もの予算を無駄に使わずに、医療支援に回したらどうかという意見に、
色をなして反論する様や、決して自説を譲らない頑なな態度を見ていると、
「ああ、この人は相当甘やかされて育ったんだなぁ」と感じてしまう。

この人の操縦は、コツを掴めば結構容易いのだろう。
今周りにいる奸臣が、べんちゃらを言ってはすり寄り、思うがままに操ろうとしている図が見える。
陰に隠れて、一国の首相を貶めるような政策や助言をする奸臣共。
陰に隠れていないで、「でてこいやー!」
というか、こんな連中を誰も切れんのか~い。

政界というところは、嫌われても構わんから、この難局を何とかしようという気骨のあるやつはいないのか。
ま、いないわな。
どっちをとっても給料の2割削減でお茶を濁すような連中だから、
生活苦や、疲弊した医療従事者に思いを馳せるような、想像力は持ち合わせてはおらんだろう。

このコロナ禍は人類にとって多大なる厄災であるが、唯一収穫があったとすれば、
人の本質が見えるようになったことである。
アベノマスクのご本人や、政府関係者に国会議員、厚労省、財務省などの省庁や官僚、
都道府県の知事、市町村長の長、そして民間人。
今回のコロナ禍はそれに対応する過程で、人間性までも炙り出しているように思える。

どれだけ想像力を働かせて、国民・住民に思いを馳せているのか、それとも全く思いやっていないのか。
私なりの結論です。頑張っている一番手は同じ民間人の方々です。
そして地方自治体の首長のみなさん、頭が下がります。
最後に国を動かしている方々、もう後手後手の、行き当たりばったりの対応は終りにしましょう。
「先手必勝」という素晴らしい4字熟語があるじゃないですか、日本には。

コクミンの皆さん!今の状況で、国の宰相や自治体の首長、国会議員に地方自治体の議員がどういう動きをして、
どれくらい国民や住民を思いやっているのか、よ~~~く見ておきましょう。
今度彼らを選ぶ機会には、我々が、今の彼らの態度を決して忘れていないということを思い知らせてやりましょう。 
コメント

名も知らぬ駅に来ませんか 16

2020年04月17日 | 「名も知らぬ駅」に来ませんか
ジンジャエール

「あ~あ、あったかい」
両手を擦りながらカンちゃんが入ってきた。
カンちゃんのことは以前ここで書いたことがある。不思議ではあるが、ちょっと微妙な能力の持ち主である。
彼の仕事は、繁華街にある酒屋の配達人。主に、夜の飲食店回りをしている、ということで私の店とも顔馴染みである。
月のうち数回の休日があり、その1回は客として店に顔を出している。
「今日は休み?」と問うと、
「そうです。午後いっぱいアパートのメンテナンスに付き合って、ヘトヘトです」
カンちゃんは亡くなった父親からアパートを遺されて、今はそこの一室に管理人を兼ねて住んでいるらしい。
母親はすぐ近くの実家に一人暮らししているということだった。
カンちゃんが夜の仕事で帰りが遅くなるのと、昼間にアパートのメンテナンスをしたり、
住人の要求などに応える必要もあって、アパートに住んでいるのだというようなことを話したことがある。
アパートからの収益があるなら、酒屋の配達をしなくても食べるには困らないだろうと聞いたことがあるが、
その時、カンちゃんは、
「マスターがさ、僕の立場だったらどう?毎日のんべんだらりと過ごせる?」
と、逆に質問された。
「そうねぇ、しばらく放浪するかな。でもこの歳だから、体力的に無理だな。パチンコも毎日では飽きるし、ゴルフはしないし、う~ん、やっぱり毎日ゴロゴロと過ごすのはむしろ苦痛かな」
「そうでしょう。遊んで暮らすってのは、結構しんどいと思うんだよね」
「確かにね」
「その点、酒の配達をしていると、いろんな店のきれいなお姉さんと顔見知りになったり、お客さんの酔態が結構笑ったりすることもあって、退屈しないんです」
思い出したように笑って話してくれた。

カンちゃんのオーダーはいつもジンジャエールである。
車を運転する仕事なので、アルコールは飲まなくなったと言っていた。
ジンジャエールの種類は大まかに、甘口のドライと、辛口のゴールデンの2種類に分けられる。
カンちゃんのいつものは、ウィルキンソン ジンジャーエール辛口で、ゴールデンタイプのものである。
ウィルキンソンからはドライタイプの甘口のものも販売されているし、同じ辛口でも瓶入りのものは少し辛みが強い。



この日のカンちゃんはいつになく饒舌で、自分の呼び名の由来を教えてくれた。
「僕のことをカンちゃんと呼んでいるけど、本名はなんだかマスター知ってる?」
「そういえば聞いてなかったな。カンイチ、カンタロウ、カンペイ、カンジ、カンクロウ、・・・・なんか聞いたような名前ばっかりだな」
「ぜーんぶハズレ。実はヒロシなんです。漢字は寛という字を書きます」
と言って、カウンターに指で寛という字を書いた。
「あー、菊池寛の寛か」
「さすがマスター、古い人が出てきたね」
「それでカンちゃんか、なるほどね」
「ヒロシちゃんや、ヒロシ君より呼びやすいでしょう。それに親しみやすいし、僕も気に入っているんです」
露の浮いたグラスのジンジャエールを一口飲んでカンちゃんは続けた。

「今の仕事先に履歴書を持って行ったとき、社長が寛という字をカンと読んで、じゃあカンちゃんでいいな。と言ったのが始まりなんです」
「ヒロシとは読まなかったんだ」
「ええ、僕もそれでヒロシと読むんですと訂正したんですが、社長は、『まあカンちゃんでいいじゃないか。それより、ヒロシならヒロシネタの一つくらいやってみてよ』なんて無茶振りしてきたんです」
「ハハ、面白い社長だね。で、ネタをやったの?」
「ええ、この名前のおかげで何度かやらされた経験がありますから」
「へー、ヒロシのネタなの?」
「なんと、僕のオリジナルネタですよ」
とカンちゃんが言ったとき、店内にいた3人連れの客の一人が、
「やってみてよ!」と声を掛ける。
その連れの女性からも、
「お願いします」の声。
カンちゃんはちょっとの間考えていたが、
「やってみるかな」
いつもは静かなカンちゃんの意外な一面を見る思いだった。
「マスター、いいかな?」
「もちろんいいよ。私も楽しみだな」
私の返事を聞いたカンちゃんは、カウンターのコーナー付近にあるスペースに立った。
両手をポケットに突っ込み、少し斜めに足を配り、俯き加減にポーズを取ったカンちゃんは、おもむろにネタを始めた。

ヒロシです。
この前、バイクで町を走っとったとデス。
すると、後ろから来た中学生が自転車で追い越していったとデス。
「こら、あんまりスピード出すと危なかぞ!」と言ったら、
中学生が振り向いて、
「ボーッと走ってんじゃねえよ!」と叱られたとデス。
ヒロシです、ヒロシです、・・・・。

このネタに、3人連れのお客さんは大喜びで、私も大いに笑わせてもらった。
カンちゃんのお茶目な一面を発見して、私は幸せな気分になった。
カンちゃんはというと、すっかり照れて、席に戻ってジンジャエールを飲み干していた。
その後のカンちゃんは、ヒロシネタを披露したのが嘘のように、以前と変わらぬ様子で酒の配達をしている。
月一回の来店の時も、相変わらずジンジャーエールをオーダーして、
「やっぱ辛いなこれ」
と、愚痴ともつかぬ感想を言って、小一時間ほど過ごして帰る。

カンちゃんのヒロシネタを見たいですって?
う~ん、カンちゃんの休みは不定期だから、見られるかどうか保証はできませんが、
それでもよければ「名も知らぬ駅」に来ませんか
コメント

受取拒否?

2020年04月15日 | 日記(?)
今世間で喧しい「アベノマスク」は、実に言い得て妙、思わず喝采してしまった。
「アベノミクス」と同様、その政策は庶民の生活感覚とは、遙かにディスタンスがあって、
これくらいソーシャルディスタンスを取れば、コロナ禍はあっという間に鎮火するだろう。

はて、この政策を進言したのは誰か、是非に顔を世間に晒して欲しい。
今の切迫した状況で、この政策に縋りついて、得意気に記者会見で発表した人の顔は、
星野源さんの動画に乗っかって、のほほんとお茶を飲んでる動画でも見られるので、全く見る気にならないが。

さて、我々の税金を460億円以上使って、家庭に2枚だけいただけるのが、
写真を見ると、私のような顔の大きな人間のリスクを守るには、甚だ心許ないくらいに小さめのマスクだ。
マスク配布の費用内訳は、1枚260円で、260円×1.3億枚=338億。
残り128億は、日本郵政配達費・パッケージ代・メーカーから日本郵政運送費・問合せコールセンター費用等という。
最近いろんな方から手作りマスクをいただいて、さすがに私の顔のサイズをご存じの方々。
ぴったり以上に大きいマスクがほとんどです。

ま、そういうことで「アベノマスク」は丁寧にお断りしたい。
我が家には必要ないですという連絡をしたいのだが、何処に連絡したらいいかが分からない。
どなたかご存じの方がいたらお教え願いたい。
0120で始まる番号がいいけど、電話料は自己負担でもいいです。
受取拒否という手段も考えたが、これだと既に発送費用はかかっているので、費用削減にはならない。
ただのレジスタントに過ぎないし、郵便局の方の手を煩わせてしまうのが心苦しい。

どうです、アベノのアベさん。
庶民はこんな小さなことにも気を配って生きているのです。
庶民が集まって集まって、この国が存在しているという事実に思い遣ったことは一度もないでしょう。
年間4,000万円ももらっている政治家や、経済界の大物達しかお付き合いのない人には想像もできないでしょうね。

報道でイタリアを初め、世界中の惨状が流され、
医療従事者や巷の専門家などから、意見や提言、さらには警告まで発せられていたのに、
それらは皆、自分の無策に対する非難とでも受け取ったのか、無為のままにひとつき以上経過して、
今や悲鳴を上げる医療従事者、検査を受けられない数多の国民の怨嗟の声も、
高みにいて、優雅にお茶をすすっているオマエさんには届かないのでしょうな。

国民の命より我が身が可愛いお友達大臣や忖度官僚に囲まれて、
今や裸の王様と成り果てたリーダーを担ぐこの国に生きている不幸を嘆くことにならなければと祈るばかりです。
コメント

フィリピン初上陸 4

2020年03月04日 | 旅行
フィリピン4日目。
M氏は今日から仕事に戻るので、1日自由時間となる。
しかし、どうにも股関節が痛んで長い距離は歩けない。
グリーンベルトからグロリエッタまで、ショッピングモール巡りで誤魔化すしかない。


部屋から見た朝のマニラ

最初の計画では、市内の高架列車でどこかに行ってみようと思っていたのだが、
とても足が保ちそうにないので、ホテルから至近の場所で過ごすことにした。


グロリエッタに行く途中の歩道から見たジプニー(乗り合いバス)

先ずグロリエッタまで足を伸ばしたが、だだっ広いショッピングモールで買うものとてなく、
グリーンベルト3に戻って、カフェでマッタリと本を読んで過ごす。


カフェでキャラメルマキアートを飲みました

昼は、WATAMIで焼き鳥3本とビールにカツとじ丼、サンミゲルの生を注文。
日本食もないもんだが、ピザやパスタよりかはいいかと選択する。
食後は部屋に帰り、足をいたわってゆっくり休む。

今回は最初に空港でATMがなかったので、50$のみ両替し、
あとの必要分は、グリーンベルトのATMで出金した。
結構余っていたので、夕食は贅沢しようと思ったのだが、なにぶんにも空腹感が乏しく、
グリーンベルト5のスペイン料理店で、タパスの盛り合わせと白ワインでほぼ満腹。
帰りにいつもの店でまたカクテルを一杯飲んでフィリピンの最後の夜は終了。


タパスの盛り合わせは見た目も味も三つ星でした

ホテルに食事、時間の使い方も、すべてに贅沢したフィリピン初上陸の顛末でした。
コメント