ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ジャール平原へ ービアラオを友にー 1

2023年07月31日 | ラオス2023
7月21日、約3年半ぶりの海外一人旅に出た。
3年以上のブランクは結構大きくて、ワクワク感があまり立ち上がらなくて、若干不安感さえある。

これにはもう一つ原因があって、6月中旬から7月初めに掛けて体調の優れない日が続いたということもある。
毎日欠かさずと言う程の晩酌していたのが、飲む気にならないでずっとノンアルビールで済ましていた。
これほど長い期間飲む気にならなかったのは初めてで、
心配になって、7月初めに病院でエコーやレントゲン、胃カメラに血液検査などした。
その結果異常はないという診断になり、その診断のおかげか随分気が楽になって、
少しずつ体調は戻り、ウォーキングも少しずつ量を増やし、旅行先で困らない程度に体調を整えた。
晩酌も1日おきにだが、量を半分程に減らして日本酒を飲めるようになってきた。

出発日の7月21日には体調に関する若干の不安はあったが、7月初めに比べるとそれは微かなものになっていた。
一人旅の不安(主に久々の英会話に関する不安)もまあ、出たとこ勝負だなと開き直ることにした。
ということで、目的地には福岡ーハノイービエンチャンーシェーンクアン-ビエンチャンーハノイー福岡という行程で出発した。
ビエンチャンまではベトナム航空、ビエンチャンーシェーンクアン往復はラオエア。

事前にラオエアの航空券を取得する際にVISAカードの決済が上手くいかずに、
ラオエアサイトに何度かメールをしたところ、VISAカード側が引き落とし先の認証に問題ありという判断をしたということが分かる。
これが何故解決できなかったというと、VISAカードのサイトに登録した電話番号が固定電話であったからである。
もしVISAカード側で認証に疑問がある場合は、ショートメールで持ち主に認証するかどうか確認するようなシステムになっていた。
そこで、登録情報の電話を携帯番号に変えて、再度ラオエアサイトでシェンクアーン便の申し込みをすると、
VISAから携帯に認証するかどうかの確認メールが来たので、認証OKの返事を送るとすぐにチケットを確保することができた。
何故こんなにラオエアサイトでのチケット取得にこだわったかというと、
別に日本語のサイトがあるのだが、これはラオエアと契約したようなサイトでラオエアサイトの日本語版ではない。
この日本語サイトでチケットを頼むと、ラオエアサイトの2倍の料金がかかるのだ。
いくら何でもそれはないでしょう。

なんとか出発前に全行程のチケットを確保して、ベトナム航空のハノイ行き10:30発のVN357便は出発した。
ハノイからの帰りの便もそうだったが、搭乗率は多分半分以下で、乗客は窓側と通路側の席に配置され、
3列の真ん中の席はほとんど空席状態、一人だけの席もあるという状態だった。
機内食の前にまずは白ワインを一杯頂く。機内食の時にもう一杯。これこれLCCではこうは行かない。

私の前の席にいる同じくらいの年配の男性が、懐かしき「地球の歩き方」でルアンパバーンのページを見ているのが目に止まる。
かなり熱心に予習をされているようだ。どうにも気になって、ハノイ到着1時間程前に話しかける。
名前はAさんで、私より2歳下のやはり一人旅。熱心な話し手で、私はほぼ聞き役。
イミグレーションも一緒に抜け、バゲッジクレームにも付き合って(私は預け荷物なし)、到着ロビーに出る。

まずは空港内ではレートがいいと言われるSongVietの窓口で両替をする。
Aさんはタクシーで市内のホテルまで行くという。ホテルの地図を見せてもらうとハノイ駅から徒歩10分くらいにある。
で、Aさんにバスで行かないかと提案する。この86番バスの終点はハノイ駅なのだ。
私はその前にホアンキエム湖近くの停留所で降りる。
Aさんはしばし躊躇した後に「一度は乗ってみたかったのでバスにしましょう」と言ってくれた。

その86番バスが止まっている場所だが、ネット情報では始発が国内線のT2とあったが、
実際は国際線T1のA1出口を出て、前の車道を横断したプラットホームの左方向に停車しているオレンジ色のバスが見える。
バス正面の上部液晶に86の数字が輝いている。
間に合うように小走りで近づき、バスの運転手に「シティー?」と確認すると頷いたので乗り込む。
席は半分程空いていて、乗ってしばらくしたらチケット売りが来て、45,000ドンを払う。
Aさんはその金額に驚愕する。前回来たときのタクシー代にその10倍程払ったらしい。

その一部に日本の名前がつけられた立派な橋までは高速で順調に走る。バスも結構かっ飛ばすのだ。
橋を降りると市内に入り、それでもラッシュ時ではないので結構スムーズにロンビエンバスターミナルに来る。
私の降りる停留所はこの次にある。ワンマンバスの運転手に一応確認して、
Aさんには終点で降りるように言って、夕食を一緒に摂ることと待ち合わせ場所を約してバスを降りる。

私にはよからぬ目論みがあって、
ハンガイ通りに入ってすぐハンガイ通りに平行したハンクエット通りに抜ける路地にあるフローラホテルというミニホテルを宿にした。
チェックインが終わった頃、宿の前にタクシーが止まって、降りてきた30~40代の男性がチェックインする。
パスポートを見ると日本人だ。声を掛けてハノイは初めてですかと問うと、そうですとのこと。
エレベーターを待つ間に、明日の夕食を一緒にしませんか?一応6時にロビーで会いましょう。
と、何処まで当てになるか分からない約束をして部屋に行く。

取り敢えずAさんとの約束の時間までは3時間余り予定はない。
まずは懐かしきハノイの空気を吸おう。
ホアンキエム湖に足を伸ばし、人形劇場の隣の店でビアハノイをゲット。
湖の周りにある木陰のベンチに座って缶を開ける。久々のビアハノイ美味し。


ホアンキエム湖畔

飲み上げた後は近所を散策し、昔から幾度となく通ったCOM屋(コムビンザン)が廃業して麺屋になっているのを嘆く。
コロナ禍はここにも及んだのだろうか。残念でならない。
向かいのミーヴァンタン(ワンタン麺の店)は盛況で、栄枯盛衰は世の習いとはいえ、遣る瀬ない思いになる。

一度宿に帰って待ち合わせ場所の水上人形劇場に行く。
午後6時近くになると、食事を取る観光客が食堂の前に並べたプラ椅子の席も大賑わいを見せている。
ほぼ定刻にAさんがやってくる。


人形劇場も結構な人出

夕食はバスに乗せてくれたお礼だと言ってAさんがご馳走するという。
そういうことならとありがたく厚意を受ける。
場所は近くの広場にあるハイランドカフェのビル2階にあるベトナム料理店(まあまあ料金高め)。
生春巻きやエビなどの料理4品と私はビアハノイ一本槍。
話し好きらしいAさんの口が休まるときはなく、9時まで3時間歓談(ほぼAさんの独壇場)する。

Aさんの宿はハンガイ通りを道なりに歩いて15分くらいの場所にある。
私の宿に入る路地で別れたが、その際この路地の先でハンクエット通りに出る手前に自分の宿があることを教えて、
明晩は宿のチェックインで出会ったMさんと6時に夕食に行くと話したら、
Aさんも一緒にいいかというので、時間を伝えて別れる。


ロティというメロンパン風の食べ物

ビールと肴だけの夕食だったので、なんとなく落ち着かず近くにあったロティ専門店に寄った。
この食べ物はベトナムで始めて見るので、1個買い求める。ついでに近くのサークルKで性懲りもなくビアハノイを1本。
帰宿してロティを食べる。表面はカリッとしたメロンパン風。中にはチョコレート。
チーズ味を頼んだつもりが間違ったようだ。
ビアハノイのつまみにはならず、シャワー浴びて身体を清めた後ビアハノイを飲んで寝る。
コメント
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