ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ギョレメの村

2008年09月14日 | 世界一周記2008
イスタンブールから、夜行バスで10時間。
カッパドキアのど真ん中にあるのがギョレメの村(町というほどの広さはない)。
しかし、中心部はすべてホテルとレストランに土産物屋だ。
世界中からの観光客がやってくる村なのだ。

昨日は、丸1日南部ツアーに参加し、地下都市なぞを見てきた。
結構ハードなツアーで、6~7キロは歩いたろうか。
今日は完全休養日で、持ってきた「指差し会話帳」で青年と遊んだり、
昼はこちらのハンバーガーとEFESビールで噴水横のベンチで昼食をとったり、
はたまた、自堕落に昼寝をしたりして過ごした。

明日は北部のツアーが入っていて、その後午後7時発の夜行バスで、
今度は12時間の旅になる。
オーバーナイトのバスは辛いが、宿賃を1日分節約できるメリットはある。
体力的には、今のところ何とかなりそうではある。

ギョレメの人は、イスタンブールのスルタンアフメット界隈の人たちに比べてガツガツしたところがない。
観光地で、観光関係ばっかりの村だが、ガツガツしたところがないのがいい。
中心地を歩いていても、どこそこにおいてあるベンチで、
のんびりと歓談しているお年寄りがいたり、
変に声をかけられたりすることはない。
こちらからものを尋ねると親切に、かつ丁寧に教えてくれる。

京都の大学生や静岡の大学生の旅行者と話したが、
イスタンブールで声をかけられたケースはろくなことがなかったと言っていて、
確かに、ブルーモスクの界隈で日本語を使う人間に声をかけられたら、
まずは疑ってかかるほうがいい。
トルコの人々は基本的には親日的といわれているし、確かにそういうところは感じるのだが、
日本語で話しかけられるケースを良く考えて接したほうがいい。

ギョレメでも、日本語を話す青年に「アツイデスネ」と声をかけられたが、
その場所が特に怪しむようなところでもなかったので、しばらく話したが、
自学で日本語を勉強していて、日本に行きたいといっていた。
しかしいまだイスタンブールにも行ったことがないそうな。
日本は夢のまた夢の話のようだ。

広島と東京に日本人のガールフレンドがいるようなことも言っていたが、
定かなことはわからない。
ただ、彼によると、日本人女性はトルコ人男性を大変気に入ってくれるらしい。
トルコ女性は本当にきれいで、逆もまたあるのだろうが、
トルコ人女性は日本人男性をあまり気に入ってくれなくて、
逆のケースは成り立ちにくいのだろう。

日本からのツアーでは、ギョレメに宿泊することもなく、
カッパドキアを駆け足で過ぎていくのだろうが、
ここは、滞在してこそのよさもあるところだと感じている。
もちろん、景色は壮大ですばらしいが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛んでイスタンブール

2008年09月12日 | 世界一周記2008
長い時間をかけて飛んで来ました、イスタンブール。
ロイヤルヨルダン航空という、ヨルダンの航空会社で、マイナーではあるが、ワンワールド加盟の会社である。
バンコクを10日の深夜、1:30に出発。
ヨルダンの首都アンマンに、6:15着、時差はバンコクと4時間、日本と6時間である。
アンマンで待つこと5時間、11:20発のイスタンブール着13:40。時差無し。

空港からメトロで途中トラムバイ(路面電車)に乗り換え、午後3時には安宿の多い、スルタンアフメトに着いた。
メールで予約していた宿は手違い予約が入っていないが、部屋はあるのでOKだった。
エアコンもない部屋で、25ユーロ、日本円換算の、約4,000円。
東南アジアに比べると、2~4倍である。
コストパフォーマンスは極端に落ちる。
おまけに、レストランで食べると、20トルコリラ。約1800円である。
これも極端に高い。
ユーロ加入を目指すトルコでは致し方ないのだろうか。

イスタンブールは高いので、早々に翌日の深夜バスでカッパドキアに来た。
今そこからだ。
しかしここも、宿賃は、3200円ほど。そんなに安くはない。
おまけに、現地ツアーでないと観光もできゃしないということで、
2日分申し込んだら、これだけで9000円。
イヤー、貧乏旅行に慣れた身にはこたえる。

こちらはすでに秋の気配が漂う。
日が沈むと途端に風が冷たくなり、半袖ではつらいほどだ。
深夜バスの中は冷房どころではない、多分少し暖かくしてあったはずだ。
外に出ると、ブルルッとする気温だった。
こちらの移動は、すべて深夜バスの予定。
宿代の節約にもなるし、まあそれほど疲れもしないようなのでいいかと。

こうしてみると、自分の旅は本当に東南アジアどっぷりだったなあとしみじみ思う。
井の中の蛙でありました。
世界は変わっているのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新発見かな?バンコク

2008年09月10日 | 世界一周記2008
ノンカーイを定時の18:20に出た寝台列車は、
翌朝7:30にバンコクのファランボーン駅に着いた。
タイの国鉄は、発時についてはしごく正確である。
だが、発時が正確だからといって、着時が正確とは限らない。
むしろ絶対遅れると断言しても差し支えない。
今回も、着時の予定は、6:45だったのだから。
1時間くらい遅れるのを覚悟で、その後の予定を立てないとえらい目に会う場合がある。

今回は、バンコクは中継点として活用したが、
特に列車を使うことが多かったので、ホテルは駅のすぐそばの、
スリクルーンというホテルを2泊利用した。
ここからバンコクのチャイナタウンは、歩いて10分ほどで、
そこの賑わいたるや、なかなかのものである。
フカヒレやツバメの巣の料理屋が軒を並べ、
多分、日本よりずいぶん安く食べられるだろう(試してないゆえ)。

昼食は2日ともこの中華街で食べた。
安い点心と、チャーハンくらいである。
点心は蝦中心で、1皿(3個入り)30バーツ(約100円)を3皿。
チャーハンは、100バーツ、とちと高い。
これに、ハイネケンの大瓶で、270バーツで、腹一杯。
バンコクで中華街は始めて来たので、なかなかの発見だった。

もうひとつ、食べ物でいえば、新発見の麺。
タイは結構麺文化で、朝から多く麺が食べられる。
米の麺、麦の麺、いろいろあるが、ほとんどは柔らかい麺である。
フライドヌードルといっても、実際はこちらで言うバッタイという焼きそば状のものだ。
ところが中華街からちょっと外れたところで、麺専門の店を見つけた。
入ったが、まったく言葉は通じない。
しかし壁にあるメニューには英語表記があるので、
Fried noodle with Egg を頼んだところ、
麺が本当にフライされたカリカリ麺に、野菜や肉のとろとろスープがかかったものが出てきた。
その上にやわらかい玉子焼きまで載っている。
リンガーハットでいう皿うどんだ。味は絶品。
これで、35バーツ(約110円)。
残念だが、どこをどう通ったか思い出せないので、
次に行っても店を探すのは難しいかもしれない。

一人で旅をすると、物怖じはしていられない。
特に食べたいものがあるときは、店先で中をじっと覗いたり、
店先の歩道に置いてあるメニューを見ていると、向こうから声をかけてくる。
そうなればしめたもので、食べたいものは何とか注文できるのだ。
これで食いっぱぐれはなしだ。
メニューに食べたいものがなければ、黙って去ればいい。
なんてったこちらはお客さんなのだから。

駅前の宿で不便だったのは、ネット屋がなくて、
駅の2階にあるネット屋でメールチェックするのだが、
ここが、なんと、1分4バーツも取るのだ。
20分で、80バーツ(約240円)。無茶苦茶である。
それと両替屋がなく、平日は駅の1階にバンコク銀行の両替所があるが、
土日はどうなのだろう。

今日は飛行機の待ち時間が、宿のチェックアウト後13時間もあったので、
荷物を駅の手荷物預かりに預けて、サイアムあたりの中心に行ってみた。
スタバで時間つぶしをと思ったのだが、
もっと安い、ブラックなにやらというコーヒーショップで1時間ほど粘った。
同じショッピングモール内にあるのだが、ここには日本食の店も多い。
ついでに夕食は、平六寿司で五皿ほどで十分だった。
この店は、癖のある日本語で、「いらっしゃいませ、どうぞー」と呼び込みをする。
ちゃんと暑い緑茶も出て、これが一番おいしかった。
値段は、絶品麺の35バーツに比べると目の玉が飛び出るほどなので、内緒にしておこう。

ここでは、日本人の旅行者をたくさん見かけた。
ここいらをうろうろするくらいなら、東京で十分じゃないかと思ったが、
やっぱり違うのだろう。
タイの面白味は田舎の町にあると思うが、
これも人それぞれかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよならビエンチャン

2008年09月07日 | 世界一周記2008
今日の午後ビエンチャンを去り、タイのノンカーイへ行く。
その後夕方の夜行寝台でバンコクに向かう。
4泊5日のビエンチャン滞在だった。
目覚しい発展(?)への驚きと、と出会えなかった寂しさと。
さまざまな思いを胸にこの町を去ることになる。

いろんな日本人の旅行者と出会った。
親が、バンコクは危ないらしいので、バンコクでなけりゃ行ってもいいと言われ、
素直にそれに従ってラオスに来た、まだまだ若い(青い)一人旅の青年。
JAICAの友人を訪ねて来たものの、電話の行き違いで、
すっかりしょ気ていた女性の一人旅。
ユーラシア大陸をバイクで横断し、シベリアでは何泊も野宿し、
アラブ圏に入るとき危険なのでバイクは始末して、今帰国の途中と言う早期退職の56歳一人旅。
4人組の若者は、GHを探し、聞いたら、一人20,000(約250円)キップ内でという。
PVOのパンが1個(ハーフで半額)16,000キップの国で、究極の安宿に泊まろうと粘る旅人。

いろんな旅人に出会うとき、彼は何を求めてここに居るのだろうと考える。
振り返れば、それは自分への問いでもある。
今ここに居る自分は、何をしたいのか、何を求めてここに居るのか。
友との2人の旅や、家族との旅行では考えることのほとんどない問いを、
一人であるが故に、じっくりと問いながら旅を続けていこうと思っている。

さて、両替したキップは、最近では町の両替屋でドルにも交換してくれるそうだが、
持ち出しても紙切れ同然、
計算したら少し余りそうなので、またマッサージに行った。
背中と足を中心に1時間ほど揉んでもらい、リフレッシュ。
お代は、35,000キップ。

美味しそうなもので、今回食べ損なったもの。
地鶏の焼き鳥。(鶏はそこら辺に放し飼いにしてあるので基本的にみな地鶏)
メコン川で取れる鯛に似た形の魚の塩焼き。
この2つは、どちらもそこら辺の屋台や食堂の店先で焼いている。
洒落たレストランにはないものだ。
ジャックフルーツとドランゴンフルーツのシェイク。
マンゴーシェイク(これは時期はずれだった)

すっかりはまったもの。
マンゴーヨーグルト(中で11,000キップ)。
底にマンゴーペーストが入っていて、そのうえにヨーグルト。
かき混ぜて食べると実に美味い。
PHO DUNGという店の牛肉入り麺。
麺の種類は3種。ふと麺、細麺(どちらも米麺)と、黄色麺(麦麺)。
上に乗せる牛肉は、牛肉の炊いたもの、牛レバーの炊いたもの、牛ミンチボールの炊いたもの、
後は、モヤシから香草まで、野菜がてんこ盛りで生で出てくる。
これを好きなだけ乗せて食べる。
栄養満点。スープの味もよし。

最後にPVOのフランスパンのサンドイッチ。
今日はテイクアウトして、列車の中のディナーだ。

さよならビエンチャン。
さよならラオス。
また来ます。だから、
See you again と。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっとディープな話題ラオス

2008年09月06日 | 世界一周記2008
今朝、ラオス在住で、ラオス人の奥さんがいるMさんとしばらく話した。
以前は、こちらでツアコンなどしていたが、自由に行動できないから、という理由で、
タウン誌の季刊誌を出したり、ARUKIKATAの広告取りの仕事を引き受けたり、ということをしているらしい。

私たちが最初にラオスを訪れたのは多分9年前。
「ずいぶん変わったでしょう」と聞かれた。
まさにそのとおりで、見違えるくらいですと答えた。

こちらの教員の給料は、約50$。
1週間ではない、一月の給料である。
公務員は大体同じくらいという事で、
これが企業の管理職とかなると、10倍の500$

たとえば、田舎の学校の先生になると、
大体田んぼは持っていて、半農で生活している状況も多いらしい。
20人先生がいて、今週は10人出勤し、来週は残りの10人が出勤という事もある。
出勤しない10人はですって、もちろん農作業をしているのです。

そうしないとなかなか生活できないそうで、
公務員に賄賂が多いのは仕方ないのかもしれないということでした。
生活のための賄賂と、ゴルフ三昧などの豪遊のための賄賂と、
日本とはかなり状況が違いますな。

ラオスはコーヒーがうまい。
少し苦味が強く、濃く入れることが多いので、ブラックで飲むより甘いほうがおいしい。
豆は国産だそうで、フランス統治下にあったため、フランス風の焙煎をするからだそうだ。
同じ状況で、ベトナムコーヒーは味が異なる。
非常にフレーバーな香りがベトナムコーヒーの特徴だが、
あれは焙煎のとき、バターを使ったり、バニラの香りをつけるかららしい。
ベトナムコーヒーも捨てがたい。

ルアンパバーンという北部の町があり、ここは世界遺産に指定されている。
ここにモン族の広場というところで、モン族の女性がみやげ物を売っている。
モン族は、中国雲南省から下ってきたらしく、中国ではミャオ族といわれている。
ラオス語ではミャオというのはゲリラという意味らしく、
それでこちらではモン族というようになったとか。

そんな話を聞きながら、ラオスの表っ面を撫でるだけで私のような旅行者は過ぎていくのです。

昨夜、マッサージに行ってきました。
30分で、20,000キップ。日本円換算で、約250円。
安いでしょう。ところがどっこい、こちらの金銭感覚に慣れると、
万という単位が非常に高い気がして、すっかりケチになるのです。
絶品のフランスパンのサンドイッチと、ラオコーヒー(練乳入り)で、18,000キップ(約2百円)。
ネットが1時間、6,000キップ(約75円)。
ビールは大瓶で、8,000キップ。

昨夜、XAIYOカフェという、前回来たときも寄った、ちょっとしゃれたレストランで、
ビアラオを頼んだら、「大きいのか、それとも小さいのか」と聞くので、
もちろん大きいのだと答えたら、1リットルのピッチャーで生ビールが来た。
ボトルと思っていたので、こりゃこりゃと思ったが、
かわいいお姉さんのお酌つきなので、喜んで飲んでしまった。
これに、揚げ春巻きと、豚肉のリブBBQで計、59,000キップ。
円換算すれば、贅沢というほどでもないが、
先生の給料1月分の10分の1強を一食で費やしたのだから、
相当な贅沢なのです。

今日は少し辛抱します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする