ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

中国は、雲南省へ行ってみよう  -11- 

2010年08月30日 | 中国の旅2010
7月28日、帰国の日を迎えた。
5:45、デポジットの180元を返してもらい、チェックアウトし、
未明から降り続いていた雨が丁度止んだので、歩いて空港リムジンバス乗り場へ行く。
意外と早く着き、いまだゲートは開いておらず。


民航售票站の空港行きリムジンバス乗り場とリムジンバス。

6:30運転手が着て、バスに乗り込む。
料金は一人15元で、いささか高いと思ったが、いざ走ってみると、空港までは相当遠い。
6:40定時にバスは出発。
結構なスピードで走ったが、30分では着かず、arukikata掲載の28㎞とは思えない。

チェックインを済ませ、待合室に入る。
飛行機は定時の8:40発、昆明に9:20着。
同じ飛行機なのだが一度手荷物を持って昆明空港の待合室にトランスファーで入る。
昆明発10:30は定時を約20分遅れで出発。上海虹橋空港に13:45着。

ここから浦東空港までは空港リムジンの1線で行くことになる。
空港内の案内板にバス乗り場の案内が途中まではあるのだが、
肝心な最後のところが分からず、一度引き返して空港の係員に尋ねる。
やっとの事で乗り場を見つけたら、丁度浦東空港行きが停まっていて、出発直前だった。
ほとんど高速を走るのだが、50分近くかかって15:10浦東空港に着く。
最初の停車が第1ターミナルだったので、そこで降りて空港カウンターへ。

帰国便は、18:00発のフライトなので、既にチェックインはOKだった。
免税店をブラブラと回り、17:30登機したが、出発は30分以上遅れた。
結局福岡空港には10分遅れくらいで到着し、狙っていた高速バスから1便遅れで帰熊。
帰宅したのは、午前0時前だった。

旅の情報
※民航售票站の事務所裏にリムジンバス乗り場があり、入り口は別になっていて事務所からは行けない。
※麗江古城地区から空港までは相当遠い。
※上海虹橋空港のリムジンバス乗り場は、降機ゲート次第ではかなり遠く、分かりにくい。案内板の1階公共バス乗り場の方に行くこと。
※リムジンバスは、上海浦東空港では、第1ターミナルに先に停車し、その後第2ターミナルへ向かう。

旅の経費
※麗江空港リムジンバス:15元、上海空港リムジンバス:30元
※合計:45元(1人)
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中国は、雲南省へ行ってみよう  -10- 

2010年08月28日 | 中国の旅2010
7月27日、今日は思い出をたくさんくれた香格里拉を出る日だ。
朝食は買ってきておいた面包とヨーグルト、水で済ませた。
8時過ぎにチェックアウトして、2泊分の宿賃を払って有家客桟を出る。
本当にいい宿だった。紹介してくれた美人の女性に再度謝謝。

外に出ると相変わらず寒い。10℃はないだろう。
古城地区外すぐのバス停に行くと、1路バスが待っている。
それに乗り込み、香格里拉客運站横で下車。
バスのタイミングがよすぎて、随分早く着いた。

1時間ほど待ち時間があったので、待合室のスケッチをしたり、
T氏は外の様子をビデオに撮ったりしている内に出発時間が来る。
9:30発の豪華バスで麗江に向かう。
途中、崖崩れや正面衝突の事故車に出会ったりしながらも、
13:30前に、麗句高速客運站に着く。

歩いて古城方面に行く途中、市場であまりに美味そうな桃を2個購入。
格蘭大酒店に着き、チェックインする。
デポジット180元含みの500元支払って、翌朝5時のモーニングコールを頼んで部屋に入る。
4つ星クラスのホテルか、設備は申し分ないが、いろんなものに値段が張ってあり、
カレンダーには非売品と貼ってある。思わず苦笑い。


昼食の麺屋、家族経営か。


刀削麺と三鮮米麺

遅い昼食をということで、隣の2階のレストランに行くとちょっと豪華そう。
こりゃ落ち着かん、とその階段途中から右に張り出した麺屋に入る。
全く庶民的で、ほっとテーブルに着き、T氏は刀削麺、私は、三鮮米せん(麺)を注文。
これはなかなかいけた。

その後まだ行っていなかった万古楼に行く。
入場料15元払って入った途端に雷雨。
武漢大学の教授夫妻と一緒に雨宿りし、30分以上経って小降りになる。


万古楼の丘から見た甍の波


万古楼

万古楼に入ると、1階で坊さんが商売をする。
2階から上には壁にずっと掛け軸があって、売り物らしく、最後なので1本購入。
その後帰宿し、古城外の民主路にある百貨店に赴き、
コーヒーやジャスミン茶、お菓子などの土産物を購入。
明日着て帰るTシャツを1枚買ってきて、夕食に出る。


夕食に行く途中に垣間見えた玉龍雪山


夕食のメニュー、やはりビールは欠かせない。

先日食べた、古城外の3軒並びの食堂の一番奥の店で夕食。
鶏肉のスーパイコー風と、青椒ジャガイモ、T氏が一度は本場物を食べたいといった麻婆豆腐。
これにビール2本で中国最後の晩餐。
帰りに朝食用、核桃餅を買って帰り、最後の古城散策に出て、麗江の夜は終わる。


古城は大水車付近の夜景

格蘭大酒店から見た古城の夜景

旅の情報
※1路バスの終点は、客運站ではないので、途中下車になる。
※客運站回りには包子など食べ物屋があるので、朝食の心配はない。
※9:30発麗江行きのバスの終点は、高速客運站で、麗江汽車客運站には停まらない。
※百貨店の品物は品質がよく、間違いがないようだ。
※格蘭大酒店はフロントには一晩中人がいる。
※格蘭大酒店のネット用PCはロビーにあるが、有料。

旅の経費
※香格里拉宿賃:160元、1路バス:1元、桃:15元、格蘭林大飯店宿賃:320元、
※昼食:麺16元(2人)、万古楼入場券:15元(1人)、夕食:55元、核桃餅:10元
※合計:304元
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中国は、雲南省へ行ってみよう  -9- 

2010年08月26日 | 中国の旅2010
7月26日の朝は、しとしと雨で始まった。雨のせいでかなり寒い。
T氏は午前0時頃から眠れなくて七転八倒したそうだが、
昨夜飲んだビール(彼には寝酒にもならない量)のせいか、何しろ3,400mの標高だ。
寝る前のアルコールは極力控えた方がいい。

さて、9時行動開始。
すぐ近くのカフェでパンケーキとコーヒーの朝食。
近くに2,3軒洒落たカフェがあって、観光客向けの店だけに料金は高い。


カフェでコーヒー。パンケーキが出たときにはコーヒーが残っていなかった。

10時前に古城地区すぐ外のバス停から3路バスに乗り、松賛林寺を目指す。
街中を抜け、松賛林寺の入場ゲートのようなところがあって、
地元民以外の観光客はここで降ろされて、入場料85元という馬鹿高いチケットを買わされる。
このチェック場所から松賛林寺までは、多分3㎞くらいの距離とは思うが、
入場券を払った観光客はシャトルバスで寺まで送迎するという仕組みだ。
3路バスは、地元民を乗せてそのまま寺まで行く。

ということで、地元民に紛れれば、85元は支払わずに寺まで行けるという目論見で、
チェック場所に来たとき、中国語が分からないことを幸い、知らぬ顔をして最後尾に座っていたが、
運転手がなにやら係員に言うや、係員が乗り込んできて、バスから出されてしまった。
そのどさくさで、3路バスの料金は支払い忘れた。
そう簡単には事は運ばない。仕方なく85元支払ってシャトルバスに乗る。


松賛林寺入り口、ここでチケットのチェックをしている。右手にトイレがある。

奥に外に通じているトイレがあり、そこからチェックなしでこの門内に入ることができる。

松賛林寺の入り口では、チケットの確認をする係が一人いて、
それでもここのチェックは甘く、外から入れるトイレが門の中にも通じていて、
そこから入ればチェックは逃れるのだ。
最初のチケット売り場のチェックが厳しいので、かまわんのだろう。

松賛林寺の中











さて松賛林寺はというと、チベット自治区のポタラ宮を目指しているのか、
あまりにも観光資源としての開発が見え見えで、こんなもんか、という感じは否めない。
本堂の中では、僧が祈りをした人たちから喜捨された金を堂々と数えていたりして、
その俗っぽさにいささか辟易とする場面もあった。
多分、見えない部分には僧達の生活が息づいているのだろうが。
1月にある跳神節と呼ばれる祭りの時に来れば、また印象は異なるだろう。

帰りは、3路バスとシャトルバスが並んで待っていたので、
直接3路バスに乗り、帰路に就いた。
町の途中で市場が見えたので、次の停留所で降りて市場を見物。
近くの店で干し松茸の値段を聞いたりしながら、歩いて宿まで帰ることに。


松賛林寺ではなく、街中の高級ホテル。

四方街の串焼き屋台で昼食にしようと、途中の超市でビールと水を買う。
串焼き屋では、昨日に続き松茸を始め、イカ、鶏肉など数本と、買ってきたビールで昼食代わり。
その後、別れて自由行動とし、博物館に行く。
博物館を見学し、しばしスケッチした後、広場でマーチングがあったので見物。

少し疲れたので帰宿し、本を読んで昼寝をする。
6時頃、やはり餃子が間違いないと、宿の女性に餃子屋を尋ねる。
チャオズの発音が拙くてやっと通じて教えてくれたのは、朝乗ったバス停近くの店。


水餃子及び麺の店

その店のメニュー

しばし歩いて、東北水餃鮮面王という名の店を見つけて入る。
餃子を注文したところ、店のおばちゃんから問い返され、それが分からない。
はぁ?という顔で困っていると、隣で食事をしていた女性2人が声を掛けてくれ、
「餃子は、大がいいですかそれとも小ですか?」という風な通訳をしてくれた。
中国の大は少々大過ぎるので、小を2皿注文する。
こんな風に、困っていると誰かが助けてくれ、感謝を重ねながら旅を続け、
旅がやめられなくなっていくのです。


通訳を買って出てくれた食事中の女性

その彼女たちのおかげで食べられた餃子

美味いといえば美味いかな、という麺。

餃子の後は、餃子の後普通でない麺(スープがなく、青椒牛肉絲をかけたような麺)を食べたが、
やはり麺は普通がいいようだ。
この店では、我々が食事中にも、家族と思われる若い男女6人が、
和気藹々と、手を休めることなくずーっと餃子を作り続けていた。
その様子を写真やビデオに撮らせてもらって、しばらく歓談した後店を後にする。


餃子を包む兄弟姉妹(?)。さすがに手慣れた作業で、皮を伸ばすも具を包むも手練の早業

超市に寄り、ヨーグルトと面包(パン)梅酒を買って四方街まで帰ると、
チベット族のダンスがあっていて、これはなかなか見応えがあった。
特にステップが複雑で、上手い踊り手の踊りは見飽きがしない。
暗くなり始めまで見て帰宿。


観光客も一緒に踊りの列に加わるが、複雑なステップに四苦八苦。

夜テレビのニュースを見ていたら、重慶の磁器口が水害にあったらしく、
一月前に旅行したところだけにリアルだった。
香格里拉最後の夜の眠りに就く。

旅の情報
※香格里拉も古城地区内の食べ物屋は相対に高い。
※3路バスは、1路バスの停留所と同じで、松賛林寺が終点。帰りはその逆。
※松賛林寺の入場券を逃れるのはきわめて難しい。
※途中の市場から古城地区までは2㎞くらいだろうか。
※博物館は見るほどのものはない。
※四方街のチベットダンスは、何曜日の何時からあるのか不明。

旅の経費
※朝食:コーヒー及びパンケーキ56元(2人)、松賛林寺入場券:85元、バス代:1元
※水、ビール代:6.5元、串焼き代:26元、ヨーグルト・面包・梅酒:17元、夕食:餃子、麺、ビール2本36元(2人)
※合計:156.75元

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中国は、雲南省へ行ってみよう  -8- 

2010年08月22日 | 中国の旅2010
7月25日、宿を8時頃出る。
高速客運站に歩いて向かい、香格里拉行きバスを待つ。
日本人男2人女1人の老年グループがいて、老年というには申し訳ないほど元気だが、
確か、大理の洋人街で見かけた人たちだった。

バスの中では、前後の席になり、いろいろと情報交換をした。
バスは麗江客運站に寄り、そこで数人の客を乗せて出発。
麗江郊外に出たところで渋滞に遭い、そこを抜けるのに小1時間かかった。
その後は快調にバスは山道を走り、道沿いの川の激流にも魅せられながら、
約3,400mの標高にある香格里拉客運站に着いた。

3人とはそこで別れ、我々はまず明後日朝の麗江行きバスを予約してから、
1路バスで古城地区を目指した。
目星をつけた停留所で降りると、続いて降りたきれいな女性が英語で話しかけてきた。
我々が中国人ではない旅行者と気づき、何か助けになればということだった。
これ幸いと、宿の場所を訊くが、彼女も知らないらしく、
携帯電話を取り出すと知り合いに尋ねてくれ、そのまま案内してくれるという。


四方街の手前の道

好意に甘えて、彼女の後を着いていくと、四方街を抜けかなり奥まったところに宿はあり、
しかし、バストイレが付いている部屋がなかったので、申し訳ないが断った。
すると彼女はいやな顔もせず、次の宿に案内してくれる。
入り口は古いが、奥にある宿泊棟はまだ新しい「有家客桟」に案内してくれ、
我々が部屋をチェックしてOKすると、フロントの若い男性とやりとりし、
1泊100元を80元まで値切ってくれた。
見も知らぬ我々のために時間を使って、ここまでしてくれる人もいるのだ。
多謝!


快適な宿だった有家客桟。1泊100元を80元に。日本人だけで値切るのは無理だろう。

荷を解いて、しばし休憩後、外に出るとしとしと雨。
四方街の串焼き屋台の一つに入り、ヤクと羊の肉、豆腐、ジャガイモをそれぞれ1本ずつ頼み、
メインの松茸だけは2本焼いてもらい堪能した。
今の時期が松茸の最盛期らしく、香格里拉では何処に行っても松茸に出会う有様だった。


串焼き屋台が7,8軒ある四方街。

これらの食材を焼く。松茸といかは1本5元と少々高い。

松茸串1本5元(70円)です。食べ放題な感じです。

お世話になった女性を尋ねて小耳に挟んだレストランに行くが分からず、
仕方なく早めの夕食を摂ろうというので、「YAKU BAR」というところに入った。
どうやらここが彼女のゆかりの店だったらしいが、不在ということで、
ヤクとチキンのカレーを注文して夕食。


古城地区外から四方街への道

再び四方街に帰り、古城地域のシンボルである巨大マニ車を目指す。
小高い丘にはチベット仏教の寺があって、その近くにマニ車がある。
さすがに高地で、そこまで上るのにいささか息が切れる。


マニ車のある丘

マニ車を回す。

ここから見た香格里拉の町並み

小雨の中、寒いくらいの気温に身を縮めながら帰宿。
息を吐くと白くなるので、10℃は切っているのだろう。
途中で買い忘れたビールと水を宿のお兄さんから購入。
この宿は食堂もやっているらしく品物はあるが、いささか高い。

旅の情報
※香格里拉客運站のバス時刻表は、チケット売り場にはなく、バス乗り場の上部にある。
※香格里拉客運站チケット売り場には英語の堪能が女性服務員がいる。
※9:30発の麗江行きバスは時刻表に記載がないが、グレードの高いバスである。
※1路バス1元は香格里拉客運站を出て右に行き、50mほどいったところに停留所がある。
※このバスの終点は、多分だが古城入口なので、最後まで乗っていればいい。
※客桟は数多くあるので古城地区での宿の心配はないと思われる。
※何より町には呆れるほどの数のホテルやビジネスホテルがあり、誰が泊まるんだろうという感じだ。
※さすがに麗江に比べると観光客は激減し、のんびり感はある。

旅の経費
※麗江行きバスチケット:52元(1枚)、1路バス代:1元、松茸串焼き等:19元、夕食:77元、ビール&水:18元
※合計:110元(1人当)   ※宿賃は後払い

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中国は、雲南省へ行ってみよう  -7- 

2010年08月20日 | 中国の旅2010
7月24日、朝7時に目が覚めるも、宿の入口の門が開かず、誰も起きていない。
7:30、従業員が来たところで、門を開けさせ外出。
9時過ぎ、束河村へ行くために、古城を出る。
香格里拉大通りまで歩き、乗り合いバスはすぐ見つかる。

束河村までは約4~5㎞で、すぐに着く。
降りたところに食堂があって、朝食がまだだったので入る。
麺を頼もうと思ったが、鍋に粥が湯気を立てている。
これこれ、と一杯ずつ頼んで、味がないので、ザーサイを一皿注文。
ここで持参のふりかけが活躍することに。特にごま塩との相性は抜群。


お粥とザーサイ、大活躍のふりかけ。

ゆったりと歩いて四方街へ。
ここも既に中国人ツアーの観光客の波が押し寄せ、
ネットにあるような、静かでのんびりした村ではなくなっていた。
ただ、所々に村人の生活が垣間見え、麗江の古城とは違う穏やかさがある。


束河村の土産物街

束河村の四方街で休憩する老人と

いかにも穏やかな村の路地

3つに仕切られた三道井という井戸。上流は食べ物を洗うところで、一番下は洗濯したりと、よく考えられている。

散策途中、村の人々が数人路地を入っていくのが見え、
何だろうという興味半分で我々もそこへ行く。「束河老人活動中心」という看板がある。
入ってすぐ広場があり、右の段上に、屋根付きの場所があって、
10ほどもあるテーブルを囲んで多くの人が食事をしている。
1テーブルを10人くらいの人が囲んでいる。えらい御馳走だ。


老人活動中心の広場と建物

段下の広場には座っている人や甲斐甲斐しく動く人がいて、
左の建物はどうやら調理場らしく、そこから広場にあるテーブルに料理が次々と出され、
食事が終わったテーブルに次々と交代で料理がセットされるという案配である。
その賑やかしさに魅せられて、持参のセブンスターをプレゼントしたりしながら、
「我々は日本人です」などと拙い中国語で喋り、ビデオや写真を撮る。

「食いてえなぁ」と丁度昼時もあって、見ていると煙草をプレゼントした男が、
仕切っている女性に、「この日本人達にも食わせろ。」みたいなことを言ってくれた。
こういう中国語は、だいたい勘で分かるものなのだ。
女性は、OK、OKという風に頷いて、空いたテーブルに我々と、
順番待ちしていた人たち7人を案内してくれた。
口には出さず、「ラッキー!」と顔が綻び見知らぬ人々と席に着く。


中国で最も豪華な御馳走でした。

食べ残しのテーブルはスタッフの手であっという間に片付けられ、
新しく料理がこれもあっという間に運ばれた。
なんと、ビール付きで、日本人の我々2人が飲むもんで、
1テーブル2本のビールは追加され、無料の大御馳走(今回中国旅行で最大の御馳走だった)の味もよく、
大満足の昼食と相成りました。
束河村の皆さん、見も知らぬ日本人2人をこんなに歓待してくれてありがとう。
謝謝你!では済まないくらいの思い出となりました。

再びバス乗り場に来て、麗江で乗った場所に戻る。
近くにある高速客運ターミナルで、翌朝の香格里拉(シャングリラ)行きバスチケットを購入。
ブラブラと歩いて帰る途中市場があったので、寄ってみる。
様々な食材の中にひときわ輝くのは、松茸ではないか。
買っているのを見ると、20本くらいはあると思われる松茸が60元とはびっくり。
我々は買ってもどうしようもないので、ライチを買って帰るがこれが美味でした。


市場の松茸屋さん。焼いて食ってみたい。

昼寝の後、格蘭大酒店に予約に行く。
帰国前日は麗江から飛行機で上海に向かうのだが、
客桟に泊まると、翌朝の出発が6時という早朝に宿の出入り口が開かない可能性が高い。
それでは帰国できない状態になるので、ちゃんとしたホテルなら早朝チェックアウトも可能ということで、
1泊320元という金額には目を瞑って、27日の予約をした。

6時から自由行動とし、私は文華街の右手の高台を散策する。
なかなかの風景である。客桟も多い。
超市で大理青梅酒を見つけたので、1本買って帰る。
相方は、核桃餅という菓子を買って帰り、これがなかなか美味しい。


古城のすぐ外、民主路の歩道で商売する綿菓子屋。


松茸の炒め物を含む夕食。

7時前に宿を出るが、今宵も古城はツアー客でごった返し、
レストランのユーロビートのような大音響の音楽に風情も何もなく、
古城の外に出て、3軒続いている食堂で、客引きのおばちゃんの勧誘が巧みな真ん中の店に入る。
選んだメニューは、松茸の炒め物、空心菜炒め、茄子の炒め物、ビール2本で72元。
古城内のレストランではとてもこの金額では食べられまい。
9時に帰宿し、喧噪の宿で青梅酒をあおった後、眠りに就く。

旅の情報
※香格里拉大通りには、高速客運ターミナルや、束河村行き乗り合いバス場や、空港行きリムジンバス乗り場がある。
※格蘭大酒店は、水車の通り向かいにあり非常に便利。フロントには一晩中誰かいるので、チェックアウトは何時でもよい。
※水車から左に折れ、突き当たりが民主路。民主路の右手に行くと黒龍澤へ行く。
※一方、民主路を左に行くと、すぐ歩道橋があり、これを渡ると百貨店がある。ここで酒や干し松茸、雲南コーヒー、中国茶、菓子等の土産品は調達できる。
※Tシャツ等の土産品は、古城内の店で購入する。必ずディスカウント交渉すること。
※古城内の客桟に泊まるなら、五一街や七一街から路地を入った場所が静かでいい。文華街沿いはレストランの大音響で遅くまで煩い。
※客桟での早朝のチェックアウトは難しいと思われる。試してはいないが、7時過ぎだとたいていのところは開いていない。

旅の経費
※水:2元、束河村バス往復:4元(一人)、粥2杯とザーサイ一皿:5元、シャングリラ行きバス代:61元、
※ライチ:7元、大理青梅酒:8元、核桃餅:10元、夕食:72元
※合計:118元
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