ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

今冬の収穫

2015年01月27日 | 酒と料理と
ほんとうに数年ぶりの、久しぶりに酒の話題。
最後に酒の話をブログに載せてから幾星霜。
あれから、さて何種類の日本酒を飲んだでしょう。
多分、百種類は下らない(でしょう)。

今まで飲んだ日本酒で、マイベスト3を挙げるとしたらはて何だろう。
まず、鍋島のオレンジラベル。
次に、村祐の微発泡(ここ最近作っていないのか、お目にかからない)
あと一つ挙げるとすると、黒龍の垂れ口・黒牛の純米生(いずれも冷蔵保存で半年以上経過したもの)。
仙禽、陸奥八仙、楯野川、九平次、十四代、などなどいずれも甲乙つけ難し。

結局、日本酒は、様々な表情を持って飲み手の前に現れる。
その時々の気分で飲みたい酒が決まり、嗜好も変化する。
だから甲乙をつけるのはなかなかに難しい。
自分一人の好みなのに、季節や気分でおいしい酒が異なるのだから、ベスト3は無意味なのだろう。

それでも敢えて「鍋島」のオレンジラベルはなぜか。
芳醇な香りとさわやかな甘味、非常にバランスのとれた酒で、一杯で虜になった酒。

「村祐」の微発砲は、数年前に一度だけ飲んだ酒で、それ以降作っていないのか、
全く情報が入らないのが残念。
一口飲んで、これを酒だと思う人はいるのだろうかと言うほどジューシーで、
もう一度飲んでみたい。
上喜元の純米微発泡や獺祭のスパークリングも同じような日本酒だが、
敢えて、全く異なると言わせていただく。
村祐さん、お願いです是非また作ってください。待っています。

今年、日本酒で一つ収穫があった。
たかちよ純米大吟醸 黒ラベル無調整生原酒厳選中取り本生。
甘みがあって、芳醇、香りも豊か。
久々にこれはという酒に出会った気がする。

だが、これがベスト3の一つかと言われると、??である。
鍋島と村祐ほどのインパクトには少し欠けるのか、
あるいは口が肥えすぎたのか、はて。

日本酒の世界は広くて深い。
決して満足しない杜氏や作り手の懸命さに、敬意を表して頂くだけである。
コメント
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