ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

秋田青森の旅 -6-

2010年10月30日 | 東北の旅2010
11月14日は弘前からバスで白神山地に向かう。
18:46分弘前発の寝台特急「あけぼの」で上野まで帰るため、
弘前駅のコインロッカーに荷を預けてバスターミナルに行く。

バスはグリーンビレッジANMONまで行って、
そこからは暗門の滝を目指してトレッキングすることになる。
川沿いに行く短距離コースと、ブナ林散策を通る遠距離コースとあるが、
この日は、川沿いの道は落石の恐れありということで通れなかった。


ブナ林

ブナ林の散策コースはあくまでも静かで、
最近の熊被害をニュースで見たことを思い出すと、いささかビビリそうになった。
世界遺産になるほど自然のブナ林が白神山地に残った理由については、
他の山地のブナの木が鉄道の枕木として伐採されたにもかかわらず、
ここは不便で、活用するには適しなかったから伐採を逃れたらしい。

暗門の滝までは結構な上り下りがあって、それでも1時間少々で到着。
まずは第3の滝を前に休憩し、第2の滝を目指す。
奥になるほど上流になるので、標高が上がるのは当然で、ただ登る。


川沿いを滝へ向かう


第3の滝


第2の滝


第1の滝

第2の滝でも少し休憩し、第1の滝を目指す。
既に見物を終えた団体トレッカーとすれ違い、
「おお、年の割には元気な人々」などと感心するが、振り返れば自分もそう変わりない。


帰りの川沿い

帰りはひたすらグリーンビレッジを目指して歩き、
猿の泣き声を聞き、姿を見ては自然の真ん中を実感する。
グリーンビレッジで、キノコ汁で昼を済ませ、バスを待つ。

再びバスで弘前駅に帰り、4時前に循環バスで弘前城と反対側に行く。
こちらは住宅街で、目指すは回転寿司。
教えてもらった店に入り、3点盛りを4皿食する。
いずれも北の海ならではの新鮮な海の幸。
回転寿司屋も地元チェーンで、全国チェーンの店はない。
さすがに海の幸豊富な青森と感心する。
ネタの新鮮さと大きさにすっかり満足し、近くのスーパーで土産を買う。

5:30頃駅に帰り、ビールとつまみを仕入れ、寝台列車を待つ。
「あけぼの」のB寝台個室の2階に席を取っていたが、狭いのには呆れた。
出発と同時にビールを空け、今回の旅の無事を一人祝う。
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秋田青森の旅 -5-

2010年10月29日 | 東北の旅2010
10月13日の朝はゆっくりの出発。
JRのウェスパ椿山の駅は目の前にある。
朝から雨模様だったが、出発する頃には雨も上がっていた。

乗り込んだ普通列車は、五能線をさらに北上して、終点弘前駅に昼過ぎに着いた。
駅のインフォメーションに行くと、地図をくれ明日の白神方面の案内もしてくれた。
いったん駅前の東横インに行き、チェックイン前だが荷物を預かってもらう。
再び駅のインフォメーションに行き、無料自転車を借りる。


五能線を内陸に入ると途端にリンゴの果樹園が目につきだす。

自転車でブラブラと町を見ながら観光スポットを回って行く。
弘前市は洋館が残っていて、それが一つの観光スポット。
もう一つ、以外だったのは非常にお寺さんが多いということだ。
両側が寺だけの通りがあって、それなりに壮観である。

弘前の寺社






この両側は全てお寺さん。

駅近くの市場で買った、貝の串焼きとキンキの西京焼き、
それにコンビニのおにぎりを弘前城の公園で昼食。
4時前に自転車を返して、ホテルにチェックインする。
しばらくゆっくりと部屋で過ごし、日暮れを待つ。

弘前に残る洋館





6時過ぎに、駅からそう遠くない地元民で賑わう居酒屋に入る。
青森弁が飛び交う店内のカウンター席に座り、まずは生ビール。
ここでは地酒の田酒を飲みながら、新鮮な刺身や八戸の鯖を食する。
2時間ほどまったりと過ごし、宿に帰る。
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秋田青森の旅 -4-

2010年10月27日 | 東北の旅2010
10月12日は秋田から白神山地の日本海側にあたる、十二湖へ行く。
秋田駅からリゾート白神1号に乗り込む。
この列車は全席指定で、2日前に角館駅で指定券を取ったとき、既に残席17という人気列車。
JR東日本では、五能線を走るこの列車のコマーシャルをよく流している。


リゾート白神1号


秋田地方の掛け干し。九州では見られない方法。


五能線の見所では列車はスピードを落とす。

東能代駅で進行方向が逆になった列車は、能代駅で5分ほど停車し、
駅のホームに設けられたバスケットボールのゴールに一人1回シュートのゲーム。
さすがに能代工業でならしたバスケの町。
日本海の海岸線を列車は走り、観光目的だけに作られた十二湖駅に着く。

十二湖の風景














ブナ林の森


本場も真っ青の日本キャニオン

駅前から、奥十二湖バス停までバスで移動し、
湖、というよりそこかしこの池を散策しながら見ていく。
一番奥にある青池という澄んでいながら真っ青な池を皮切りに、
ブナ林の中をゆっくりとしたペースで回る。
最後は、日本キャニオンという、
本場のグランドキャニオンが聞いたら、青筋立てて怒りそうな名所を見て、十二湖駅に着く。


十二湖駅からの日本海

駅からは、再度バスで「ウェスパ椿山」へ行く。
今日の宿があるところで、初めての1泊2食付きの宿だ。
本来ここは家族やグループで来るところで、宿泊施設はコテージになっている。
ただ、ビジネスプランというのがあって、一人でも泊めてくれる。
コテージは2階建てで、温泉が出るバスルームに台所、
ベッドは1階と2階に計4つある。
ここに一人は贅沢だが、ちと虚しい。


ウェスパ椿山のコテージ。奥が日本海で展望風呂はそちらの方にある。

日本海を望む展望風呂に歩いて行って、
風呂では、この土地の人だという92才のおじいちゃんとしばし話す。
この年代の人だと、方言が4割くらいは聞き取れない。

夕食はビジネスプランということだったが、他のグループと遜色なく、
新鮮な海のものがあって、大満足だった。
宿の回りは何もなく、食後は広々としたコテージで一人寂しく過ごしたのです。
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秋田青森の旅 -3-

2010年10月26日 | 東北の旅2010
10月11日3連休最後の日は、横手をゆっくりと出発し、
昼前に秋田市に着いた。
荷物を駅に預けて、千秋公園に行く。
藤田嗣次のコレクションがある美術館に行き、1時間ほど過ごす。


千秋公園の坂を上る


秋田城の階段、先に城が見える。

秋田城を見物し、ブラブラと散策した後、
これまた遅い昼食を駅前で摂って、ビジネスにチェックインする。
しばし宿でゆっくりし、近所のショッピングセンターなどを見て歩く。
午後6時過ぎに、近くの魚が美味そうな居酒屋のカウンターにつく。


秋田の町並み。

サザエとホタテ、それにハマグリの焼いたのをもらい、
生ビールを傾けると、生き返る思い。
しかしこの日は昨夜の地酒が効いたのか、あまり飲めない。
あと2品ほど頼んで、飲み物は梅サワーという女子並み。

秋田市の夜はおとなしく過ぎたのであります。
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秋田青森の旅 -2-

2010年10月25日 | 東北の旅2010
今回の東北の旅ではメインが3つあって、
一つは白神山地を歩くこと、もう一つはJRの五能線を行くこと。
最後に、東北の温泉にいくつかは行ってみること。
ついでに角館市と秋田市、弘前市の観光、横手焼きそばの賞味など。

で、2日目はその一つである温泉巡り。
東北でも有名な乳頭温泉は、角館駅前からバスで行くことができる。
終点で降りると、歩いて数分のところに数軒の温泉があり、
まずは蟹場温泉に行く。


蟹場温泉の混浴露天風呂。さすがに女性の客はいない。


同様に内風呂。青森の三沢から来た人としばしの温泉談義。

蟹場温泉の湯は乳頭温泉の他の宿と違って澄んでおり、
泉源はかなり熱く、湯ノ花が浮いているのが特徴。
内湯と露天風呂に入り、次に木造校舎を利用した大釜温泉に行く。
ここは白色に薄い茶色を流したような色の湯で、
白濁とまではないが、なかなか雰囲気のある濁湯である。


今少しで紅葉というところ

もう一軒ほど巡りたかったが、付近に昼食を摂る場所もなく、
仕方なく乳頭温泉郷を後にした。
角館にバスで着いた後、横手に向かう。
大曲で乗り換え、横手に着いたのは3時過ぎになっていた。

駅前の「食い道楽駅前店」で、遅い昼食がてら、B級グルメチャンピオンの横手焼きそばを食べた。
その後近くのホテルにチェックイン後、散策するも、実に何もないところで、
おまけに雨に降られて早々に引き上げる。

ホテルの展望温泉に入って体を休め、しばし部屋で休憩のち、
すぐそばの小さな居酒屋「鳥九」に入る。
既に4~5人の客があり、一番奥のカウンター席に座る。
隣二人は地元の客で、麦焼酎のいいちこを飲んでいる。
酒所の秋田で麦焼酎か、などと口には出さず、生ビールの後は地酒を頂く。

おかみさんの接客は暖かく、いつしか地元客との話も弾み、
彼らの仲間が2人ほど増えてからさらに賑やかになり、
杯は進み、すっかり良い気持ちになって宿に帰った。
小さな居酒屋はこれがいいんだな、などと呟きながら。
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