ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

大根の季節

2009年10月30日 | 酒と料理と
大根や蕪の季節になってきた。
蕪には少々早いが、我々の畑の大根は食べ頃になってきた。
聖護院大根にはもう少し。

先日上さんが作ってくれたおでんに入っていた大根は、柔らかく味が染み込んで何個もいけた。
里芋も柔らかく味が染みて、至高の味わい。
朝晩冷えてくると、鍋物やおでんが旨い。
なんといっても、里芋、大根、つくねイモ、生姜、ジャガイモ、サツマイモ等々は自家製だ。
有機肥料に無農薬の安心野菜を取り立て(ジャガイモを除き)で食べられる。

大根を鰹出汁で柔らかくなるまで煮る。
酒とほんの少しのみりん、薄口醤油を加えた出汁だ。
竹串で刺して、スッと串が通ればOK。
鍋から取り出しておき、熱を冷ましておく。

つくねイモの皮をむき、サイコロ状に切って、
冷ましておいた大根と一緒にフードプロセッサーに入れる。
つくねイモは自然薯くらいに粘りが強いので、よく混ざるまで回し、
混ざったらボールに取り出す。

これに生椎茸と海老の身を刻んでボールの中でさらに混ぜ、少し塩を振る。
匙でゴルフボール大に取り分け、片栗粉をまぶしておく。
これを2~3個器に入れ、中に熱が通るまで蒸す。

蒸し上がったら、大根を煮た出汁に水溶き片栗粉を加えてとろみを出し、器に注ぐ。
その上にミツバと柚の皮の千切り、なければ小ネギでも何でもいい、
ミツバの代わりに青物を刻んで散らせばできあがり。

大根を味わいたいときは、少し粘りの弱い長芋に、
生椎茸と海老を刻んで混ぜ込み、煮込んだ大根の上にこれを乗せて蒸す。
あとは上と同じで、熱々の大根蒸しのできあがり。

さて、これには何を飲むか。
できたてのにごり酒。
菊水の五郎八、20度を超すアルコール度数のつよ~い酒だ。
これをオンザロックでキリッと冷やし、熱々の大根との対比を楽しもう。
極楽、極楽。飲めれば極楽。
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日本酒の数々

2009年10月27日 | 酒と料理と
日本酒で、インパクトのあったものがいくつかある。
燗酒が主体で、宴会でしか飲まなかった中、
「上善如水」は、その香りと端麗さで、日本酒の印象を一変させてくれた。

出羽桜の「桜花吟醸」もまた同じ系列で、
フルーティーな香りに魅せられた酒である。
淡麗に物足りなくなったとき、出会ったのが、黒龍の「吟醸垂れ口」
フルーティーな香りと濃醇な口当たり。
全く異質な日本酒との出会いだった。

須藤本家の「山桃桜(ゆすら)」は非常にきれいな酒質で、
香り高くて、女性好みの酒であった。
有名な「十四代本丸」もまた、そのコストパフォーマンスでインパクトのある酒だった。
愛媛にある酒六酒造の「吹毛剣」は非常にきれのある酒で、これも印象は強かった。

テレビで紹介されて品薄になったもので、「村祐」という新潟の酒がある。
なかなか手に入り難いので、ここ2年ほど飲めないのが残念である。

すでに100種類以上の酒を飲んだが、当然当たり外れはある。
しかし、そのほとんどは旨く飲めた。
味は様々である。
淡麗で辛口もあれば中口、甘口もあり、
芳醇で辛口、中口、甘口がある。
その組み合わせで日本酒は飲み飽きない酒である。

日本酒は、一升で3,000円以内のものが基本である。
高ければ旨いのは当然で、安くて旨いのを探すのが楽しい。
最近、本州一という酒を飲んだが、これは値段の割に旨かった。
広島の安芸市にある梅田酒造が醸した作品で、初めて飲んで唸ったものだ。
これだから日本酒探しはやめられない。
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里芋の季節

2009年10月23日 | 酒と料理と
里芋が必要になったら、畑に行って収穫してくる。
掘りたてのものを手作りの簡易芋洗い器で泥を落とし、
皮をむいてから、鍋に入れて火にかける。
沸騰して、泡が出たら芋を取り出して、水洗いする。

薄口しょうゆといりこをフードプロセッサーで粉にしたものを入れ、みりんと酒を加える。
落し蓋をおいて柔らかくなったら、濃い口しょうゆを少し入れて、
ひと煮立ちして出来上がり。
味がくどくなるので、あまり砂糖を加えないほうがいい。

オレ流の芋の煮っ転がしである。
沢山作っておいて、余った煮っ転がしは、別に使う。

安い牛肉の切り落としの脂分の多いところを買って、
これを包丁でたたいてミンチにする。
味付けはいろいろある。
基本は、醤油味の甘辛味。
豆板醤でいためて中華風の辛口に。
キムチを刻んで混ぜて炒め、韓国風に。

まず、芋の煮っ転がしをつぶす。
これに少量の片栗粉を混ぜ、よく練る。
この生地で、先に炒めた材料を包む。
後はコロッケの要領で衣をつけて揚げる。

煮っ転がしで、芋に味はついているので、たれをかける必要はない。
チーズを入れてもいいが、チーズはどちらかというと、ジャガイモに合う。
里芋は洋風にするには少し泥くさい感じがする、と言っては里芋に失礼か。
いい意味での泥臭さではあるのだが。

さて、酒となると何にするか。
若干泥くさいコロッケ風ということで、
球磨は多良木町の木下醸造所が醸す長期貯蔵の「茅葺」
なかなかのこくで旨い。ここは有名な「文蔵」を造っている酒蔵でもある。

多良木町には娘が仕事でお世話になっている。
焼酎ともどもよろしく。
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高菜

2009年10月21日 | 日記(?)
先日、高菜の種を播いた。
阿蘇高菜の種播きは、大体10月20日前後になっている。
今年は少し早めの種播きだったかもしれない。

種を蒔く1週間ほど前に、畑に堆肥を入れた。
阿蘇の畜協に軽トラで堆肥を購入に行き、
ブルのスプーン2杯で1,000円という格安さ。
ただし、完全に醗酵していないものだったので、
播いてしまうまでに、臭いで数度休憩を強いられた。

高菜は堆肥の有無が出来の良し悪しに、大いに関係してくる。
肥料が効いている畑の高菜は、茎が大きいのに柔らかい。
うま~い高菜漬けが出来るのだ。

高菜の種は、あまり密集して播いてはならない。
パラパラの状態で十分であるが、あまりに隙間が空いてはもったいない。
今年は十分な畑の広さがあったので、結構な量の収穫があるだろう。

逆に収穫時が大変と思われる。
高菜は鎌で切って収穫することが出来ない。
手で折って収穫するので、時間がかかるのだ。

今日は、早朝の温度が2~3℃程度で、今年一番の寒さだった。
秋から冬にかけてのこの寒さが、阿蘇高菜の独特の旨みを作るのだ。
温暖な冬だと、高菜は太りすぎて、辛味も少なく、大味になる。
高菜に関しては、まだまだ温暖化の影響は受けていないようだ。

小さく芽を吹いた高菜畑で、来年の春に思いを馳せる。
農作物を作っていると、季節と時の巡りが肌で感じられる。
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ロアッソ熊本

2009年10月19日 | 日記(?)
いささか残念な試合だった。
サッカーフェスティバルで、12,000人以上の観客を前にしての試合にしては、
お粗末の一言。

最初立ち上がりの数分だけで、残りの40分はアビスパ福岡のペース。
案の定、先制点を取られ、ロアッソはシュート1本も打てず前半終了。
ロングボールを蹴るだけの退屈な展開にがっかりしたファンは多かったはずだ。

スタジアムの上の方から試合を見ていると、
スペースや選手の動きがよく見える。
なんであそこにパスを出さないんだ、そこでロングボール蹴るのかよ、
そういった気持ちになってしまう前半戦だった。

後半は、いくらか持ち直して、パスが繋がる場面はあったが、
それでも決定的な場面はなく、見るところのない試合だった。
これだけの観客が集まるのは久しぶりで、
こういうときこそ、ガッツを全面に出して、勝ちに行くんだという気迫を見せて欲しかった。

昨日は、多分混雑するだろうと予測して、
国体道路沿いにある花苗販売の所に車を止め、
自転車でKKウィングに行った。
片道約2㎞で、自転車では物足りないくらいの距離だった。
案の定大変な混雑だったので、自転車は正解だった。

さて、昨日の試合で、何人の新しいファンがスタジアムに行きたいと思ったのだろう。
あまり芳しい予想はできないような気がする。
ロアッソにヒーロ-が出るかしないと無理かな。

今朝の新聞を見ていたら、インタビューに答えた人の名が出ていて、
私の知り合いだったのでびっくり。
W君が、子供2人と観戦に行っていたようだ。
これに懲りず、また行ってやって下さい。

熊本の誇りと勇気を、その試合で示すことを期待して、
頑張れロアッソ。
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