ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

シードル(林檎の酒)は意外に評判で

2020年06月28日 | 酒と料理と
林檎から造られる酒はフランス語でシードルと呼ばれている。
ブドウ栽培の北限を超えたフランスの地方が有名な産地だそうだ。
イギリスでは、英語でサイダーと呼ばれ、ビールのような感覚で大抵どこのパブでも愉しまれているという。
その他にもヨーロッパ各地でも、呼び名は異なっているが、林檎の酒はあり、
リンゴを原料としたお酒は世界各国で愉しまれているらしい。

ワインと同じく、ポリフェノールを含有していて、健康にもいいという(飲み過ぎなければの話)。
で、今回の国産シードルについて。
日本最大の林檎栽培地である青森県にある林檎の自家栽培農園の森山園。
ここでは、自社で栽培するりんごの摘果時に捨てられてしまう未成熟りんごを使って、
自社工場にて醸造、 「TEKIKAKA(テキカカ)シードル」を作っている



そこのサイトで見ると、樹上に成る9割の実は、手作業で摘果し捨てているという。
これを何とか利用することはできないかという思いで作られたのが、TEKIKAKAである。
未熟りんごには、リンゴポリフェノールが成熟果の約10倍高濃度に含まれているそうで、
1本(330ml)あたりに含まれるリンゴポリフェノールの量が、リンゴ6個分含まれているという。

過日、BS1で放送があった「コウケンテツの日本100年ゴハン紀行」で紹介があり、
初めて、日本でもシードルが作られていることを知った。
で、早速試してみる。

グラスに注いだ感じは、色と言い泡立ちと言い、ほぼビールである。
口に含むと、爽やかな果実の香りがする。
味は少し苦みがあるが、ビールほど強くはない。
全体に爽快な飲み心地である。確かにサイダーという感じか。


(画像は全て森山園のサイトから拝借)

奥方には意外に評判がよく、林檎の香りがいいそうだ。
だからといって、彼女は「私が金を出す」とは決して口にしないのだ。

330入りの瓶で、1本あたり660円(税込み)で、送料も必要なので、決して安くはない。
お試しに飲んでみたらいかがでしょう。
https://moriyamaen.jp/product/
で販売しています。

最近酒の話題が多いですが、決してアル中にはなっていません。
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残り物で梅酒を作る

2020年06月26日 | 酒と料理と
毎年梅酒を作る。
一昨年は、ホワイトリカーで梅酒用のビン容器で2本作った。
そのうちの移した4合ビン1本のみはまだ寝かせてある。

昨年は、ホワイトリカーの他に、家にあった泡盛の古酒を中心にしたものと、
これも飲んでなかった焼き芋焼酎を中心とした焼酎で計3本を作った。
一升瓶で3本できたので、各々何が原材料か記して保存してあるが、
ホワイトリカーが材料の梅酒は既に底をついた。
飲み手は主に奥方で、私は一升瓶のうち、1合ほども飲んだだろうか。

味は原材料によって少しずつ異なる。
ホワイトリカーのものはいかにも梅酒という味で、
泡盛や芋焼酎のものは、その香りがいくらか残り、
ホワイトリカーに比べて、コクを感じるのは気のせいか。

梅酒を作るのは、梅を頂くからで、梅干しよりずっと簡単に作れるからである。
今年は不幸にも梅をもらえなかったので、梅を買ってきて、
アルコールは、ブランデー中心のものと、ウォッカ中心のものを2本仕込んだ。

ウォッカは20年ほど前に一時ハマったこともあって、開栓していないのが2本、
半分ほど残っていた、オールドウォッカの3本で大体事足りた。
ブランディは、開栓していないビンはなく、全部残り物である。
これも既に10年以上口を付けていないものが多く、でもまあ大丈夫だろう。
実はこのブランデーの残り物は、かなり高額なものだった。
ヘネシー、レミーマルタン、ナポレオン等々で、VSOP以上のものが多かった。
もちろん全ていただき物である。
今年の仕込みで、棚がスッカラカンになって10数年振りにすっきり片付いた。


こういうビンもありましたな。ちょい高そうでしょう。梅酒にしたら罰が当たります

今年は仕込みが遅かったので、10月には飲めるかなと思うが、
焼酎との違いもあるので、9月になったらちびちびと味見しよう。
楽しみである。

先日、近所のディスカウントショップに行ったら、梅酒コーナーがあって、
原料アルコールはホワイトリカーの他に、梅酒用のブランデーの他、
ナント日本酒まで販売していた。

市販の日本酒はアルコール度数が20度以下なので、梅酒に用いてはならないと言われている。
梅酒を作る際の決まり事の一つに、アルコール度数を上げてはならないという規則があって、
度数20度以上のアルコールだと、果実をつけ込んでも度数の変化がないとされている。
確かに店で売られていた梅酒用の日本酒のパックには、AL20度以上と記載してある。
来年はこれで仕込んでみますかな。

味の報告は10月頃にでもいたしましょう。
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日本酒の贅沢

2020年06月18日 | 酒と料理と
先日新築祝いのお返しに、「川中島 幻舞 大吟醸 Premium 原酒」を頂いた。
寡聞にして聞いたことがない酒だったので、ネットで調べたところ、1升11,000円の値がついていた。
熊本弁で言うところの「ひったまがった(とても驚いた)」である。


幻舞 大吟醸

さすがにこの値段の酒を買ったことはないし、買えもしない。
酒米は山田錦、精米度は35%、蔵元は長野県にあり、杜氏は酒蔵杜氏の千野麻里子さん。
蔵元の一人娘として、醸造・微生物学を東京農業大学にて学んで、
藏元で修行中に急逝した父の跡を継いだそうで、とても綺麗な人である。

だからというわけではないだろうが、この酒もメロンのような香りの綺麗な酒である。
久しぶりに豊かな気分で酒を味わいました。

ついでにその前に飲んだ、大嶺酒造の「Ohomine」ブランドの純米酒も秀逸でした。
値段は三分の1以下だが、酒の味が三分の1になるわけではないのは言わずもがなで、
日本酒はその個性を味わうものだと改めて認識する。


Ohomine 純米酒

さて、酒の肴は何にするかって?
まず、冷凍保存してあるホタテの貝柱を解凍する。
生でも食べられるので熱を入れずに、四つ葉乳業社の発酵バターを少し溶かしてホタテにまぶす。
バターの塩気があるので、塩はせずに、カンボジアから買ってきたピンク胡椒を挽いて掛けるだけ。
なんという贅沢、これに極まれり。
一人で飲んでごめんなさい。
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