ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

晴耕雨読   ー冬ー

2011年01月12日 | 農作日記
冬の作物で収穫するのは、
白菜、青首大根、聖護院大根、蕪、ほうれん草、水菜、チンゲンサイ、ネギくらいである。
畑はハウスではないので、季節のものしか収穫できない。
トマトやキュウリは論外である。

まず白菜。
今年の冬は寒く、阿蘇では最低気温は毎日氷点下の有様である。
明日の予報では-7℃まで下がる。ということで、白菜が美味い。
野菜は寒くなると自身に甘みを蓄えるのだろう。
寒さに耐えた白菜は、甘く柔らかい。
鍋にしてもよし、白菜漬けなど絶品のものができる。

甘さといえばびっくりしたのがほうれん草。
元日の雑煮に入ったほうれん草が甘くて、こんなに甘いのは初めてだった。
聖護院大根も柔らかくて、煮込むと柔らかくて甘みが出る。

プリぷりに太ったネギを3㎝くらいに切って油を引いたフライパンで焼く。
これにニンニク味噌をつけて食べると美味い。
水菜は鍋によし、サラダによし。

ところで、漬物用の大根を11月に収穫して畑の空いたところに掛け干ししておいたのだが、
先日これを取り込んで、湯で洗い、薄く切って付け汁に漬け込んだ。
鹿児島の山川漬けに近い漬物作りだ。
本数が半端じゃなかったので、4時間以上の作業になった。
1週間もすれば食べられるだろう。
大根は干せば、食感も香りも別物になる、不思議な野菜だ。

年が明け、春になれば3月下旬には高菜の収穫がある。
今年の植え付け面積は昨年より広い。
収穫時期を考えると、いささか気が重い。
ま、楽しみでもあるのだが。
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晴耕雨読  Ⅵ

2010年09月25日 | 農作日記
先日、娘が図書館から借りてきていた中に、
有川浩著作の「三匹のオッサン」という本があった。
何気なく手に取ってみたら、これが面白く、一気に読んでしまった。

筋立ては、還暦を迎えた、今風に言えばアラ還の親父3人が、
それぞれの特技を生かして、町内の悪をバッタバッタと切る、といったものだ。
こんなに単純に括ったのでは、この本の面白さは味わえないし、作家にも申し訳ないのだが、
これを縦糸に、その3人の孫や奥さんが絡んで横糸となし、
それぞれの関係や会話が、世代のギャップを表して、本の味付けとなっている。

面白かったので、つぎに同じ作家の「フリーター家を買う」を読んでみたが、これも一気に読んでしまった。
不明にも有川浩という作家は、読んでしまうまで男だと思っていた。
正確には、アリカワ ヒロという女性の作家で、その他「図書館戦争」などの著作がある。

いまだ前述の二作しか読んでいないが、機会があれば別の作品も読んでみようと思っている。
最近は、どちらかというと軽い小説の方を読むことが多い。
熊本弁で言う「こらえ性根(じょうね)」が無くなってきたのだろう。
サッと読み流すようなものでないと途中で止めてしまうことがあるようになった。
根気がなくなってしまったのだろう。
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晴耕雨読  Ⅴ

2010年09月15日 | 農作日記
久しぶりの晴耕雨読。

昨年は雨が少なくて、里芋の水遣りに数回通ったが、今年は適度な雨に恵まれてその必要はない。
既に夏野菜の時期は過ぎかけていて、
キュウリの収穫は終わり、茄子とトマトも終盤を迎えて、あと数日いうところか。
インゲン豆の蔓も枯れかけて、いよいよ終わりを感じさせる。

先日、ジャガイモの植えてあった方の畑を耕し、
石灰と堆肥を撒いた後、もう一度耕して、マルチを張ったところに白菜を移植。
その他、青首大根に漬物用大根、聖護院大根を五畝ほど植え付けた。
その大根類の芽は既に出ていて、今朝の適度な雨で本葉が出るのもすぐだろう。

ほかには、人参とほうれん草が二列ずつ、チンゲンサイと水菜を余った畝に撒いて、
人参とほうれん草は芽が出るまでに少し時間がかかるのでまだだが、後者は既に芽が出ている。
阿蘇高菜の種は、畑で種取り用に干しておいたものを先日処理して、
いつでも撒けるように種を収穫してあったので、
正月の青物にできるならということで、畑の隅に少しだけ撒いてある。
3月収穫用の高菜の種まきは10月下旬になるだろう。
そうそう、こちらにはサツマイモが少し植えてあって、今月末くらいが収穫かな。

上の方の畑では、里芋が勢いよく茂り、先頃少しだけ植えてあった早生品種を掘ったところ、
かなりの数の芋が収穫でき、3軒で分けて初物を楽しんだ。
つくね芋の葉も青々と茂り、今年も収穫は間違いないだろうが、残念ながら、生姜は失敗だった。
その他、後輩にもらったホースラディッシュも勢いよく葉を伸ばしている。

最近は、少し気温も下がり、畑仕事も楽になってきた。
週一程度の畑仕事も、4人集まればワイワイと茶を飲んだりと、楽しいものだ。
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晴耕雨読 Ⅳ

2010年07月13日 | 農作日記
あまりの雨の多さと、晴れ間のタイミングの悪さで、
つい先日ジャガイモ掘りをしたが、2割近くが駄目になっていた。
時期を外すと芋が腐れて、それが伝染して、
一株全部が駄目になっているものもある。

本来、6月の終わりの晴れ間に収穫するのが最適で、
この頃までの方が晴れた日が多い。
7月に入ると、晴れ間を続けて望むのは難しくなる。
そんな中での収穫だから仕方ないのかも知れない。

ジャガイモの他には、キュウリの収穫が始まった。
キュウリは取り切れないほどなりはじめる。
だが、収穫時期は短くて、それ故にあんなに沢山成るのだろう。

それからインゲン豆。
これも収穫しきれないくらい実をつける。
ピーマンも食べ頃だ。
茄子は、植えた時期が遅かったので、あと1週間くらいから収穫できるだろう。

キュウリは、先日ぬか床を作ったので、ぬか漬けにする。
ぬか漬けといえば、遙か昔のこと、アフリカはタンザニアに滞在中、
糠がなかったので、トウモロコシの粉で代用品を作った覚えがある。
これでも、それなりに漬物になるのだ。
我が家は、家庭用精米器を使っているので、糠には困らない。

上さんは甘酢漬けとか、辛子漬けを作っている。
浅漬けの元を作って、それに漬けてもいい。

とりたては生食でも美味い。マヨネーズやもろみでもいいし、
スイートチリソースとコチジャンを混ぜたタレでも旨い。
ポテトサラダにたっぷり入れても美味いのだ。

昨日なんぞ、我が家の野菜ばかりが夕食のおかずで、
タンパク質ゼロ。
たまには焼き肉か、生姜焼き食わせろ、と言いたくなる季節になってきた。

阿蘇は今日も雨。
雨読に励む日か。
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晴耕雨読  Ⅲ

2010年06月10日 | 農作日記
やっと茄子の苗も植わった。
トマトは屋外に植えると皮が厚くて食べづらいということで植えなかった。
キュウリの蔓が伸びるように、竹を切ってきて支柱を作り、
エビスカボチャの苗を時期をずらして少し植え付けた。

里芋は、ほぼ100%出芽。
つくね芋も70%くらいは芽が出ているが、もう少し出るだろう。
生姜の芽はずいぶん遅いのでまだだろう。
芽が出にくいオクラも半分以上は出ているようだ。

ジャガイモの収穫は、梅雨の合間を縫ってすることになる。
先日病気かなと思われた葉も青々と茂って元気になっている。
サツマイモは少し活着していないようなものもあるが、葉は出てくるだろう。
タマネギの早生系は収穫したが、普通種はもうそろそろ収穫だろう。

こうしてみると、ずいぶんいろんな品種があることが分かる。
このほかにも、豆やニガウリ、ネギなどが1列づつ植えてあるのだから。
畑に行くといつも半日労働になる。
先日も茄子の植え付けで行ったが、それ自体は30分もかからない。
ついついキュウリの支柱作りや、高菜の種収穫など、
ほかの仕事も目について、4時間近くの労働になる。

最近は、あまり畑仕事が苦にならなくなってきている。
これも習慣というものだろう。
黒いマルチが張られた畑を見て、近所の農家の人が通りがかりに、
「あんたたちも、百姓まではいかんけど、九十九姓くらいにはなったな。」
とお褒めの言葉をいただいた。

そろそろ梅雨に入る時期で、水の心配はなくなるが、
畑仕事ですることがなくなるのもどうかなと思っている。
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