ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

甘酒を作ってみました

2017年01月27日 | 酒と料理と
先日、NHKで甘酒の効用を放送していましたので、自作することにしました。
ネット上に作り方は多々ありますので、これを参考にやってみます。
自分で作る気になったのは、一つはヨーグルトメーカーがあるからです。
発酵には熱管理が大変ですが、ヨーグルトメーカーがあれば実に簡単なのです。

さて、順を追って作りましょう。
まず、一合の餅米を洗って、炊飯器にセットします。
水の量は二合の目盛りまで入れます。白米を炊くときの倍の量ですね。
次に炊飯器のメニューをお粥炊きにセットして炊き始めます。

炊き上がったら、しばらく冷まします。
冷えてしまってもいいですが、ま、50度くらいになるまで冷ましてから、
米麹を200グラム加えます。それに水を300CCほど入れて全体を混ぜます。
私は初めて作るので、水の量については、今後増減して作ってみようと思っています。
レシピには、200CC説と400CC説があります。
米を炊く水分量にも関係があると思いますが、試行錯誤していけばいいでしょう。

これを、しっかり熱消毒したヨーグルトメーカーの容器に入れます。
温度を60度、タイマーを8時間にセットしてスイッチを入れます。
ヨーグルトの場合は、40度で7時間ですので、ちゃんとセットし直しておくことが大事です。

8時間後に取り出すと、いい香りがします。
スプーンですくって食べると、いい具合に甘酒です。
このままでもいいですが、米粒が少し残り過ぎるかなという感じです。
ミキサーにかけることにしました。
しっかりミキサーにかけると米粒は残りません。でもいまいち甘酒的ではないような気がします。
そこで、3秒程かけてみます。なかなかいい感じです。
ここも好みでミキサーの時間を調整すればいいでしょう。

ペットボトルの容器に移します。
500mlに丁度2本入りました。
要するに、一合の米と200グラムの麹、300CCの水で1リットルの甘酒ができるということです。

賞味期限が何日かは分かりませんが、多分5日もかからず飲んでしまうでしょう。
で一つ気づいたのは、冷蔵庫から取り出した甘酒をレンジで温めると甘さが引き立ちます。
飲む前には温めることをお勧めします。

これに酵母が加わると濁酒です。
自作のどぶろく造りまでもう一歩なのですが、この一歩が遠い。
どうやら、酵母は酒を造る許可を得ていないと手に入らないようなのです。
しかしどんな世界にも抜け道はあるようで、パンを作るときに使うドライイーストでも代用できるとか。
熊本酵母の協会9号酵母が手に入らないもんですかね。

甘酒を温め直して飲みながらこれを書いております。
阿蘇はこのところ冷えるのです。
一昨日はマイナス9.8℃ですよ。
部屋の中でさえ零下なのですから、甘酒でも飲んで暖まりましょう。
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最近読んだ本 6

2017年01月20日 | 最近読んだ本
その前に、前回取り上げた恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が直木賞を受賞しました。
おめでとうございます。
インタビューで答えた彼女の座右の銘が、「酒に貴賤なし」というのがいいですねぇ。
とても親近感を覚えます。
いくら貴賤がないからと言って、どこかの国の人のように、アルコール入りの入浴剤を飲んだら命に関わりますよ。
あくまでも「酒」に貴賤がないですから。


さらに、同時に本屋大賞の候補10作に名を連ねています。
また、塩田武士さんの「罪の声」も10作のうちの一つになっていますね。
候補作と言えば、原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」もいいですね。
キュレーターの経歴を持つ原田さんらしい作品で、これも一気読みした小説の一つです。
この3作品の中から本屋大賞が出ると、私としては大変嬉しいです。

さて、最近読んだ本で印象に残ったのは、珍しくアメリカの作家、ジェフリー=ディーバーで、
「煽動者」というミステリーです。
ともかく長編です。この作家の本はほとんどが、分厚い上にページの上下二段に書かれていて、
面白いのですが、1日で一気読みとはまいりません。

     

久しぶりの海外ミステリーで、登場人物の名前がなかなか頭に入りません。
舞台はカリフォルニア州のある街。
主人公はキャサリン=ダンスという女性捜査官。
相手のいろんな仕草から嘘を見抜くことのできる特殊な技術を身につけている。
その技術を駆使して事件を解決に導いていくというのが、このシリーズの特徴になっています。
小説の粗筋は言わないでおきましょう。

この作家が作ったキャラクターで最も知られているのは、リンカーン=ライム。
記念すべきその第一作が「ボーン=コレクター」です。
この小説の題名を聞いただけで、「あぁ」と頷かれる方もいるのでは?
これは昔(と言っていいくらい前に)映画化されて、結構話題になったはずです。
主演は、かのデンゼル=ワシントン。準主役の女性捜査官は、若き日のアンジェリーナ=ジョリーです。
私も映画館で見ました。ドキドキしたものです。
ミステリー、そしてサスペンスと言うべき作品です。
主人公のリンカーン=ライムは事故で脊椎不随の障害を受け、頭部以外の自由はきかない。
現場等に残された微細な残留物から犯人を追い詰める、鑑定のプロ中のプロです。
相棒は女性捜査官のアメリア=サックス(ドナヒュー)。
今までに確か、10作のシリーズが出版されていると思います。

その6か7作目だったかの「ウォッチ・メーカー」で、初めてキャサリン=ダンスが登場して、ライムと競演することになるのです。
残留物という物証で犯人に迫るライムと、尋問中の相手の表情や言動で犯人に迫るダンスの手法は対照的であるとも思えます。
しかし、この作品の中では強力なタッグとなって犯人を追い詰めるのです。
その後、ダンス主役の作品がシリーズ化され、その最新作が「煽動者」です。

この作家の筋立てはそれほど複雑ではありませんが、
巧みな語り口で、ノンストップに読ませようとします。
ある意味、非常に映像的で、読みながらその場の映像が目に浮かぶのです。
今まで読んだ5作品は、全て映画化に耐えられる、と言うか映画化して欲しいような作品です。

小気味よいどんでん返しが至る所にあります。これも映像化に向いているのかな。
ただ、どの作品も相当長いですので、覚悟して読み始めて下さい。
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