ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

政権交代

2009年08月31日 | 日記(?)
昨夜はつい遅くまで選挙関係番組を見てしまった。
今朝になって、しみじみと、
「ああ、日本の政治の歴史的瞬間に会ったのだ。」と実感した。

民主党がいいとか、自民党がだらしないとか言うつもりはない。
敗れた方は、民主党に風が吹いた、としきりに言っていたが、
あれは風というようなものではなかったと思う。

参院選挙で自民党が負けたときから、
いやその以前から庶民に蔓延(はびこ)る閉塞感に対する、
一種怒りにも似た気持ちの発露だったのだ。

妻に、今回の選挙では、テレビに多く顔を出す自民党の大物ほど苦戦するよ、
と断言していたが、その通りになった。
メディアに露出するほど、人間の本性は顕れる。

たとえば、取材に押し寄せるマスコミに対する横柄な態度。
相対する政党に対する見下したもの言いなどなど。
国民はその一つ一つを見ては、対象に嫌悪感を抱くのだ。
そういった感性さえも持ち得ないほど、自民党の政権が長かったのだろう。

選挙戦で、ある大物議員が、刺客として立候補した相手陣営の女性候補を、
「そんなこびを売るような選挙なら、どこかの劇場で・・・」といった意味の批判をしていたが、
これには驚いた。かりにも総理大臣を務めた人間の言う言葉かと。
いみじくも妻が言った。
「女性の社会進出を歓迎するようなことを言っていても、いざ自分の身に火の粉が降りかかると、本音が出るのよ。この人が女をどういう目で見ているかということがよく分かるじゃない。」

いろんな意味で昨夜は楽しめた。
前々日に、毎日新聞のHPにある「ボートマッチ(投票合致?)」で、
20問の設問に答えて、それより合致する政党や候補者を見てみた。
なかなか面白い結果が出た。
次回の選挙では、皆さんもお試しあれ。

来年の参院選挙で、自民党が巻き返せるのか、
それとも民主党が盤石の体制を築くことができるのか。
これからの民主党政権の政治手腕にかかっている。
国民は、政治家が思っているほど愚かではないということを、そろそろ自覚して欲しい。
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地キュウリ

2009年08月29日 | 酒と料理と
阿蘇地方では、直径10cm長さは30~40cmにもなろうかという大きなキュウリを、
地(ぢ)ギュウリと呼んで、夏野菜としてよく食べている。
栽培は簡単で、地に這わせてもいいし、立てたネットに這わせてもいい。

普通のキュウリに比べると、瓜系の味が強く、シャキシャキ感に欠けるので、
サラダや生食にはあまり合わない。
漬け物にしても、ぬか漬けには適しないが、浅漬けにはいい。

阿蘇に(阿蘇に限らないらしいが)、冷や汁という食べ物があって、
まず、白味噌を水で溶かし、豆腐を手で潰してこれに入れる。
油揚げを刻んで入れ、地ギュウリを薄く切ってこれに加える。
どんぶりについだら、青紫蘇の千切りと白ごまを載せて完成。

冷や汁は家庭によって作り方や具はそれぞれで、家庭の数だけあるといわれる。
夏の暑い時期、熱い味噌汁は食べられないために発案されたもので、
地ギュウリは、その具として重要な位置を占めるのだ。
冷や汁は好き嫌いが多く、上さんはあまり得意でないので、我が家で食卓に載ることはほとんどない。
結構いけると思うのだが・・・。

酢の物や漬け物にするときは、中の種を取り除く。
酢の物は、地ギュウリを薄く切って塩もみし、
市販のもずく(三杯酢付きのもの等)と混ぜればできあがり。

浅漬けにする場合、縦に半分に割った地ギュウリの種を除き、
それをまた縦に半分に切る(四半分になる)。
これを1cmくらいの厚さに切り、塩もみし、半日ほど置くと水分が出るので、水を切る。
水切りしたキュウリに、塩昆布と七味を混ぜる。
朝から作れば、夜には食べられる。

市販のキムチの元を混ぜれば、簡単オイキムチのできあがり。
熟成しなくても美味しく食べられる。
キュウリは、水分が出やすいので、軽く塩もみした後、
水が出てしまうまで置いておくのが肝要で、
焦ってキムチの元を混ぜると後で水がしみ出して美味くなくなる。

今年はいやになるくらい地ギュウリを食べた。
さて、これに合う酒となると、やはりあっさり系か。
キリッと冷えた発泡酒。キリンストロングセブン。
サントリーのプレミアムモルツかエビスがいいが、年金生活者らしく、ここは発泡酒。
アルコール度7%で早めに酔おう。
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ベトナムの暑い夏   10日目

2009年08月26日 | ベトナム2009
7月30日

7:00にチェックアウトの手続きをし、食堂に行くも、まだ準備終わらず。
7:30出発なので、ともかく座って、準備できたものから食べ始める。

ホテルから空港までは、さすがにバスでは不安なので、ホテルで車を手配。
14$と高めだが、タクシーではなく、ワンボックスカーが来た。
ホテルと契約している車なのだろう。

ラッシュを心配して30分早めにしたのだが、杞憂だったようだ。
40分ほどでノイバイ空港に着き、しばし休んだ後、チャイナエアーにチェックイン。
T氏との旅行では初めて荷物を預ける。
台北空港で乗り継ぎのため、荷物がない方が楽でよい。

イミグレーションも簡単に抜け、一路帰国へと。
体調不良のため、残念ながら中国の河口には行けなかった。
陸路越えをしてみたかったのだが、それは次回に持ち越しとしよう。

もう年も年だ。
体力の維持は言うまでもないが、体力にあった旅行を考える時期に来ているのかも知れない。

3度目のベトナムもまた暑かったが、楽しかった。
行くたびに、いろんな出会いやハプニングがあって、
これも同行者のT氏のおかげと、多謝。

ベトナムの皆さん、また来ます。
その時はよろしく。


 サパのメインストリート


 バックハーの繁華街


 ラオカイ駅前の通り


 バッチャンの静かな昼下がり


 そしてハノイのハンガイ通り付近
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ベトナムの暑い夏    9日目

2009年08月24日 | ベトナム2009
7月30日

午前中は自由行動にしましょうか、ということで、
ホテルの朝食後は、思い思いの場所に行くことにする。

3度目のハノイだが、意外にも市内の観光地を見ていないことに気づく。
まずは、ハノイ教会の大聖堂を見に行くことにし、いざ出発。
相変わらず危険な道路横断を繰り返し、それでも滞在が1週間を過ぎると、慣れたもので、
ほとんど現地の人並みに、溢れるバイクの波をよけることができるようになる。
横断し始めたら、怖がったり、躊躇してはならない。
一定の速度で横断する事が、ベトナムの道の横断法の第一歩なのだ。


 ハノイ教会大聖堂

それでも最近は、数カ所に信号がついて渡りやすくなったが、
信号無視のバイクも多々あるので油断はならない。

ハノイ教会を見た後、ホアンキエム湖沿いの道に入り、
湖畔のベンチで一休みしていると、30才くらいのベトナム人男性が声をかけてきた。
向こうから声をかけられると、どうしても身構えてしまうのだが、
別に何か売りつけようなどということはなさそうだ。


 ホアンキエム湖

向こうは達者な英語で、日本のいろんな事を話題にして話す。
ガンバ大阪の遠藤の話など、サッカーの話で盛り上がったりしながら、
いつかお互いの家族の話などになり、30分ほど話して切り上げる。
英語での会話は、ヒアリングとボキャブラリー不足の影響で、非常に疲れるのだ。
1時間も話していたのでは、頭はパンクしてしまう。


 市劇場

やはり観光地になっている市劇場の方に、
ホアンキエム湖の写真を撮りながら、湖畔を歩く。
市劇場に行く道路沿いに、数軒のギャラリーがあり、中を覗くと、なかなかいい絵がある。
暑いので、暑さよけと目の保養でギャラリーに入るのだが、いい絵にはやはり足が止まる。
だが、高い。500$以上のものばかりだ。やっぱり目の保養で終わる。


 ビンミンホテル

市劇場を見た後北上する。
12年前、初めてハノイに来たときに泊まった、ビンミンホテルの前に出る。
まだやっているが、外観はいささか草臥れている。
あの当時に比べると、ミニホテルは格段に増えたので、営業も大変だろうなと、要らぬ心配をしてしまう。


 ハノイではシクロは結構走っている

ここらの通りの雰囲気は、12年前とほとんど変わりない。
勿論車は随分増えたが、町行く天秤担いだ女性や、
歩道に張り出して休んでいる人や、食事をしている人。
店先に商品を高く展示している商店など、当時のままだ。


 金魚売り

T氏とはホテルで昼に待ち合わせ、例のCOM屋に食事に行く。
昼前に歩いた道沿いに、スーパーとショッピングモールがあったようで、
COM屋の食事の後、土産のコーヒーや色々見に行くことにする。


 COM屋での昼食。

スパーに入るときには、バッグ類は店の前の手荷物預かり所に預けなければならない。
盗難防止である。万引きしないって。
結構広くて品数も多いが、ここでは買わずに次に行く。

ショッピングモールは、その他の店では預ける必要はないのだが、
確か3階に食料品売り場があって、ここでも、店に入る前にロッカーにバッグ類を入れてから、
空手で入場しなければならない。万引きしないって。
この店でコーヒーと海塩を買う。ベトナムの塩は美味いのだ。

宿に帰り、私はTシャツ類を全て廃棄してしまったので、帰る日のシャツを買いに出る。
アルマーニー(?)のTシャツを買いたかったのだが、
言い値が400,000ドン(約2,400円)などと、法外なことを言う。
値引きしても300,000ドンとは恐れ入った。

仕方なく数軒の店を当たったが、アルマーニーは諦めて、
ラコステのポロシャツに的を絞る。
言い値は、120,000ドン。ディスカウントしろと言うと、いくらなら買うかという。
電卓で、60,000ドンの数字を打つと、帰れと言って手を振られた。


 風船売り

次の店に行く。最初の言い値が100,000ドンのこの店は、
50,000ドンから始めたが、渋い。
仕方なく60,000ドン(約360円)で決着。
やっと明日帰るときに着る服をゲット。

6時前にT氏は土産に頼んでいた木彫りのスタンプを受け取りに行った。
私の孫の分を一つ頼んでいたのだが、なかなかの出来で、きっと喜んでくれるだろう。
例によって最後のビアホイに出る。
いつもの店は昨日余分に請求されたので、別な店に行く。


 木彫りのはんこ屋。ARUKIKATAに載っている。

今晩は、3杯ずつくらいに押さえて、COM屋に行く。
今までで一番多くの種類のおかずを取り、ビールを注文し、
最後は持参のふりかけを白飯に掛け、
それでも余ったふりかけは従業員にやると、大事そうにポケットにしまい込んだ。


 COM屋最後の夕食

COM屋を出て、欲しい絵のあるギャラリーに寄る。
昼間とは別の店員がいて、あっさりとこちらの言い値にディスカウントした。
T氏の分と2枚を筒に入れてもらって、旅行の買い物は終了。

今回の旅行では、理由の分からない体調不良があって、
T氏には随分気を遣わせてしまい、世話を掛けてしまった。
いつものことではあるが、今度はそれにもまして、彼との旅行でよかったとしみじみ思ったものだ。
ビアホイも美味く、COM屋の飯は前回にまして美味く、ハノイまた来ます。
もう少し涼しい季節にね。
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ベトナムの暑い夏   8日目

2009年08月22日 | ベトナム2009
7月29日

今日は、焼き物で有名なバッチャンに行くことにする。
車をチャーターすれば、20$は下らないだろう。
シンカフェなどの近郊ツアーに入っているらしいが、確かではない。
バッチャン行きのバスは、ロンビエンバスターミナルから出ているようなので、
バスで行くことにする。

ホテルで朝食をとった後、歩いてロンビエンバスターミナルに行く。
バスの番号は47番らしい。
ホームが2ヶ所あって、歩いて行った道からは手前の方で、
2人で、ここでいいのだろうかと思案していると、若者が声を掛けてくる。
何処へ行くのだというので、バッチャンと答えるが、発音が悪いのか首をかしげる。
プリントした資料の写真に、陶器の窯元などの写真があったので、それを見せると、
ああ、という顔で頷き、ここで待っていろと言う。
しばらくしたら、47番バスが来て、あれに乗れと教えてくれた。

バスは丁度座れるくらいの乗客で、エアコンが入っている。
車掌がバス代を集めに来て、一人3,000ドン(約18円)を払う。
終点がバッチャンなので、安心して乗っていられる。
距離的には、10㎞くらいなのだろうが、30分弱でバッチャン村に着く。


 陶芸教室

散策しながら、小路に入ると、窯元があって、素人の陶芸教室があっていた。
ろくろを回して器を作っているが、なかなか上手くいかない。
そこを出て次の所へ行くと、そこでも教室があっていた。
流行なのだろうか。


 大きな壺の型

散策を終え、バス停の前の陶器市場に来る。
30軒以上の店が、それぞれ特徴のある陶器の店を出していて、
バッチャン焼きも相当洗練されてきている様が見られた。
T氏と土産に茶碗などを買って、11:30頃バス停に来ると、まだ出ないという。
12:07に出るというので、しばらく近くの食堂で休むことにする。


 陶器市場

ちょっと早いが、バス停に来ると、さっきとは違う運転手がバスに乗り込み、エンジンを始動した。
12:00丁度ロンビエン行きバスの出発。
こちらの時刻表などあてにならないこと甚だしい。
途中激しい雨もあったが、ハノイに着いたときには、雨も止んでいた。


 いつものCOM屋。美味しそうでしょう。

荷物をホテルに置いて、いつものCOM屋に行く。
今日は、鰯かサンマかの煮付けがある。
これこれと指さし、イカの炒め物と野菜を選び席に着く。
いつものように、金集めのあんちゃんが来て、ビールを頼み、代金を支払う。
相変わらず、魚もイカも美味い。

食事の後は、ハンガイ通りのギャラリー巡りをする。
数カ所絵を見て歩いたが、さすがにいい絵は高い。
300$以下で買えるような絵はほとんどない。
う~ん、手が出んなぁ。COM屋からホテルに帰る道にあるギャラリーの安い絵を見る。
安いが言い値では買えない。今日が2度目だが、こちらの言い値まではディスカウントしない。
まいいか、明日もあるし、ということで引き下がる。


 ビアホイ屋の親父(右端)。4年前と変わらず元気だった。

ホテルに帰り、風呂に入り、しばし休憩。
夜はいつものビアホイ屋に行くが、昨日ほどは飲めない。
おまけに、会計の時、1人1杯ずつ、計2杯分余分に請求された。
毎晩来ているのに、といささか複雑な気分になって、ビアホイ屋を出る。


 細麺のワンタン麺


 ワンタン麺屋の女将さん

COM屋に行くが、ビールで腹がふくれ、とても入りそうもない。
と、斜め前に麺屋があるではないか。
そこで、何があるか訊くと、ワンタン麺だという。
これはいいということでワンタン麺を注文。
極細麺にワンタンがいくつか入っていて、フォ-より少し味が濃くて美味い。
これは正解だった。
夕食も終わり、これにて終了。
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