ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

もう帰国

2011年06月03日 | 中国の旅2011
5月27日、帰国の日は朝6:00発で、朝食は弁当。
日本の弁当とは似ても似つかぬ、繊細さのかけらもない食物。
いささか皮の堅いネーブル大の柑橘が丸ごと一つという有様である。

4泊5日と行っても実質3日間の旅行。
世界遺産の6ヶ所を回ったということは、北京の世界遺産全部行ったことになるのかな。
ショッピングの5ヶ所といい勝負である。

空港までは陳クンが引率して手続きなどを説明するも、
彼の説明によれば、いかにも北京空港でイミグレーションを通過するようなことを言う。
青島経由の便だから、北京発は国内線だ。そんなわけないだろう。
念を押しても北京でイミグレの手続きをなんて言う。

北京空港では片隅の駐機場までバスではるばると移動。

陳クン、ショッピングの説明のように熱心に勉強しなきゃダメ。
クン付けはこの時点で外れ、ただの陳に格下げ。

青島の空港でも係員が誘導してイミグレーションを通って出国する。

青島ではターミナルに横付け。

我々1号車グループの3人連れの一組で、
オジサンが先に機内に座っていたが、その奥さんと彼女の姉の2人がまだ来ていない。
不安になったオジサンは、CAに、「ちょっと姉ちゃん」と声をかけるがCAは知らんぷり。
ま、その姉ちゃんが振り返ったとして、その後どう話を進めるのか、
彼の方に何らかの展望があったとはとても思えなかったが。

既にほとんどの客が座って、しばらく誰も乗り込んでこない。
オジサン、相当不安になっているが、どうしていいか分からない様子。
とそのとき、最後に連れの女性2人がやって来た。
オジサンの隣に座るや否や、責め合いが始まった。
オジサン頑張るが、女2人に敵うはずもなく、無駄な抵抗の後沈黙。
ツアー同行者、最後のショーで今回の旅行はお終い。
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蘆溝橋から周口店

2011年06月01日 | 中国の旅2011
5月26日は、観光に先駆けシルク屋のショッピング。
何より先にショッピングかい!これもニッキュッパ(29,800円)だから我慢する。

連チャンで民芸品店でのショッピング。
ニッキュッパ、ニッキュッパと心で唱えて忍の一文字。

やっと今回5つめのショッピングが終わり、陳クンの情熱も冷めてしまった。
さて、観光はまずは北京動物園。
ここは、実はホテルの道向かいにあるので先に回れば効率はいいのだが、
やはりショッピングが優先なのだ。

動物園で何を見るかというと、そう、パンダ。

最初のパンダは写真の通り、全くやる気無しの体制。

全部で5頭ほどのパンダがいたが、テレビで見ることも多いので、
特に感動というのもなければ、可愛いと言うほどのものでもない。

動物園を後にして、昼食のしゃぶしゃぶ会場へ。
ここで初めて、肉らしい肉が出る。しゃぶしゃぶ用だから相当薄いのだが、肉は肉だ。

一人一人の前にしゃぶしゃぶ用の小鍋があり、これをポン酢で食べたが今回一番イケた。

さて、今日のハイライトは蘆溝橋から周口店の観光。

蘆溝橋にはそれなりの観光客が来ており、まあまあの賑わいだったが、

周口店は我々のグループだけだった。
北京原人の頭蓋骨は確か戦時中に紛失したはずで、後の研究で現生人の祖先ではないらしい。



現在の発掘現場

蘆溝橋から周口店の途中、香港マカオへの高速道路建設中という陳クンの説明があり、
こんなんがバンバン建設されるのも中国ならではのことだろう。
他の国だったら、土地の買収や騒音問題など、とても実現不可能に違いない。

帰りの飛行機で見た地元新聞に、爆破記事があったが、これは地方政治に不満を持つ男の仕業らしく、
その原因となるような不正は至る所であっていて、いろんな人が不平不満を溜め込んでいるだろう。
それに比例して、きっとその建設に関わる政治や官僚、そして建設屋は今華々しく蓄財をしているに違いない。

最後の夕食は、全聚徳の北京ダックで、ここは有名な店らしい。
しかしそこはニッキュッパ。ダックの皮より中の肉の方がてんこ盛りだった。
帰りは、最初の予定より早く、7:30ホテル着で、上さんとNさん御夫婦は京劇見物に行ったので、
一人で地下鉄に乗って王府井にでも出ようと思ったが、意外に疲れていて、再度カルフールに行っただけに留めた。
9:30過ぎ上さんたちが京劇から帰ったので、荷物の整理をして、早めに寝る。
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天安門広場から故宮へ

2011年05月31日 | 中国の旅2011
5月25日の朝は、天安門広場は市内の車の多いところだからということで、
予定を30分繰り上げて、7:30にホテルを出る。
最大で50万人が入ることのできる天安門広場はさすがに広いが、想像したほどでもない。
敷石一つに3人が並んで立ったところで計算してあるので、太った人なら一つに2人が限度だろう。

50万人の計算の基礎となる前提が、寿司詰めの満員電車と同じなのかよ、と思わず突っ込みを入れる。




公安の車や、セグウェイでパトロールする公安がやたらと目立つ広場から門をくぐり、
故宮博物院、いわゆる紫禁城に入る。

大和殿を始め、主なところを3ヶ所ほど巡り、この中にある掛け軸屋に連れて行かれた。

ここで商売やってんだと、さすが華僑発祥の国。
それでも買う人は買うんだよね。確かにいいものはあったんだが、手が出ない金額。

昼は、ジャージャー麺中心の昼食と言うことだったが、
給食で食べるジャージャー麺とはかなり印象が違う。
あっちの方が美味い気がするのだが。

その他にもいろいろでるのだが、やはり野菜中心の食材。
29,800円のツアーでは、海鮮など求めるのは無理な話だろうが、も少し肉が欲しい!

昼食後の観光は世界遺産の天壇公園。一方でここはリタイヤした老人たちの遊び場というか溜まり場。

皇帝が天に対して祭祀を行った宗教的な場所で、明代の建造物。

陳クンのガイドは相変わらず簡素で素っ気ない。
次に行くラテックス寝具ショップの説明をバスの中でするときは随分熱心なんですけど。
海外で寝具の土産なんて、と思うでしょうが、ナント買う人がいるんです。
一部屋に入れられ、催眠商法みたいな雰囲気で説明されると、買う人がいるのです。
私はすぐに店を出て近所をウロウロしますが。

意外に早く今日の予定が終わりそうなので、胡同(フートン)散策を翌日から今日に繰り上げて実施。
胡同はスラム街並みに扱われ、北京オリンピックの前にほとんどが立ち退かされ、
それに抵抗する住民の姿などが日本でもニュースになったところで、
いまでは事前の1割しか町並みは残っていないそうである。

そこを自転車で引く人力車でぐるっと回るだけのことである。

15分で10元(2人乗り)。途中1回も停まらず、全く面白くなかった。
胡同の後は、今回で一番不味かった四川料理の夕食を摂って、7:15に帰宿。
早速ホテルの前の歩道橋を渡ったところにあるフランス系スーパーマーケットのカルフールに行く。
ここで1時間ほど買い物や、いろんなものの値段などを見て過ごす。
ホテルに帰って9:30にNさん夫妻が部屋に来て、カルフールで買った缶ビール(1本1.9元)飲みながら歓談。
話題はやはり同行者の威圧感のある姉妹や、例の夫婦、そしてガイドの陳クンのことなどで、観光地の話は一切無し。
11時前に解散し就寝。
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さすがに万里の長城

2011年05月30日 | 中国の旅2011
5月24日、今日の楽しみは万里の長城見物。
7:00に3階レストランに朝食に行くも、宿泊客でごった返している。

「ホテルの窓から朝の北京」
なんとか席を見つけてビュッフェの朝食を摂り、同席になった札幌から来た女性客と話す。
彼女らは万里の長城は丁度日曜日に見物したので、物凄い人出だったらしい。

まずは、朝一の観光はこれも世界遺産の頤和園に、8:00に出る。

「旗を持っているのが陳クン」
ガイドの陳クンの口調から察するに、彼にとってはすこぶるつきの悪女、西太后が造らせたもの。
じゃあ、毛沢東夫人だった江青のようなもんかと聞きたかったが、
陳クンの様子を見ると、これに答えるだけの度胸はないだろうと思い直した。

「水と毛筆で地面に字を書く人、練習だそうだ」

「頤和園の中の湖と寺」

「地方から来た中国人観光客と」
しばし見物の後、ツアー最初のショッピング、翡翠の店に行く。
途中、オリンピックスタジアムの鳥の巣をちょっとだけバスを降りて写真撮影。

「鳥の巣」
ついでに北京に一つだけある七つ星ホテルを見る。

「七つ星ホテル」
ホテルの格は五つ星までと思っていたが、さすが中国、何でもありなのだ。

ツアーのショッピングは例によって、縁のない商品なのでNさんと一緒にすぐに外に出る。
これも例によって、周りにはほとんど何もない場所に店はあり、
何か買い物をするというわけにもいかない。

「翡翠店前の道路」
なんとか博物館の入口にある小さな店でアイスクリームを買って退屈しのぎ。

翡翠店の後は、昼食へ。
昼食会場へ行く途中、バスの中で陳クンが説明するには、
そのレストランにはトルコの革製品の店が併設されているらしく、
いかにその製品が素晴らしく、また値段も良心的かということを熱心に説明する。
その後もそうだったが、陳クンはショッピングの説明には異常に熱があるが、
観光地のガイドには素っ気ないくらいに簡素な説明に終始する。

29,800円で4泊5日。
ホテルは日航で、飛行機に全食事付き。入場料も含むとなれば、
土産物屋のバックマージンやぼったくりビールで補わない限り利益は出ないだろう。

さて、昼は広東料理らしいが、ここでもほとんど野菜の食材。
テーブルは3卓に分かれていて、昨夜の夕食から我々は1卓と決まっている。
その1卓に座ろうとしたら、既に他の卓のおば(あ)さん姉妹が座っている。
ここは違いますよと言ったら、妹の方から睨み返されて、私はここですと言い、梃でも動かない。

「派手な服の人が姉でその向こうがやたらと睨みの効く妹」
そこに陳クンが来て、3卓の方はあちらですからと後方を指さすと、
姉の方はさっさと移動して行ったが、目つきの鋭い妹は、
「あなたがここに案内したのじゃないね」と、陳クンを一喝。
その威圧感に、さすがの陳クンもタジタジとなり、しきりに謝ってなんとか移動させる。

ここは、ツアー客御用達の店で、韓国からの女子高生団体などが10数台以上のバスで来ていた。

「ツアーバスが20台ほど停まっていた」
出発前に革製品の店に連れて行かれ、ミニファッションショーがあって、
客の中から男女2人が引っ張り出されてモデルになったが、
これが離れて座っていたにもかかわらず、偶然夫婦であった。
父ちゃんは、運動好きの割には、明の十三陵の途中で、足を痙ったりする温和しい人物。

「これが素人モデルの一場面」
おっ母は、何かにつけてはその旦那を叱りつけている、御不満タラタラ女性。
ツアーは、観光地を見物するより、同行者の様子を見る方が余程面白い。

高速を使って、いよいよ万里の長城に来る。
ロープウェイで移動するので随分楽な長城見物だ。
そこら辺では一番高い場所からの見物になるので、見晴らしも良く絶景。
一度は見てみたかった万里の長城。権力者の夢の跡。
彼らはこの建造物で、何を守りたかったのだろう。







万里の長城四景

15:40に長城を後にして、一度市内に帰り、明の十三陵を見物する。

「明の十三陵」

「定陵の地下宮殿」
定陵の地下宮殿を見物し、再び万里の長城へ。
何故かって。このツアーには万里の長城のライトアップが組まれているのです。
団体写真の撮影の後、近くのホテルのレストランで夕食後、ライトアップを見物。

「ツアー写真係のシンさん」

「万里の長城の一部がライトアップされる」
それなりにはあるが、一度引き返すほどのものでもなかったか。
ここまでで3つの世界遺産を見物。
ホテル着は21:00前後。外出の気力なし。
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まずは北京へ出発

2011年05月29日 | 中国の旅2011
5月23日Nさん夫妻と一緒にツアーで北京へ行くことになり、
愛車のプリウスで福岡空港近くの駐車場に着いたのは11:45。
集合は12:20だったが、リタイア組が多いので、12:00にはだいたい皆揃ったようで、
早めに旅行会社からの説明があった。

今回は北京からは3台のバスツアーになるそうで、参加者は90名程度。
さすがに4泊5日で29,800円のツアー。参加者が多い、それも年配者ばかりだ。
添乗員が付いてないので、北京空港の到着ロビーに出るまでは自力で手続きすることになる。
おまけに我々の乗るのは青島経由で、14:20に出て、北京着は18:10予定(時差1時間)。
大連経由の参加者は、1時間遅く出て着時は一緒。

いささかお粗末な機内食


青島空港で乗り継ぎ。130名程度が乗る小型ジェット機。

国際線が青島で国内線に替わるのはこれはこれで厄介なもので、
それでも中国東方航空の係員が案内してくれたので問題はなかった。

北京の到着ロビーに出ると、我々の現地ガイドはなかなかイケメンの陳クン。

北京空港で1号車の31名が集合。

そのイケメンも途中で色褪せるようなガイドっぷりは追々分かるが、今夜はとりあえず食事へ。
機内食のあまりの不味さに食欲が失せていたせいか、結構腹が減っている。
きれいなレストランの食事は、皿の数は多いが、食材は概ね野菜。
おまけに別料金のビールは1瓶30元というぼったくり。
このビール料金は全ての食事会場で同じ値段だったが、後にスーパーのカルフールで調べたところ、1本2.7元だった。
実に11倍強の料金で飲んだことになる。歌舞伎町並みのぼったくりだ。

食後は、なんとかプラザなるところに行って、アーケードの天井にあるスクリーンに圧倒される。

一定の時間にショー的な映像を映すようで、上がそう。
下は何もないときに撮されているもの(コマーシャルか?)


その他には見るところとて無いところだった。
カフェが数軒あったが、コーヒー1杯30~40元と日本並み。

そこを後にしてやっとホテルにチェックインする。
ホテルは北京の西にある、北京動物園の近くの「日航新世紀ホテル」

ホテルのロビー。中国のホテルはどこもロビーが虚仮威し的に立派である。

5つ星ホテルだそうだが、中国の5つ星はこんなものでしょう。
取り立てて文句を言うほど設備が悪くはないし、充分清潔だが、
豪華というほどのインテリアでもなく、それほど広い部屋でもなかった。
GH中心の旅行者からすれば、それでも充分豪華ではあったが。
風呂に入って、寝るときは既に11時を過ぎていた。これで北京1日目は終了。
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