ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

絶品のれいざん生酒

2019年01月07日 | 我が絶品シリーズ
南阿蘇の高森町に酒蔵がある。
阿蘇には酒蔵が2軒あり、もう一つは小国町にある。
そのいずれもなかなか美味い酒をを醸している。

今回は高森町にある山村酒造の銘柄「れいざん」を紹介しよう。
この酒蔵を中心に、3月には新酒祭りが大々的に催される。
時にはマグロの解体ショーもあったりと、美味い新酒と美味い肴ですっかり酔っ払って帰るのが常である。

ここの酒で、「阿蘇の酒れいざん麗酒爽快」という300mlのビンがある。
冷酒で飲む酒で、淡麗ですっきりした味わいで、香りは強くなく、どんな肴でも飲める酒である。
多く出荷されているらしく、大抵の酒屋で売られているし、居酒屋にも置いてある。


300mlではあるし、癖が強くないので軽く一本は飲める。

で、絶品だが、今の時期だけに販売されている
れいざん「しぼりたて生酒」である。
これが美味い。香りは強くないが、口に含むとフレッシュで米の味を感じる。
アルコール度数は19度、精米度は70%の本醸造作り。


冬季限定販売。1800mlと720mlの2種がある

さて、肴は何にするか。
本当はホルモン煮込みを作りたいところだけど、ちょっと時間が足りない。
冷蔵庫に先日買っておいた鶏皮がある。これにするか。

まず脂の部分を包丁でこそぎ落とす。
適当な大きさに切り分けて、醤油、味醂、酒、砂糖を鍋の水に適宜入れて煮込む。
めんつゆを代用してもいいが、味見をしながら調味料の加減をするのが肝心だ。

煮立ったら、弱火で10数分火に掛けておき、
その後、絹豆腐を2cm角くらいに切って鍋に入れる。
そのまま再び10分ほど煮込んで、豆腐につゆの味が染みこんだら終了。
器に注いだら水に晒しておいた白髪ネギを載せて、七味を振りかけて食べる。
肉豆腐の鶏皮バージョンとでも言うのかな。

フレッシュで若々しい味わいの「れいざんのしぼりたて生酒」に、う~ん合うなぁ。
美味い酒があれば、肴は選ばない。
弘法筆を選ばず、「れいざん」肴を選ばずですな。

因みに、小国町の河津酒造で醸される「しぼりたて生酒」も美味い。
スペックはれいざんのそれとほぼ同じで、これもフレッシュで若々しい味わいの酒である。
こちらは、720ml、900mlと1800mlの3種類が販売されている。


こちらも私の絶品認定品です
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絶品のオムライス

2018年06月19日 | 我が絶品シリーズ
私が子どもの頃、オムライスは大の好物だった。
父親は菓子屋を営んでいて、その仕入れ関係で熊本市に行くことが何度かあった。
小学生になると、時には私を一緒に連れて行ってくれて、
そのときの昼ご飯は、いつもデパートの上階にある食堂だった。

その食堂で私が食べるのはいつもオムライスだった。
最初にオムライスを食べたのはいつだったか記憶は定かでないが、
当時の阿蘇ではこんな洒落た食べ物はなく、始めて食べたときの衝撃は計り知れなかったのであろう。
それから幾度となく行ったデパートの食堂ではいつもオムライスだった。

三つ子の魂百までで、大人になってからもオムライス好きは変わらず、
学生時代は、天文館の狭い路地にある「キング」という店でよくオムライスを食べた。
この店の売りはケチャップライスの量の多さで、学生に人気があった。
ただし、上に乗った卵焼きは、極めて薄く、持ち上げると向こうが透けて見えるくらいだった。

あれから幾星霜。
縁があって産山村で仕事をすることがあり、そこで出会ったオムライス。
店の名前は「山水亭」。オムライスにはちと遠い和食屋風の店名。
ここのオムライスは、人生二度目の衝撃。


産山村田尻にある山水亭。池山水源の手前にある

ケチャップライスの上に乗った卵焼きは分厚く、スプーンで割るととろりと半熟の卵焼きが広がる。
皿の底にたっぷりと横たわるスープはデミグラでもなく、単純なケチャップでもない。
若干辛みがあって、しかし胡椒の辛さではなく些か複雑な味がする。
山水亭独特のスープで、これこそが山水亭のオムライスたる所以なのだ。


卵は一つのオムライスに4コ使用しているそうだ

実は、この店のご主人とは古くからの知人で、一度あるイベントでタイに行ったとき御一緒した。
そのときに、ご主人が地元の小さな店に入って、ナンプラーなどのタイの調味料をいくつか買っていた。
なかなかの研究熱心な人だと思ったものだ。
その後一度会う機会があって、ナンプラーの件を話題に出したら、
「試してみたけど、あれは使えなかった」ということだった。
現在は息子が後を継いでいて、でも親父さんも一緒に厨房に入って、忙しく働いている。

あのスープが絡んだオムライスの旨さは食べてみないと分からない。
バイカーも多く寄る店で、10数台のオートバイが並んでいることもあるが、
店を覗くと席が空いてることもある。
さあ、入ってみよう。
メニューにはいろんな種類があるが、ほかのものには目もくれず、
「オムライス下さい!」と。
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絶品ナン

2017年12月06日 | 我が絶品シリーズ
11月に、阿蘇市内牧にパキスタン・インド料理店がオープンした。
店の名前は、「TAJ(タージ)」TAJはペルシャ語で王冠という意味だそうである。
どうやら、熊本市にも系列店があるようだ。

さて、早速に奥方とランチに行ってみた。
カレーの辛さは0~50ランクまであるそうだが、奥方は普通の辛さ、私は中辛のチキンカレーセット。
主食は二人ともナン。サフランライスも選べるがまずはナン。
セットメニューには、サラダやタンドリーチキン、ソフトドリンクも付いて980円。
開店感謝メニューだそうである。

ナンが焼けるまでしばらく待たされた。
カレーの量は多くはない、というよりこんなものかと思うくらい少量。
ナンは焼きたてでアツアツ。
店員は全てあちらの人。
「このナンは、タンドール窯で焼きました。」と、持ってきてくれたオジサンが言っていた。


焼きたては本当に美味い。冷えてからはあきませんよ。

まずナンに何も付けずに食べると、ほのかな甘味で、食感はふわふわと、美味い!
次にカレーを付けて食べると、これがベストマッチ(仮面ライダービルドか!)。
ただカレーは辛い。私をもってしても、中辛でこれか!というくらいのレベルである。
奥方は「普通」でも辛いと言っている。

それでもナンとの組み合わせで完食。
ナンは幾度か食べたことがあって、インドやバングラデシュの現地で、
またネパールでは、ロティと名は変わるが、やはり窯焼きのナン。
日本でも3回ほどナンでカレーを食べたことがある。
しかし今まででこのTAJのナンがベスト。

内牧では、行列ができる店では評判の「いまきん食堂」がある。
平日でも行列、休日になると2、3時間待ちは普通の人気店があるので、
TAJで昼食を摂る人は少ない。
いまきん食堂にリピートで来る人、次回は是非TAJのナンをお食べ下さい。
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饅頭なのだが  -ゆず萌え-

2016年02月06日 | 我が絶品シリーズ
若い頃、そう30代くらいまでは饅頭怖いとまでは言わないが、
饅頭なんて、という感じで避けていた。
それが40の半ばを過ぎてからは、甘辛両刀遣いになってきた。

熊本でその生涯を終えた宮本武蔵に習ったわけではないが、
二刀流の使い手になったのである。
それと共に血糖値が上昇したのはいただけないが・・・。

ケーキなどは昔から食べていたが、和菓子の、特に餡物は苦手だった。
ぜんざいなんかとんでもない食べ物だったが、いつからだろうか、結構美味いと思うようになったのは。

その餡物の中で、これは美味いと思ったのが「ゆず萌え」という和菓子。
私の家から500mほど離れたところにある久幸堂という菓子屋さんが造っている。
大きさは一口大で、黒糖を練り込んだ皮に、白餡の真ん中にゆずのエキスがほどよく入っていて、
口の中で甘みとゆずの香りが芳醇に漂う絶品の饅頭である。



私は地元なので手に入るが、あと阿蘇市以外では熊本空港でしか手に入らない。
ともかく賞味期限が短いのだから仕方ない。

一度はご賞味あれ。
甘党でなくても十分に満足できる饅頭でありますよ。
私個人的には饅頭とは呼びたくない。
あくまでも「ゆず萌」という和菓子の一つのジャンルであります。

来月に行く予定の友人宅にはいつもこれをせがまれますので、
久幸堂さんよろしく。
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阿蘇の絶品

2015年04月13日 | 我が絶品シリーズ
私が住む町である阿蘇市に、「然」プロジェクトというのがある。
内容については、そのHPを見てもらうと分かるのだが、
この中に「阿蘇の百然」というページがあって、
ここに「然」に認定された人たちが掲載されている。


然のサイトからロゴをお借りしました。

以前私が絶品シリーズで紹介した豚肉、「やまとんファーム」の経営者も載っている。
国際味覚審査機構で、日本のミルクとして史上初の三つ星を受けた「阿部牧場」経営者もいる。
ドイツの食肉コンテストで金賞を取ったソーセージやハム、ベーコンを作る「ひばり工房」も。

そして、年間にとてつもない量の米を使っている食堂がある。
「いまきん食堂」、平日でも長蛇の列が当たり前の光景になった、赤牛丼の名店である。

自薦他薦を問わず、「然」プロジェクトの理念に叶う人は認定されるのだ。
私も自薦しようかと思ったが、プロジェクトの理念の何一つ当てはまらなかった。
ん~ん、阿蘇に帰って30数年。ただ阿蘇市に住んでいるだけの人間だったのか、
と改めて認識したようなものである。

個人で旅をしようということに関しては自信があるのだけどなぁ。
世界一周しようという人には結構的確なアドバイスもできるし、
東南アジア旅行に関しては、何でも聞いて下さい、と言えるのだけど、
取り柄と言えるのはそれくらいで、「然」にはかすりもしないようだ。

さて、馬鹿な話はそれくらいにして、
実は最初に書いたように、阿蘇の絶品を作っている人がこの「然」サイトに沢山いるのだ。
一度ここを訪なって下さい。アドレスは以下です。

http://aso-zen.com/
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