人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

回顧

2024-05-31 15:48:56 | Weblog
長年、中小企業の弊社が高収益企業になるにはどうすれば実現が可能かを考えて参りました。優秀な人材の定着は勿論ですが、IT業界では周囲を見渡せば魅力的に映る企業は多々存在します。つまり、優秀な人材にとってすそ野の広いIT業界において転職市場は尽きないので、会社に不満があればいつでも転職は可能です。弊社も社員の定着にいつも悩んできましたが、何とか解決方法が見つかりましたので現在は社員の定着率が安定してきています。

弊社が事業の選択と集中で考えてきたのは同業他社の真似をしない経営をすることでした。IT業界は産業構造がピラミッド型で、多くは技術者を発注先に提供して事業を営んでいると企業が大半です。そのビジネスモデルを変えない限り収益構造は変わりませんが、流れに身をゆだねると中々ビジネスモデルを容易に変えられるものではないのです。経営として食べていくにはぎりぎり可能ですが、満足できる成長は決して望めません。

経営トップが現状に満足すれば企業の成長は止まります。優秀な社員を定着させるため下請け構造から如何に脱皮するかを長年考えて参りました。不況を境に社員が取引先から契約を切られたのをチャンスと捉えて経営の転換を図って行きました。限られた市場で強くなろうとオンリーワンの分野を切り開き、更に自社のオリジナル商品を開発して社員のモチベーション向上を目指しました。「継続は力なり」で気が付いたら技術力のある企業になっていたのです。
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