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気が向いたら書く

ネックを外すとボディが見える

2015-04-10 15:37:58 | Squier ストラト
音が出ないスクワイアですが、とりあえずナットとブリッジといった振動系のメンテナンスをしたので弦を張ってみました。

ネックは弦を張らない状態でほぼ真っ直ぐにしていましたが、やはり若干順反りです。45度くらいトラスロッドを締めます。

それでも12フレット付近の弦高がやや高いようです。シムを噛ませることにします。

弦をダルダルに緩めて、カポをかませてからネックを外します。さすがメイドインジャパン、ボディにネジが効いているようなことはありません(笑)



ネックにはSST-Mのスタンプ。メイプル指板のMでしょう。



ボディ側にも同じくスタンプが。既にシムが入ってますね。

で、このボディの感じ、やはり集成材かもしれません。キャビティ内の塗装を剥がしたらシマシマの積層合板ではなかったので、普通の木材かと思ったのですが、MDFのようなものかもしれません。93年のカタログで「Body:Wood Fiber(P.A.F)」となっているので、まあ間違いなく集成材でしょう。

そう考えると、生鳴りのズブい感じも、異常に大きなザグリも納得が行きます。ザグリは重量対策でしょう。あと、恐らくトップ側とバック側でパーツを貼り合わせるような構造になっていると思われます。バークレイも同じような構造でしたが、スクワイアの方が、重量はかなり軽い印象です。



上の写真で言うと、リアPUの部分がハムバッカー用にネジのクリアランスが設けてありますが、よく見たらトレモロスプリングのキャビティに貫通していました。ここで貼り合わせられてるのでしょう。

さて、このボディを見ると、色々萎えてきますね(笑) 。

電気系統を元に戻すのも、あまり意味が無いかなと思えてきました。どうしようかな。

Squier のシンクロナイズドトレモロ

2015-04-09 20:19:08 | Squier ストラト
ナットの次はシンクロナイズドトレモロの調整をします。これがまた、汚いんですわ。



中で動物でも飼ってたんでしょうかね?
すごい綿ぼこりです。

これはパーツをバラして、歯ブラシなどでホコリを落とします。駒はニッケルのプレートタイプで、安物感は全くありません。若干、弦間ピッチが合ってないような気もしますが。特に錆などは出ていないので、コンパウンドなどは使いません。

ちなみにイナーシャブロックはよくある、鋳物の薄いやつです。



FUJIGENの刻印があります。やはり、紛うことなきフジゲン製ですね。
イナーシャブロックを留めるネジが緩んでいることもなく、全体的に質感も悪くないです。ペグは残念でしたが、こちらは特に不満もありませんね。スプリングを元通り川の字にかけて、終了です。

ナット交換

2015-04-08 15:50:40 | Squier ストラト
破損していたスクワイアのナットを交換します。



5弦の部分で割れたのをそのまま使うという、かなり強引なオーナーだったようです。ヘッド側の木部に弦の跡がついています。



ナットは接着されておらず、ポロリと外れました。溝は綺麗なので、元から接着されていなかったのかも知れません。

新しく取り付けるのは、手っ取り早くTUSQの溝入りのナットです。新しいナットの方が厚みがあったので、ヤスリで少し削りました。接着しなくても、溝にはめ込めば動かない程度の厚さにしておきます。底面は適当に整えましたが、本来なら指板側のRに合わせるべきです。とりあえず仮で設置します。



見た目は普通に仕上がりました。
これで様子を見てみることにします。

Squier の中身

2015-04-06 15:34:57 | Squier ストラト
続いて電装系です。



ピックアップはのポールピースは平らなタイプです。この頃のスクワイアのストラトは、特に何年モデルとか意識しているわけではないので、ヴィンテージタイプのスタッガードポールピースを採用する理由も無いのでしょう。

ピックガードを開けてみると、裏に磁石が貼り付けてある、よくある安物シングルコイルです。多分、フェルナンデスに載ってるのと同様、出力が高めだと思われます。まだ音が出ないので分かりませんが。



ポットや配線は、まあ貧弱な感じです。
この頃の低価格フジゲンは、大体貧弱な感じだと思います。

90年代までは、コストを削る順番が、ピックアップやペグなどのパーツ、次にボディ、最後にネックという順だったのではないかと思っています。

バークレイやサミックといった韓国製のギターでも、90年代以前のものはネックは思いの外しっかりしていながら、ボディが合板とか、ポットがミニサイズとか、ペグブッシュがプラ製とかいう手の抜き方がされてる気がします。

話を元に戻すと、電装系パーツは、生きている限り、一度は復元する方向で考えています。その上で、少しずつパーツ交換をしていこうかと。

ちなみに、ザグリは弁当箱どころではなく、ムダにデカいです。



ジャズマスターとかと同じプログラムでザグってるんですかね?このおかげか、まあ軽いボディです。93年のカタログから合板かと思っていたのですが、少しザグリの塗装を削ると単板のようです。バスウッドでしょうかね。

Squierを観察する

2015-04-05 18:13:16 | Squier ストラト
さて、音の出ないスクワイアのストラトの状態を観察します。



まずヘッド周りを見ると、なんとナットの5弦の部分が欠けています。ナット交換をしなければならないのは正直、想定外です。思ったより長丁場になりそうです…。

あと、ストリングガイドはよくある波型のですが、ワッシャーというか、ポールの部分が無く、直にビス止めされています。不可解な。

ペグは機能的には使えそうですが、見た目的にクルーソンタイプに替えたいですね。でも替えるとすると、ビス穴を埋めたり開けたり、ブッシュが互換性があるかとか、色々な問題が出てきます。

ボディはところどころ打痕があり、塗装が凹んでいたり、白く擦り傷のようになったりしています。今回は塗装をやり直すつもりは無いのですが、あまりかっこいいレリック具合ではありません(笑)

シンクロナイズドトレモロブリッジを見ると、サドルが全てベタ付けになっています。弦高を低くしたかったようです。
現状で、弦高はやや高い感じですが、ナットとサドルの状態を考慮すると、ネックが順反りしているのかも。ネック調整と、シムを入れる必要もあるかもしれません。



トレモロのブロックには適当な木片が挟んでありました。クラプトンの真似ですかね。でも、木片だけでは足りなかったのか、厚紙も挟まってます(笑)

前の持ち主は、あまり知識は無いけど、色々といじっていたようですね。

電装系はピックガード外すのが面倒なので、また今度。

Squierのストラトがやってきた

2015-04-04 19:27:28 | Squier ストラト
クラプトンを聴いていて、メイプル指板のストラトが欲しいなあ、と思ってオークションを徘徊していたら、いつの間にか(笑)落札していました。シリアルナンバーから推測すると、恐らく93~94年のSST-33というモデルで、フジゲン製と思われます(フェンダージャパンとスクワイアのシリアルナンバーの付け方が同じなら、という想定です)。



スクワイアは元々フェンダージャパンの更に廉価版として、日本での販売が開始されたブランドですが、後に他国でも販売されるようになりました。それに伴い、生産国も他のアジア諸国に移行しています。

日本で製造されていたのは97年までなので、これはもう後期のモデルですね。定価33000円なので、今回は10分の1程度の金額で落札したことになります。ジャンクとしては妥当な金額かと。最近はジャンク品でも値が上がり過ぎて困ります(笑)

所有しているフェンジャパのテレキャスターのネックが良いので、フジゲン製なら悪くはないだろうと。届いてみると、やはり中々のクオリティです。やや細めで、スカンクラインは有りますが、貼りメイプルかな?
ペグは安っぽいのが付いてますね。



「音が出ませんでした」とのことですが、まあそれ位の方が楽しいので良いのです。実際にプラグインしてみると、ガリ音すら出ません。ピックアップポジション関係なく、ウンともスンとも言わないので、ジャック周りの問題かと思われます。

このメイプル指板にブラックボディというのは、ピックガードが白ならばいわゆる「ブラッキー」になるのですが、ピックガードも黒だと70年代後半っぽいですね。U2のエッジが昔使ってたみたいな。でもラージヘッドじゃないので、デイブ・ギルモアの線を狙って、ピックアップカバーとノブを白にしようかと思います。