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気が向いたら書く

ラップアラウンド

2017-04-08 19:32:01 | Gibson LP Studio
レスポールの弦を張り替えたついでに、ラップアラウンドにしてみました。



テールピースの上を通す張り方で、トップラップとも言うようです。これをやるのはデュアン・オールマンのファンくらいではないでしょうか。

どういう効果があるかと言うと、弦の長さが長くなり、かつサドルへの入射角が緩くなるため、「テンション感」が緩くなります。同じレギュラーチューニングならテンションは一定だ、とかの話ではないです。あくまでテンション感。

ギブソンのギターはテールピースを上げることが出来ますが、それよりも更に上からサドルに弦が向かうため、入射角が浅くなります。弦がサドルに押し付けられる力が弱くなるため、テンション感が緩くなるわけです。

ここ最近、ストラトでもテンションピンを緩くしていたので、この方が弾きやすいのです。弦を009から010に変えたのですが、弾き心地はそんなに変わらない感じです。

デュアンがなぜ、このような張り方をしてたのかは定かではありませんが、たぶんスライドではなく、押弦時を想定していたように思います。推測ですが。

デュアンがラップアラウンドにしているのはレスポールのようです。スライド専用にしていたと思われるSGには、画像などから判断する限りラップアラウンドは施されていません。スライドには高い弦高と強いテンション感のほうが向いているはずで、ラップアラウンドにするメリットは思いつかないのです。

同じ理由で、スライドには太い弦が向くと思いますが、そうなると押弦時にはテンション感が緩いほうが弾きやすいはずです。また、弦長が長くテンション感が緩くなると、チョーキングの際に弦を押し上げる距離が長くなるはずで、つまりは一音なら一音上げるまでのコントロールの自由度は高くなります。

スカイドッグと呼ばれるほど自由奔放なスライダーであるデュアンですから、フレットの制約を超えたプレイがアタマの中には展開されていたかもしれません。チョーキングしながらハイフレットに移動して行くようなプレイ("Whipping Post"だと3:40あたりで聴けるようなの)を聴くと、そうだったんじゃないかなと思うのです。
ですので、スライドも押弦もするレスポールしか、ラップアラウンドにしていなかったのではないでしょうか。

まあ、根拠はありませんが、自分ではそう思ってるだけですw

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2 コメント

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Unknown (とっつぁん)
2017-04-18 09:41:39
なるほど。これ、勉強になりました。
こんどやってみる。
この張り方、ベックも一時期やってたみたいね。写真でみたわ。
このネタ借用します。
このブログも紹介しま~す。
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Re:Unknown (low)
2017-04-18 23:08:47
あ!いらっしゃいませ(^^)
来ていただき、ありがとうございます。

根拠のない話ばかりですみませんw

ベックもやってたんですね。知りませんでした。70年代にはそれなりに流行したのでしょうかね。
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