【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ロマンティックな花言葉 ~ 白い追憶

2012-06-15 17:26:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編








今日の午後・・(中略)
<緑の河> の上流にあるえぞ松の原に
さんざし を摘みに行った。
私達はさんざしで籠を一杯にし、
周りを取り巻く小さな樅の木の親しみ深い
呟きを聞きながら原を彷徨さまよい、
素晴らしい一時ひとときを過ごした。
誰かが苺について言った事を
私はさんざしに言いたい。
「神はもっと美しい花を作る事が
出来たのに、作らなかった」                   
              【「エミリーはのぼる」 第11章】


   梅雨の中休みも3日目を
  迎えました。

   夜にも雨が降り出すそうですが、
  何より心配だったのは、
  先日来から採り溜めている、
  どくだみ。

   この梅雨の中休みで、何とか
  カビさせずに済みそうです。

   後は、残りのどくだみを
  いつ採るか・・ですが、当分、
  梅雨空が続くようですね。

   又、その時にでも考えましょう。
  この程度の量では到底、
  持ちませんから。

   そんな私に触発されたのか? 
  朝、お隣の奥様に尋ねられました。

   「このどくだみ、飲めるように
  なるのはいつ頃かしら?」

   「パリパリに乾けば大丈夫ですよ」 と、私。
  見るともなく見ますと、そこには1束だけ。

   「それだと1回分くらいですよ。 
  乾けば、もっと小さくなりますから。」
  と付け加えて置きましたが、試しに飲んでみられるのかも知れませんね。









     さて、そんな今日。
    摘み残しの丈の低いどくだみを
    今は使わない土物のティーカップに挿してみました。

     本当にどんな器にだって似合う花。
    それにティーカップの中も意外に居心地良さそうで、
    何だか素敵! (冒頭から3枚目の写真)

   こんな風にどくだみに囲まれ、新茶のプ~ンと香る中にいますと、
  今日は、ここでお茶、したくなりました。となれば・・。
  随分、久し振りですね。『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店と致しましょう。 


   今日のカップは硝子。
  先日、押入れの中から
  見つけ出して置いたものです。
  すっかり忘れていて。

   吉谷硝子の手作り品で
  「氷紋」 というタイトルが。

   「氷紋」 と言えば、渡辺純一の
  同名の小説を思い出しますね。

   実は、そんな連想もあって
  求めた物ですが、生憎、
  耐熱ではなかった事。

   そんな事が押入れ行き・・となってしまったようです。
  でも麦茶代わりの冷えた、どくだみ茶でしたら、このカップで十分。
  おまけにいかにも涼しそう。これからの季節に持って来いです。

   昨日のラベンダーポプリの入った硝子の器と同様、
  「ダイヤモンドダスト」 をイメージして作られた物かも知れません。

   最後に今日の引用文。ここでも 「さんざし」 です。
  さんざしならぬ、それこそ、どくだみで籠を一杯にしている私。

   言うなれば、このどくだみだって貴重なハーブ。
  何と言っても、名前が悪過ぎますものね。

   そんなどくだみの花言葉、“白い追憶” には、ほっとします。
  田舎の家の路地に一杯咲いていたどくだみ。
  なぜか “白いかっぽう着を着た女性” を思います。