【もう一つの薔薇の微笑】
今朝も青い空は変わりません。
ただ、昨日の夕立のお陰で、
起床時など室内から室外に出た時の
いつも感じるムッとした熱気は、
ありません。
昨日よりは涼しい・・。
たったそれだけの事ですのに、
なぜか嬉しくて。不思議な気持ち。
と言っても、
僅か1度の違いなのですが・・。
その1度が大きいのですよね。
ところで今日7日は、
暦の上では 「立秋」 なのですね。
“厳しい暑さの中にも朝夕の風に
秋の風を感じる頃” ~とあります。
「秋きぬと目にはさやかに
見えねども風の音にぞおどろかねぬる」
~藤原 敏行
それは確かに感じます。日射しにも。
焼け付くようなそれなのに、7月には感じなかった光と影、陰影も。くっきりした濃淡。
そしてこれも僅かですが、家の中に日射しが入るようになりました。
およそ自然とは隔たりのある生活をしている現代の私達。
でも古人(いにしえびと)の DNAは、受け継がれている筈ですものね。
古人を見習って季節への細やかな感性を磨きたいものです。
さて、冒頭からずらり並べた薔薇の写真。
先日の薔薇に続き、もう一つの薔薇が、葉っぱに雨粒の宝石を携えて微笑みました。
心の中で、秘かに 「公爵夫人」 と呼んでいる薔薇。
薔薇こそ、日本の古人(いにしえびと)が詠む花としては縁がありませんが、
今年のような厳しい暑さにも負けず、良くぞ咲いてくれました。
ところで、こちらは昨日の
夕立の後の空。
西の空ではなく、北東の空です。
因みに西の空は平凡な空でした。
ただ、薔薇色の雲と違って、
こんな茄子紺と朱の雲は、無気味。
少なくとも雲に乗りたい・・
~なんて思いませんもの。