【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

古人(いにしえびと)が詠む秋立つ日

2010-08-07 15:35:15 | 四季のスケッチ

【もう一つの薔薇の微笑】




   今朝も青い空は変わりません。
  ただ、昨日の夕立のお陰で、
  起床時など室内から室外に出た時の
  いつも感じるムッとした熱気は、
  ありません。

   昨日よりは涼しい・・。
  たったそれだけの事ですのに、
  なぜか嬉しくて。不思議な気持ち。
  
   と言っても、
  僅か1度の違いなのですが・・。
  その1度が大きいのですよね。
  
   ところで今日7日は、
  暦の上では 「立秋」 なのですね。

   “厳しい暑さの中にも朝夕の風に
  秋の風を感じる頃” ~とあります。

   「秋きぬと目にはさやかに
       見えねども風の音にぞおどろかねぬる」

                                   ~藤原 敏行

   それは確かに感じます。日射しにも。
  焼け付くようなそれなのに、7月には感じなかった光と影、陰影も。くっきりした濃淡。
  そしてこれも僅かですが、家の中に日射しが入るようになりました。
  
   およそ自然とは隔たりのある生活をしている現代の私達。
  でも古人(いにしえびと)の DNAは、受け継がれている筈ですものね。
  古人を見習って季節への細やかな感性を磨きたいものです。

   さて、冒頭からずらり並べた薔薇の写真。
  先日の薔薇に続き、もう一つの薔薇が、葉っぱに雨粒の宝石を携えて微笑みました。
  心の中で、秘かに 「公爵夫人」 と呼んでいる薔薇。

   薔薇こそ、日本の古人(いにしえびと)が詠む花としては縁がありませんが、
  今年のような厳しい暑さにも負けず、良くぞ咲いてくれました。



     ところで、こちらは昨日の
    夕立の後の空。
  
   西の空ではなく、北東の空です。 
  因みに西の空は平凡な空でした。

     ただ、薔薇色の雲と違って、
  こんな茄子紺と朱の雲は、無気味。
  
     少なくとも雲に乗りたい・・
    ~なんて思いませんもの。