【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

読書は心のスパイス

2010-08-11 16:36:16 | A・クリスティーの館


   台風北上中、しかも昨日は
  1日中不安定な天気。

   こんな風(ふう)ですから、
  てっきり曇天の空・・
  と、思って起き出した今朝。

   意外にも写真のような青空です。
  思わず緩む頬。

   おまけに室内と室外の気温の
  差は、ほとんどありません。
  何だか得した気分。

     尤もそれは朝早い時間だけで、
    午前9時半には30度を越えてしまいましたが・・。

     でも早い時間だけにしろ、爽やかな空気の下で
    雨粒の宝石を目にしたり、木陰の爽やかさをしばし満喫。
    
     ここでは、今日1日の元気を貰った気分です。
    そうそう、こんな光景も・・。

     “・・・略・・・庭には涼しい木陰が
    あちこちにあり、黄金色の光が、
    ゆらゆら揺れていた。”

                                       【「アンの青春」 第17章】


【オレガノの花&ティーカップ】

     さて、シドニー・シェルダン作 「時間の砂」(上下巻)は、
    あれからほどなく読了。

     歴史物は、漢字の読みに四苦八苦して時間がかかりますが、
    さすが、この手の小説はスイスイ。

   スペインの民族対立も扱っていて、
  1国に複数民族が暮らす国家の困難を考えさせられます。

   国境のない世界、地球市民等など・・言葉は優しく、ある意味理想ですが、
  対立は必然ですものね。世界のあちこちで紛争は起きています。
  
   幸い単民族国家の日本。島国という恩恵も受けています。
  これまで内紛はありませんでしたが、
  果たしてこれからはどうでしょう。日本の行く末を思います。
 
   ~なんて話はこの位にして。やはり私は、こちらが落ち着きます。
  今回は、アガサ・クリスティー作 「ゴルフ場殺人事件」。

   事件とは何の関係もないのですが、その中のある1つの描写を記して置きます。
  所謂(いわゆる)、電車の中でのお化粧です。

   今の日本でも日常茶飯事ですが、この小説が書かれた、
  およそ100年前の日本では、あり得ませんでしたものね。

 「あらら、大変!」 と、少女は叫んだ。
「あたし、白粉のパフどこへやったかしら?」
彼女は、こってり白粉を塗り付け、
小さな手鏡で出来栄えを見ながら、口紅を付けた。
人前をはばかる様子は全然ない。
「ね」と、私は遠慮がちに言った。
「失礼だけど、なぜ、そんな事をするの?」
少女はちょっと化粧をやめて、さも驚いたように私を見つめた。
           ~アガサ・クリスティー 「ゴルフ場殺人事件」 より