ブログを始めて丸4年。
今日から5年目に向かって、1461日目の幕開けとなりました。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。
朝から猛暑日の毎日です。PC上の温度表示も連日のように36度、37度。
人間の体温より高い気温だなんて、一昔前には考えられなかった事です。
それでも蝉の声は少なくなり、(代わりに虫の声)
よりくっきりとして来た光と影、室内まで入り込んで来るようになった陽の光、
一時に比べて日の入りの早さ等など・・季節の移ろいを感じます。
そんな中、待ち望んでいたリラ版 「公爵夫人の薔薇」 が、何度目かの微笑。
5月の薔薇よりは、さすがに小さくなった感は否めませんが、
気品と言い、優雅さと言い、右に出るものはない気がします。
そうそう、又々、これもリラ版 「ピンクの少公女」 も一緒です。
それにしても・・人はいつの時代にも薔薇には魅了されるものなのですね。
そして、誰をも詩人にさせるようです。
「・・・ 略 ・・・ジョンは ピンク の薔薇はパーシスの頬を表し、
白 はパーシスの額を表し、紅い のはパーシスの唇を表すと
言いましたっけが、あまり 詩 を引用するもんで
話の中にも混ぜる癖がついたらしいわい。・・・ 略 ・・・」
【「アンの夢の家」 第7章】
その 「公爵夫人の薔薇」、ついつい映画の影響もあって、
【キーラ・ナイトレイ】 を連想してしまう私です。
ところが折も折、今丁度読んでいる三島由紀夫作 『豊饒の海』(全4巻)も、
(1作目「春の雪」)雅(みやび)な大正時代の貴族社会を描いています。
この 「春の雪」 は、竹内結子、妻夫木聡主演で5年前に映画化されましたね。
(今となっては観なかったのが残念です)
1輪の薔薇からとんでもない方向に話が飛んでしまいましたが、ご勘弁を。
その雅な一部を垣間(かいま)見る事に致しましょう。
(中略) 綾倉伯爵は京訛りの抜けない誠に温柔な人柄で、 幼い清顕に和歌を教え、書を教えた。 綾倉家では今も王朝時代そのままの双六盤で夜氷を遊び、 勝者には皇后御下賜の打物の菓子などが与えられた。 なかんずく、今も続く伯爵の優雅の薫陶は、 毎年正月の、自ら寄人を務めている御歌所の歌開始に、 15の年から、清顕を参加させている事にあった。(中略) いつか年の初めのこの名残りの優雅への参加が、 心待ちにされるようになった。 三島由紀夫作 「豊饒の海」 より |