【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

8月の薔薇

2010-08-04 16:53:56 | 薔薇の追憶




     何もない真っ青な空。灼熱の太陽。時刻は午前6時。
    起床時に既にこれですから今日の暑さがどれほどのものか、
    予想されるというものです。

   ただ、意外にも今日は風があります。
  家の中の風鈴ですら、「チリン、チリン」、「カラ、カラ・・」 と鳴りっ放し。
  尤も、その風は熱風に違いありません。
  
   とは言え、熱風でも風のお陰で気温上昇の速度は、
  初めのうちこそ昨日より鈍かったのですが・・。でも、結局同じに。

   そしてその風は南風。南風と言いますと・・。
  (エミリーによれば) “小さな灰色の妖精” なのですよね。

   北風の “がみがみ女” よりは余程、ましというものです。
  ~なんて、こんな事、考えているだけでちょっぴり涼しく? なったようです。

   さて、冗談はさておき、今日の驚き。
  この暑さの中、たった1輪ですが薔薇の花が咲いていました。

   よく見てみますと、蕾も沢山付けています。
  私とした事が・・ちっとも気が付きませんでした。そう言えば・・。
  この処の暑さで庭に出ても、そそくさと家の中に入っていましたものね。

   「・・・ 略 ・・・ あの紅い薔薇をご覧なさい、レスリー――
  他のものを女王のように威圧しているではありませんか!」
  
   「この薔薇は大層遅咲きです ――
  他のがみんな散った後で咲く ――
  夏の暖かさ全てと、実を結んだ夏の魂がこもっている」

                                       【「アンの夢の家」 第38章】

   確かに、この紅い薔薇・・女王のように威圧しているかどうかは
  分かりませんが、たった1輪咲いただけですのに、
  パ~ッと辺りを華やかにする効果は抜群です。他のどんな花よりも。