【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

公爵夫人の薔薇Ⅱ

2010-08-23 15:15:15 | 心の宝石箱



【花瓶に】

   連日、朝から
  30度の気温が続きます。
  
   こんな昨今ですので、
  冷房を入れない時間は、朝のほんのひと時だけ。

   そんな僅かな時間・・風に揺れる、か細い微かな風鈴の音色に “涼” を感じます。
  「チ、リリ~ン・・」 ささやかな昭和の情緒を感じる瞬間です。
  
   とは言え・・情緒に浸る間もなく、そそくさと窓を閉め切って冷房を・・。
  勿論、暑さに我慢出来ない事もありますが、熱中症も怖いですから。困ったものです。

   さて、一昨日も記しました、リラ版 「公爵夫人の薔薇」。
  今、続々と開花しています。

   これも意外なのですが、今年は虫が少なく葉っぱも綺麗。
  この暑さで虫も活動を停止・・?

   そんな訳はありませんね。
  レモンバームや薄荷の葉っぱは、相変わらずですから。
  尤も、セージだけは元々強いですが・・。

   ところで、「公爵夫人」 と言いますと・・
  やはり今、読んでいる三島由紀夫作 『豊饒の海~「春の雪」』 に話は及びます。

   尤も同じ公爵でも、こちらでは 「松枝(まつがえ)侯爵」 なのですが。
  しかしながら、伯爵、男爵家、学習院、はたまた皇室・・と、
  雅(みやび)な日本の貴族社会を余す事なく描いています。

   実は、三島由紀夫の本は初めてなのです。
  主人からは文章が綺麗だからと再三勧められていたのですが、
  (この 「豊饒の海」 は特に) ことごとく敬遠。

   私にとって三島由紀夫は、学生時代から読みかけてはやめるという・・
  挫折の繰り返しだった事だけは確かですから。

   音読ですので、(と言ってもこれほど音読に適している本はないと思うのですが)
  まだ半分くらいしか読み進めていません。
  
   それにしても、文体が美しいのは然る事ながら、
  日本語にこんな熟語があったのか・・と、今更ながら驚いている次第です。
  漢字も含めて(振り仮名がなければ読めない字多数) まだまだ新しい発見です。

   因みに・・「犀利さいり な分析力」、「秘鑰ひやく を握る」、「暗々裡あんあんり に望む」 等など・・。
  そうそう、PCで秘鑰の漢字がサッと変換出来たのにも驚きました。