この程度の腕前で、ピアノの発表会に出ていいのでしょか。
昨年暮れから通い始めて半年近くになるピアノ教室主催の「大人のピアノ発表会 ~ 大人サロン・コンサート」に参加してきました。
気安く参加表明したものの、前日のレッスンで、ジーパンはだめ、みたいなドレスコードチックな説明があったり、
演奏の前は一礼をしてから始めてくださいね、とか言われまして、
あぁ、ピアノの発表会って、やっぱり堅苦しいかも、とやや怖気づく。
フォーマットを与えられてるのだから、乗ればいいだけなのだが、
フォーマットがあると、愉しいばかりでもないよな気がしてくるのです。
だがしかし、ピアノ弾きおじさんへの道の途上イベントであります。
発表会の前日に、ヘイジュードを一曲通しでレッスンを受けたのですが、
なんだか気持ちが乗っていかず、歌詞も指もついてこなくてボロボロ、
おいおい、大丈夫か、状態。
いや、気持ちを乗せていくだけの技量が伴っていないといったほうが正確でしょう。
4番バッターです。家族連れで観に来ていらっしゃる中には男性もいますが、発表会の参加者は女性ばかり。
しかし、このマイノリティ感は悪いものでもありません。
弾き歌いするのは私だけだったので、演奏前にはピアノの前にマイクロフォンがセットされました。
なんだか それだけで上手くなった気になれますが、とんだ勘違いで、皆さんお上手でした。
丁寧にピアノを弾き込んでいるのが感じられるような演奏ばかりです、すばらしい。
ブルグミュラーを弾いてらしたのは70歳台のおばあさん。
私が弾き歌いするのを聴いて、今度は岩崎宏美さんの聖母達のララバイ、を私も弾き歌ってみるわ!って仰っていました。
同じく、教会で伴奏なんかをしながら、コード弾きをメインに練習されているという方が、バリスタの資格をお持ちで、
演奏がひと通り終わってからの懇親会では、自慢のコーヒーをふるまってくださいました。
で、私は逆立ちしても、そんなに上手に弾けるわけもないので、
前日のレッスンで、テンポが速くなりがちだったのに気をつけて、ゆっくり弾くことを心がけました。
しかも、通しで弾き歌うと、どうも歌詞が怪しくなることに、前日に気づいたのもラッキーでした。
指がもつれると、頭ももつれてしまうものですね。
これは、ボロボロだったレッスンを受けて、自宅で修正練習したバージョン。
大して変わり映えしたわけではありませんが、発表会が終わってから、
これまでで一番良かった!と先生に言ってもらえたのが何よりでした。
Hey Jude (大人のピアノ発表会当日の自宅練習バージョン)
皐月も終わろうかという、スイカズラの花香が漂う夕べ。
あまり見かけたことのなかった、花を咲かせる前のマロニエの蕾。
うちのファットアルバータも銀青色のキレイな新芽を吹いて見事になる時季なのですが、
かなり樹高も幅も出てきたので、刈り込みました。もうそろそろ、芯止めもしたほうがいいかもしれません。
チンシバイもすっかり根付いて、
植えては枯らしていた好きなアスチルベに似た、
それでいて、アスチルベよりも高さのある花穂を揺らす。
ピアノ弾きおじさんへの道はつづく。
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