エコなニコニコ日記 社会企業エコフェアネットワークのブログ

厳しい時代を生き抜き、よい社会を作るために環境問題や格差問題の代替案である私の事業や参考になるだろう情報を書いています。

再生エネルギー法案成立を受けて

2011-08-30 22:12:17 | Weblog
衆議院議員会館で開かれている、脱原発で自然エネルギーの普及をもっと呼びかけていくエネシフの勉強会に参加しました。

8月26日に国会で再生エネルギー法が通過して成立しましたが、この法律の特徴を述べたいと思います。

国策として自然エネルギー普及のために、特にこの3年は今までの規制を緩和して、普及に集中投下するようです。
その具体策として、今まで太陽光パネルなどにより一般家庭などで発電された電力の買取を、全量を電力会社が買い取ることが義務づけられたことが、もっとも大きな特徴だと思います。
またその買取の価格が、いろいろな再生エネルギーの種類によって、今までの一律から細かく変わるシステムになったことも特徴です。
これらのことを審議する委員会を、密室で行ったり経産省主導ではなく、民主主義的に第三者委員会を作り審議するすることになります。
また電力会社に軽減措置があったり、今回の震災遭われた地域は負担が軽減されます。

13年前に、飯田哲也さん達が超党派で、今回決まったような再生エネルギーの成立を求めて動きましたが、今回法案が可決され、念願が果たせて、よかったですが、世界で見れば、82カ国はすでに、このような制度を成立させているので、日本は大きく遅れていると思います。

懸案事項としては、電力会社が電力の安定供給の支障になるなら、再生エネルギーを買い取らなくてもいいという、抜け穴的な条項もあります。現に北海道電力では一部そのような例があるようです。それを防ぐためには、電力会社にゆだねるのではなく、地域、社会の自治的な開発が必要でるとのことでした。それには試行錯誤でだんだんよくしていくことが必要だと飯田さんは言っていました。

「この法律は民主党が与党になったからできた」と民主党の議員さんは言っていて、そうだなと思いますが、三党合意や、河野太郎さんも頑張っていたと言っていました。国民は政治家の「頭をたたくのではなく、尻たたく」みたいな姿勢が必要とも言っていました。

また今風力発電は、有力な稼ぎがある事業体になっていますが、そこで大企業の乱開発になるのではなく、一般の地域の資本や市民で太陽光などの普及を行っていくことが必要で、メガソーラーを地域の金融が行い、地元にお金が残るようにして、地元の活性化、新しい雇用を作っていくことが必要だという意見もありました。

現状日本の面積の54%は過疎地域として指定されていますが、そういったところは市役所や農協ぐらいしか就職先がないことが多いですが、そこで東京の資本に規制を緩和するが、地元のリーダーが主導し、一次産業の耕作放棄地などを活用して、太陽光や風力の事業を両立させて、半農半エネの事業を行っていくことが必要で現実化できるようになったと言っていました。

また環境NPOの気候ネットはいろいろ政策提言をした中で、管さんがある会で2020年までに20%の再生エネルギーの目標にすると言ったが、政府の公式の目標値は明確になっていないと言っていました。
またスマートグリッドの確立の必要性も言っていました。飯田さんはオバマ大統領が公約で排出権で稼いだお金を送電網の整備に当てると言ったが、日本もそういった大規模な予算を投資して、送電網を3000キロ位整備するべきと言っていました。

また地方は再生エネルギーを導入するノウハウがないから、実践例を見ると、最初は少しだけ再生エネルギーを導入し、だんだん増やしてうまくいっているので、地方と東京の大企業の連携が必要だとも言っていました。

また外国の安い太陽光パネルがどんどん参入していますが、日本は最上流の過程で付加価値のサービスを付けていけばよいと言っていました。

長くなって申し訳ありませんが、全体的に国会議員も官僚も有識者も市民も、友好的に話し合って、さらに良くしていこうといった感じでした。
これから太陽光パネルや風力などの再生エネルギーがさらに盛り上がる予兆のようなものをひしひしと感じ、自分なりにそういった仕事や貢献の活動をしていきたいなと強く思いました。
また気候ネットやグリーンピースなどの環境NPOの女性の活躍は新しい時代の到来を告げているなと改めて思いました。
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官首相の脱原発の流れに大きな役割を果たしているエネシフに参加してきました。

2011-08-19 12:42:52 | Weblog
8月18日に永田町の衆議院議員第一議員会館でエネシフジャパンという団体の
「菅総理退陣、脱原発依存を後退させない緊急討論」に参加してきました。

facebbokでトモダチ登録しているマエキタミヨコさんにこのイベントをお誘い頂き、出席しました。
マエキタさんのfacebook

皆さんも純粋に脱原発について勉強したり、原子力に依存した社会を変えていきたい方でしたら、門とは開けれていて、閉鎖的でなく、マエキタさんに連絡すれば参加できる可能性は高いと思います。

マエキタさんはお会いしたら、個性的な気さくな親切な方でした。

永田町なんて、自分には一生縁がない世界かと思っていましたが、時代は変わり、今市民派の管さんが首相だからなおさらかもしれませんが、意外に政治家も永田町の改革派は市民との連携を望んでいるのではないかと思いました。政治家は国民の声と離れてはやっていけない仕事ですし。

このエネシフジャパンという団体は、どうやら脱原発を目標として、しがらみのない国会議員や有識者や市民などが集まってできた勉強会やロビー活動ををする団体です。
今までタブーだった原発神話の検証を行い、浜岡原発の停止や、再生可能エネルギー法案集会(菅さんと孫さんなどが集まった6月15日の集会)実施への働きかけや、管首相の脱原発宣言や、そうすぐ可決される再生エネルギー法案成立へ、実はそうとう大きな役割を果たした団体の様です。

今夏の節電や、管さんの退任により予想される原子力勢力の切り替えしや、次期首相候補の野田さんは脱原発路線では必ずしもないという現状を踏まえ、今後どうしていくかの勉強会でした。

2012年春にすべての原子力が止まるかもしれなく、そうなると予想される化石燃料の値段の高騰や、それに伴う企業の海外移転の可能性もあります。
省エネルギーと再生可能エネルギーへの転換を図り、実際に中部電力は原子力なしでもやっていけることがわかり浜岡が止まりました。
経産省と電力会社による電力政策の決定ではなく、電力需要コントロールは消費者と自治体が行い、発電事業も起業家と自治体が行えばよく、電力会社は、電力需要状況をもっと公開していく必要性があるということでした。

脱原発といっても段階的にやるかとか、いつ実現化するかとかいろいろ議論されていますが、多くの政治家は態度を明らかにしていない状態で、世論の関心が下がれば今後経産省の「お手盛り安全宣言」で原子力が再発稼動する可能性があり、それは断じてさけねばならないと思います。海江田大臣は九州電力の原発を再稼動させようと、安全宣言をしたようですし。その安全宣言と根拠に原発回帰を狙う勢力には要注意だと思います。

電力価格を引き下げるには、電力自由化、発送電分離などの電力改革しかなくエネルギー自立と経済発展には再生可能エネルギーの爆発的普及しかないとのことです。また今度の民主党代表戦で、脱原発は隠されようとしている争点であり、大多数の国民は脱原発を望んでいるのだから、政局ではなく、政治家は国民に目を向けるべきだとおっしゃっていました。

この集会には福山哲郎内閣官房副長官・小島敏郎青山学院大学教授もいらっしゃって福山さんは、菅さんの側近らしく、参加者の多くの方に厳しく叱責されていました。誠意ある対応をしていると思いましたが、そこで福島さんが言った「政治家をくさしていても変わらない。自分の考えの近い政治家を見つけ、その人を育成していくのがいいのではないか。」という考えにはそうかもと思いました。

またある参加者の方が「政治家にゆだねるのではなく、国民投票で是非を判断しよう」とおっしゃっていました。「国民は馬鹿だとか、情報を公開すると必要以上に怖がらせるとか言われているが、過去の国民投票では、そうなれば国民は勉強して賢くなりいい判断を下すから、その機会を提供することが大切だ」とおっしゃっていました。

また加藤登紀子さんはさすが安保の時、国家権力や、やくざまがいの右翼と戦っていただけあり、けっして権力におもねらず、厳しく福島官房副長官に言及していました。加藤さんはある意味闘士であると思いました。今の脱原発の路線を変更させないためには、ある意味圧力団体が必要なのではないかともおっしゃていました。

東京新聞は脱原発の主張をはっきりと鮮明にしていて、今のマスメディアは東電などのスポンサーの顔色を伺って、なかなか正しいことを主張できないが、この東京新聞の編集長は苦労はあっても、この脱原発の活動はある意味内戦であり、十年戦争であり、はっきり言論していきたいとおっしゃていました。

今後もこのエネシフの勉強会はあるから、皆さんも参加してはいかかでしょうか。

会が終わってから、加藤登紀子さんと話したら、名もない私に親切に対応して頂き、鴨川自然王国に行きたいと言ったら、来月あると誘ってくれました。9月17日から3日間、帰農会というイベントをするようです。加藤さんも来られるようです。私はお金がなくて行けませんが、いつか参加したいと思っています。鴨川自然王国は行った数人の仲間の話によると、エコビレッジの中でも、個人個人の自立した活動のネットワークらしく評判がいいです。

またこのエネシフのイベントには私が通った一新塾の仲間たちも何人も来ていて、彼らの志の強靭さに畏敬の念を持つと共に、いろいろ話せて楽しかったです。
一新塾ウィキペディア

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高円寺素人の乱に行ってきました。

2011-08-12 14:00:48 | Weblog
平日、就職活動中ですが、現状仕事もないので、時間があるので、成果やミッションを果たす最短ルートを追うだけでなく、人生寄り道も大切かなと思い、以前から興味があった高円寺素人の乱の店に見学や古着を買いに行きました。


この活動は近年の格差社会で貧しい人が増えて、その原因が社会構造にあるとして、新自由主義の政策反対を、もっとおもしろく、生活感覚ある形でデモを行ったり、近年なら脱原発の原発反対デモを企画して、多分一番動員数が多いデモを行っている団体です。
高円寺素人の乱HP
ウィキぺディア
午後2時くらいに着いたのですが、高円寺はとても個人商店が多い人情味があるような人のつながりが強い商店街でした。めじめ正一が「高円寺純情商店街」という小説を書いていますが、まさにそんな感じでした。

そこで商店街を歩いても、携帯電池が切れてしまい、なかなか素人の乱の店が分からず、いろいろ歩き回って、それらしい看板がでてる店をようやく探し出しました。入ったら、お兄さんがいて、話しかけていろいろ聞いたりしていたら、その話している相手が、実はこの団体の発起人である松本哉さん本人であることがわかり、すごく驚きました。
本だと、すごく奇想天外なことを書いていますが、会ってみると、男らしい実務能力の高そうな、かつマイペースそうな人だと思いました。彼らなりの流儀で親切に対応してもらい感謝しています。

そこで本を買い、古着屋やバーなどは夕方から開くらしく、近くのマックで買った本を読んでいたのですが、ある意味さすが対抗文化だけあって、「今の時代企業に勤めることは、ある意味奴隷のようで、それより働かないか、自分で自営しよう」みたいな感じのメッセージで、最初はあまり共感できなかったのですが、ある意味働かないのはよくないと思いますが、会社組織に入るより、フリーランス的に自営していくのは今の時代にマッチした考え方かもしれないと思いました。それは大変な気もしますが。
貧乏人の逆襲

またその本で「勝手に生きてるやつら」という項目で、いろいろな団体が紹介されていて、興味深かったです。
ある意味、既存の社会の流れに反している対抗文化的な団体で、ちょっと下町の怪しいが自分たちで自己流で新しいカルチャーを提示している店などが載っていました。

その後、夕方になったので、オープンした素人の乱の古着屋を巡り、二軒で4着Tシャツを、トータル1600円という格安の値段で買えました。
店員さんが本に載っていた方で、話せたり、実態がみれてよかったです。
正直サービスのレベルではワタミなど大型チェーンの方が格段にいいですが、個人商店のいい意味でぶっきらぼうさが正直でここらしいのかなと思いました。
二軒目の古着屋さんはとても親切で、やはりこの素人の乱も、長く関わっている友人などを基点にして活動している印象を持ちました。

運動だけでなく、事業もしている団体を実際に見れて、商店街というものは現代の大型チェーンとは対抗している世界で、素人の乱とは相性がよく、やはり一人ではなかなか活動はできないが、いろいろな団体と繋がることは大きなうねりや活動を作っていく上で重要だと感じました。
また松本さんの本を読むと大学時代からとにかく小難しい理屈より、デモなどの行動派で、方向性を変えずにその経験の試行錯誤の積み重ねがこういった大きな運動や事業を行える力を培ったんではないかと思いました。

余談ですが、帰りに新宿のロフトプラスワンによったら、右翼の鈴木邦夫さんや田原総一郎さん達がイベントしてました。
ちなみに素人の乱の松本哉さんと雨宮処凛さんが初めて会ったのも、ここロフトプラスワンだったらしいです。
ロフトプラスワンHP
ウィキぺディア
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衆議院議員の山崎誠さんの原発などについて話し合うゼミに参加してきました。

2011-08-12 12:41:16 | Weblog
民主党の環境派の私の地元の議員さんの山崎誠さんと、社会学者宮台真司さんと、市民で原子力の資料室で活動している澤井正子さんと、高尾山の開発反対をしている著名な環境活動家の坂田昌子さん達が開く、しろうとゼミという市民参加の勉強会を開きました。

山崎さんは、3,11以前から民主党で珍しく、脱原発を主張してきた議員で、上岡原発の工事中止を求めて、いろいろ活動したり、地域密着の環境NPOの現場に多く足を運び、私が活動していた稲城の里山の大規模開発反対の活動にも視察に来てくださいました。

横浜国立大学の博士課程で環境政策を研究していて、支援者の方によると「ラディカル」な環境面で構造的な変革を求める急進的な考え方の議員さんだと思います。

いくら衆議院議員でも、国や行政の施策を変えることは、簡単にはできませんが、そういったことにブレーキを踏めるのは市民だとおしゃっていました。民主的な議論が必要だと言っていました。

現在は、中央集権的なシステムで経産省などの官僚と、政治家と、経済界の有力者が国の政策を決めていますが、もっと地方分権を進めて、共同体による住民の自治を進めていくことが、国を変えていくだめには必要だと宮台さんや山崎さんは主張していました。

今社会を変えていきたい人は大勢いるのに、なかなか改革が進まないのは、社会のシステムに問題があるという言葉が印象的でした。

多くの議員が、しがらみや利権に囚われ、本当に正しいと思うことをなかなか主張できず、議員の間でも原子力はタブー扱いであったと山崎さんは言っていました。
また今の脱原発の時流に乗って主張している議員の本質を見抜けとも言っていました。

また山崎さんは、今のメディアが十分に機能していないとも言っていて、東電は広告費に300億円年間で使っていて、そのため本当に必要な情報をマスコミは発信しないとも言っていました。

それはNHKも同じことで、そこは一見良心的な放送をしているようでも、政府の見解に影響された
内容であるので、一種北朝鮮に近いとも参加者のどなたかが言っていました。
そこで注目されるのが、ustreamやyutubeなどのしがらみのない市民発のメディアが大きな意味を持つようになってきたとも言っていました。自分がメディアになり、発信する大切さを言っていました。

また山崎さんは今国が進めているリニア中央新幹線の開発にも反対していて、現状は専門家だけで決めていて、実質市民の声がほとんど聞く耳を持たれていないことに怒っていました。

またエネルギー地産地消の図っていくことが大切で、どれだけ電力が必要か電力会社が情報を
市民に情報を公開し、安易に電力会社が主導で進めるオール電化という方向性にしないといったことや、電力のピークの夏の数日間が問題なので、そこだけ、もっと休むことを推奨するが、どうしても必要な企業には優先的に電気を提供するなど、意見が出ました。

支援者の方の話によると、山崎さんは民主党でも管さんのグループに所属していて、孫正義さんとの会議にも立ち会っていたらしく、今の管さんたちが再生エネルギー法案などの法案通過を図っていますが、その中枢にいる方かもしれないとの話を聞きました。


山崎さんのfacebookページ
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