私は今ポジティブ心理学の創始者である心理学者マーティン セリングマンのこちらの本を読んでいます。
ポジティブ心理学の挑戦 “幸福"から“持続的幸福"へ| マーティン・セリグマン
すると日本でもベストセラーになった私のバイブル本「やり抜く力」(GRIT)の著者の方の研究が、かなりの章をさいて引用されていました。
こちらのGRIT力とは簡単に言えば、学業、仕事などで成功する最も重要な要素とは、根気、最後まで楽観主義を保ちやり遂げる力とされています。ちなみにこちらの理論ではIQや先天的な能力はあまり重要ではないとされています。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける | アンジェラ・ダックワース
しかし私は最近行動遺伝学の研究成果である、人間は5割が遺伝で4割が遺伝に大きな影響を受ける環境でほぼ決まる理論(ただ教育が無意味という意味ではありません)は現実に合っていると思い、それに沿った働き方や生活や活動をしています。
私はGRIT力と行動遺伝学は相反する理論かと思い、生き方に迷いました。
しかし行動遺伝学にある遺伝や環境の影響は事実として大きいが、GRIT力にもある様に、その人の興味、練習、目的(他者)、希望が適切に重なる点を追うなら、長い時間はかかるかもしれませんが、成果がでやすくなる面はあるかと思います。
ただそれは松下幸之助の言葉で言えば「天地自然の理」に合った、人や社会が必要とする様な道理に合った妥当な目的の場合かとも思います。