私を救ってくれた精神科医の斉藤茂太さんの言葉です。
「自分らしく生きようとは、自分の長所や誇れるものばかりでできているものではなく、自分の弱点、人より劣っているものを、含めて考えてこそ自分らしい生き方になる。
長所だけでは心のバランスが崩れて、よけいに気持ちがつらくなってゆく。ヤジロベーの様に、片手に長所、片手に欠点、そのちょうどいいバランスで平衡を保っていく。」
私は昨日になかなか治せない良くない悪習慣に逆戻りして、落ち込み自分を責めてもうろうと低迷して、自分を受け入れられずに早く寝てしまいました。
しかし翌朝にこの文章を思い出して、ムリに清廉潔白になるよりそれは目指す位で、現実的にはプラス、マイナス両面ある自分も受け入れて、長所を磨いてそれを生かして、短所はなるべく小さくして生きていきたいです。
また自分の中の悪の感情を認められず持て余し、家庭内暴力や自殺未遂までしてしまった、キリスト教徒の作家ヘルマン、ヘッセ青年が、中年期になって救われた心理学的な解決法はこちらになります。
それは善悪とはそれまでの二律背反的な考え方から、こちらの陰陽道の図(老子による道教にも近い)みたいに、善悪とは相対的でありかつ相補的なあり方とも考えることです。
「こころの居心地がよくなる心理学」著 町沢静夫より抜粋。