星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

夢は現在を夢みること…

2019-02-05 | …まつわる日もいろいろ
もこもこであったかくして… と前回書いてから 月を越えたらはや 立春でした

2月という月は ここ東京ではあたたかな陽射しの日が増えてきて春の訪れを感じるようになりますが、 北国、山国では 長い長い冬のようやく折り返し、といった感じ。。 5月の連休を迎えるころにようやく待ちに待った春がくる、、 という 「春は名のみの…」微妙な時季です、、

《寒暖差》という言葉がこのところよく聞かれます、、 昔はそんなに無かった言葉。

気温や天気のアップ&ダウンは 心の寒暖差にも影響するようで、 もともとの情緒不安定が一層… (笑

 ***

今 読んでいる本の影響で故郷の夢を見ました。 (20年ぶりに故郷へ帰ってくるという、ミステリー作品にはよくある設定の…) 、、本のことはまたにしますが、 そういう故郷の昔の自分が住んでいた家や、 隣人や、、 過去の消えない謎や、、 という話のせいで、 私が見た夢には隣のおばちゃん、おじちゃんとその家の間取りまで鮮明に出てきておどろきました、、 

、、 かつて自分が住んでいた家の夢もたまに見ます、、 たまに、というか 見るのは決まって今はもう存在していない子供の頃の家。。 でも その家の夢を見た翌朝は 少し憂鬱な気持ちになります。。 決して その当時の家がキライだったわけでもないけど、、 たぶん 帰っていないうしろめたさとか、 もういない父や母へなにもできなかった心残りとかが ずっと心に巣食っているんだろう…と。 それを夢が暴露しているようで どうしても憂鬱になってしまう、、
、、 20年ぶりの帰郷をするミステリーの主人公も 似たような後悔を引きずっていて、 そのせいで自分に置き換えて夢を見たんだ、って解っているんだけれど、、

、、 頻繁に引っ越しをしたり 転勤であちらこちら居を移して成長した人は、 夢でどんな家を見るんだろう… とちょっと思ったので それとなしに友に訊いてみたら 自分が住んだ家の夢って見た記憶が無い、って言われた。。 いつもどこか旅先だったり、 どこかわからない未知の場所だったり、、。 巨大生物と戦ったりする荒唐無稽な夢ばかり見る想像力豊かな友だからなぁ、、

、、 夢に今はもう無い昔の家がでてくるのはまぁ仕方ないとして、、 現実の話、、 故郷を離れてからの時間が 故郷で暮らした時間を越えて 此処での暮らしの方が長くなるのが現在の 現実の《夢》。。 たいした夢じゃないけど 自分にはだいじな大きな目標でもある夢。。

、、 今回のミステリー小説で20年ぶりの帰郷をした《彼》も、 きっとこの小説の後からが ほんものの彼自身の人生の始まり、、。 前にも同じことを書きましたね、、 M. L. ステッドマンの『海を照らす光』について書いたときに…… 書かれていない空白の年月こそが 本物の人生、だと。。 もちろん すべての時間、 すべての記憶、 すべての人のつながりがあって、 今の自分があるのだけど、、 自分で選び取って 自分で乗り越えて 自分の手で日々を築いていく… ただ当たり前のことで小説の種になるような物事はなにも無いかもしれない、 でも 現在の此処が自分の生きる場所。 今は存在しない家は夢の中だけ、、 存在しているのはいまこの場所、だけ。。 そう信念を持って生きていたい…

 ***

、、 と なんだかつまらない独り言ちになってしまいました。。

さっき見た ベックの素晴らしい映像♪ 映画「ROMA」にインスパイアされた、という楽曲ですね、、
、、LAフィルの前奏の素晴らしさに(イヤホンを思わず取り出し音量を上げて…) 、、そして (え?! ドゥダメル!?) すごい!! ドゥダメルが指揮してるなんて、、 TV出演のベックの為に ドゥダメル!!! 

もう 鳥肌立ちました。。 LAフィルにも ベックにも。。 
https://www.youtube.com/watch?v=y3avkM0_l0o


これで一気に憂鬱な気持ちがふっとんでいきました…


ありがとうベック、、 貴方はいつも素晴らしいゎ♡
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