星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

嬉しかった事。

2002-07-18 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)
 ボリス・パステルナークという、スターリン時代のソヴィエトを経て'60年に亡くなった詩人のことを教えていただきました。以下、『パステルナーク詩集』より。

   自意識がひたすら内部に向かうときに人間は自壊する―というのがパステルナーク
   の重要な命題だったと思う。(中略)自意識を自然に向けて、そこから贈物をもら
   う。意識はいわば言葉であるが、これは病むものであって、これを癒す生命エネル
   ギーは自然からくる。・・(解説・工藤正広)

 詩は、何年もかかって自分と対話していくように思いますので、パステルナークの詩を理解するにはまだ全然至りませんが、この部分にとても惹かれて、これから時間をかけて読んでいきたいと思っているところです。

 ・・そう、言葉は病むことに怯えません。私はむしろ、力を持って病むこと、に文学の意義を感じたりします。下で、小説の自然描写にすこし触れましたが、今は人間の内へ内へと関心が注がれる時代。そこで描かれる狂気や異常心理は、力を持って病むこと、とはまた違うような。。だから先のパステルナークの命題に頷くのです。

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 ポーの詩をロックミュージシャン達が朗読したCD,廃盤と言われて諦めていたのですが、どうやら手に入りそう。嬉しい!この前はアレン・ギンズバーグ自身のCDを見つけてきました。イエイツ先生のものも見つかりそうだし、集まったらポエトリーリーディングCD特集でも考えてみようかな。
 ・・暑さもつづきそうですし、ちゃんと大人しくします。皆さんもお気をつけて。