日本中の何処の山も、多少の前後はあるが椎の樹の花が満開だ。
遠くから眺めても、松などで覆われた山肌に、椎の樹の花がハッキリと浮き上がって見える。山々の中に椎の樹が自生する数は、並大抵ではあるまい。
昨年も椎の樹の花を、「どんぐりの花・マテバシイ」とのタイトルでご紹介したので、併せてご覧頂きたい。 ↑クリックすれば、リンク先が開きます。
「どんぐり」と親しまれている木の実だが、日本には二十種を超える種類があるらしい。「どんぐり」の実を拾って手に取ると、子供の頃に歌った「どんぐりころころ」を、何時しか口ずさんでいた。
「どんぐりころころ」 作詞:青木存義
1) どんぐりころころ どんぶりこ 2) どんぐりころころ よろこんで
お池にはまってさあ大変 しばらく一緒に遊んだが
どじょうが出てきてこんにちは やっぱりお山が恋しいと
ぼっちゃん一緒に遊びましょう♪ 泣いてはどじょうを困らせた♪
二番の歌詞が何とも可愛い。やっぱり「お山が恋しい」と泣いて、「どじょうを困らせた」のくだりは人情味たっぷりだ。子供のこころを見事に写し取って、歌う者の こころに迫ってくる名歌だ。
山に入れば椎の樹の花迎えけり
森一杯に香りを満たして
仰ぎ観れば大樹を覆う花々の
数の程にぞ愕かれぬる
ふかふかの綿冠るらしどんぐりの
花のどてらは見事なるかな
どんぐりの落ち敷く頃に孫連れて
再び訪ねむ落ち葉を踏んで
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