「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「うつろ庵の梅花空木」

2013-06-01 10:08:41 | 和歌

 「うつろ庵の梅花空木」が、白い清楚な花を付けた。

 花を付けるようになって今年で三年目だが、初年度のたった一輪に比べれば、今年の花数は随分増えたものだ。 元来、梅花空木の花付は疎らで花数は少なめだが、今年は枝先に七つ八つかたまって咲いて、大奮闘だ。

 

 一重咲きの「うつろ庵の梅花空木」ではあるが、七つ八つかたまって咲く姿は、かなりの存在感がある。その様な姿も見応えがあるが、一重の梅花空木の清楚な姿は、一つ二つが綻び咲く姿にこそ、風情があるように思われるが、如何なものであろう。

 梅花空木は放置すると高さ2メートル程の灌木だが、今年は花付を見てから枝先を虚庵夫人が剪定した。油断すると忽ち枝が徒長して、住人の背丈を超えかねない。狭い「うつろ庵」の庭では、程々の背丈が望ましいので、虚庵夫人の流儀で剪定をお任せすることにした。

 


           紅のさつきの花を遠く見て

           梅花空木は白く咲くかな


           白妙の花は僅かに綻びて

           蕊いつくしむかも花弁の姿は 


           白妙の一重の花も七重八重に

           寄り添い咲くかも梅花空木は