「うつろ庵の梅花空木」が、白い清楚な花を付けた。
花を付けるようになって今年で三年目だが、初年度のたった一輪に比べれば、今年の花数は随分増えたものだ。 元来、梅花空木の花付は疎らで花数は少なめだが、今年は枝先に七つ八つかたまって咲いて、大奮闘だ。
一重咲きの「うつろ庵の梅花空木」ではあるが、七つ八つかたまって咲く姿は、かなりの存在感がある。その様な姿も見応えがあるが、一重の梅花空木の清楚な姿は、一つ二つが綻び咲く姿にこそ、風情があるように思われるが、如何なものであろう。
梅花空木は放置すると高さ2メートル程の灌木だが、今年は花付を見てから枝先を虚庵夫人が剪定した。油断すると忽ち枝が徒長して、住人の背丈を超えかねない。狭い「うつろ庵」の庭では、程々の背丈が望ましいので、虚庵夫人の流儀で剪定をお任せすることにした。
紅のさつきの花を遠く見て
梅花空木は白く咲くかな
白妙の花は僅かに綻びて
蕊いつくしむかも花弁の姿は
白妙の一重の花も七重八重に
寄り添い咲くかも梅花空木は