「うつろ庵」の河津桜に、沢山の「サクランボ」が生った。
かつてこの桜が、まだ鉢植えの頃、葉陰に赤い「サクランボ」を一つ見つけて、感激したことが思いだされる。若葉の緑に抱かれた赤い「サクランボ」は、孫娘の璃華ちゃんを連想させて、殊更にいとおしく思われたものだった。
ただひとつ葉隠れに生る紅の
さくらんぼかな 璃華ちゃん想ほゆ
今年の河津桜は、樹高も虚庵居士の背丈の倍程の高さに育って、咲いた桜が全てさくらんぼに変身したかと思われる程の数だ。自然の中で生きる小鳥たちは、熟したサクランボを知っていて、選りすぐって啄んでいる。小鳥に食べられたサクランボの種は、また何処かで新たな芽を出して、子孫を残すのであろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/84/4ee392d4d4c8e02eec90de67cefae140.jpg)
未だあおいサクランボかなと思いしに
朝日を浴びて輝く乙女は
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/8d/428e1d47c4da1b292ce1b05c529f8a70.jpg)
さくら桃は 乙女ごなるらし日を追いて
色映えにけり つぶらに輝き