「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「見上げる さくら」

2009-04-09 22:09:55 | 和歌

 3月末から5月にかけて、日本列島はまさに桜前線の北上につれて、誰もが気になる「サクラ 桜 さくら」の時節だ。虚庵居士が住まいを構える三浦半島は、山桜も里の桜も、「見て、観てとせがんでいる」ようにも見えるのは、虚庵居士だけだろうか。





 桜の好きな虚庵夫妻は、「うつろ庵」の「河津さくら」を1月下旬から2月初旬にかけて愉しみ、3月下旬には横須賀「走水」水源地の咲き初める桜のもとで、気の早い花見酒を酌んだ。

 有難いことに、その後の桜情報をお知らせ下さる友人もいて、何回目かの花見とつつましやかなお握りも楽しんだ。


             かくばかりいのちをかけてさくはなの

          おもひをうけまし さくらふぶきに







 普段の「うつろ庵」の昼食は、「冷や飯」を電子レンジで「チン」する程度だが、「お花見に行こうよ」と声をかけたら、虚庵夫人は態々炊き立てのご飯で「お握り」をむすび、「さあ参りましょ」と玄関に降り立った。



             ほうばればまだあたたかきおにぎりの

          めしのうまさよ さくらのねかたは


          お握りとわずかな菜に満ちたるや

          見上げるさくらに 酔いにけらしも 









             いもときてさくらのもとにまどろめば

          てんにょのまいか こずえのゆれるは