「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「さくら と もみじ」

2009-04-11 09:53:25 | 和歌

 今年もまた三浦半島東端、鴨井小学校・校庭のさくらを訪ねた。

 この小学校はまわりの山に抱かれて、春の嵐もここだけは吹き荒ぶこともなく、校庭のさくらは見事に咲いていた。うららかな春日を浴びて、校庭の芝生には幼児を連れた母親達が車座に腰を下ろし、さくらには目もやらず、お喋りを楽しんでいた。虚庵夫妻も程よい桜木陰に座を占めて、お弁当と桜を堪能した。

 しばしの休息の後、帰り際にふと見れば、「もみじの赤芽」が小枝の先に芽吹いていた。
 




             稚けなく未だ開けやらぬ紅の

          もみじ葉 芽吹きぬ さくらの苑に 







             うららかな春の日差しの花見なれど

          もみじの芽吹きを ひとに見せばや


          いやひろきそのはさくらでみちにしも

          もののあわれをもみじめつげいて