しごとば 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2009-03 |
読み聞かせにまったく向かない。ひたすら「見る」ことでじわじわ、好奇心が加速し、世界が広がる本だ。
いろいろな職業の「仕事場」をひたすら丁寧に、見開きで書き込んでいるだけ。
新幹線運転士なんて、男の子、目がきらーん、だろうなあ。
運転席まわりには、乗務員用かばん、乗務員用けいたいカバン、汽笛のペダル、なんぞがあって、当然、主制御器とか、運転情報表示装置とかもある。さらに、アナログなかいちゅう時計があり、窓の外を見ると、カメラマン(!)や親子やカラスがいる。
リアルー。
4ページにわたって描かれる、運転士の2日間勤務の実態(?)はおもしろい。
また、鮨職人のしごとばには、柳刃包丁やわさびおろしやガスバーナーがありつつ、有田焼のお皿と野球選手のサインが壁にかけてある。
パティシエの仕事場には「先代の写真」が飾ってあり、グラフィックデザイナーの仕事場にはガムやチョコやあめが散乱しており、コンピューターは、「マック(パソコン)」と表記されている。
トリビアルなとこだけ紹介しましたが、プロの仕事場を道具からのぞき見るみたいな趣旨で、非常に優れていると思います。そして、くすっと笑うとこもてんこもり、と。
おもしろさは折り紙付き。
ちょっと高いな、と感じますが、イラスト描き&デザイナーのはしくれとしては、あれだけの仕事はめちゃくちゃ大変!!とわかりますです~。
それと、こういう仕事は雑誌連載があったからこそ、みたいですね。
一回一回期限が区切られ、取材もきちんとできる環境がないと、なかなか、でしょう。
>グラフィックデザイナーの仕事場にはガムやチョコやあめが散乱しており、
ここって、一昔前の本なら、タバコでしょうねw
「続」もチェックしてみます。
こういう本は無条件に、楽しい♪