![R0012156 R0012156](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/c2/0d81a5e8c48b79f83f3642ac1c1042ad.jpg)
これはひょっすとると、ぼくの本の中で一番文章が少ないかもしれない。余裕のあるつくりって悪くないなあと思う。
いつも行っているワイン屋さんが休みで、近所のスペイン料理屋でリオハの赤を飲んだ。
書店に行くと、思わず「うえっ」と吐き気がする話で盛り上がる。
本当にたくさんたくさんの本があって、その背後には著者がいて、編集者がいて、スペースの取り合いをしている。
本を書く行為は基本的に自己主張だ。
多くの人々の自己主張が、ぶつかりあい、競い合っている姿が、書店ではまさに「目に見える」わけで、しばしばげんなりにしてしまう。
なにより、そのぶつかり合いの中、競争の中に、自分もいることを感じることが、その「げんなり」の最大の要因なわけなのだけれど。
とにもかくにも新しい本。
そんなに競わなくてもいいから、静かに売れるべし。
届くべき人に届け。
それを祈るのみ。