朝から、陽が翳り、時折雨もぱらぱら。
久しぶりの涼しさは、絶好の読書日和。
そして、
その合間で、残っている強力粉でパン作り。
なので、
今日は、ホームベーカリーを使わず、じっくり?テキトー?に。
強力粉の量にライ麦粉やお湯の分量は合わせたが、
それに加える塩、砂糖、ドライイーストは面倒で目分量。
その上、頂いたグランベリーやオレンジピールも投げ込んだ。
強力粉を全部入れてしまったため、打ち粉の分がなくなり、
手にくっついてどうしよううもない。
「これでもイイヤ」と、オリーブ油をつけ丸めることに。
それでも、途中まで(一次発酵くらい)は、まあまあうまくいったが、
本に書いてある通りに、2回、3回と発酵を繰り返し、
ガス抜きをし、丸めるごとにどんどん小さくなっていく。
本の3ページ目ころになると、目の前のものが写真とは明らかに違う。
キャンバス地とやらもないし、
オーブンに敷く粉も、パンの上に降りかける粉もない。
「もうどうでもイイや」と、やけっぱち。
布巾にべったりくっついているものを、無理やり剥がして、
本来の大きさの半以下になったものをオーブンに入れる。
そうして、
お手本とは似ても似つかぬものが、
ちょうど、動物行動学者、日高敏隆さんの本を読み終わったところで、
3時間近くかかって出来上がった。
ガとチョウの違いは、昼と夜の活動時間の違いによるものだが、夜の生きものであるガの中には、その本来の姿から転向し昼に飛ぶようになったものがいて、その多くがチョウに似てみえるそうだ。
また、モンシロチョウは、休眠サナギになって翌春まで眠って過ごすかは、日長ではなく、温度で決まるため、暖かい年には秋遅くまでいることになるが、アゲハチョウの幼虫のサナギが休眠サナギになるかどうかは、幼虫時代の日長できまるので、春に出てくる時期も秋に姿を消す時期もきちんと決まっているそうだ。
そして、それは秋に芽生え、冬を越し翌春に花をつけるアブラナ科を食べるモンシロチョウと秋には葉を落としてしまうカラタチやサンショウを食べるアゲハチョウのエサの違いによるだろうということだなのだ。
温帯地方に棲む大抵の昆虫は、年によって異なる温度に惑わされないよう、日長を頼りに一年の設計をたてているが、モンシロチョウはその逆。しかし、面白いのはどちらもうまくいっていることだと。
生き物は揺れ動く日々の気温に反応するのではなく、それぞれの方法でそれを積算して、季節を計っているのだという。
自然界の何と不思議なことか。
う~ん。
人口では、そうはいかないものの・・・・
時間や材料、温度や捏ね方。
いつも同じとはいかない。
ちょこちょこ違いがあって、出来あがったものも違うけど、
でもまあ、コレもパンはパンだわサ。
変に納得?無理にこじつけ?
早速、食べてみまっしょ。。